生き物に似ている車まとめ:動物モチーフのユニークな車種とデザインの秘密
更新日:2025.08.12

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現代の車には、「まるで生き物みたいな顔つき」を持つユニークなデザインのものがあります。フロントマスク(正面デザイン)は人間や動物の顔に見えることがあり、可愛らしいものから迫力あるものまで様々です。
中には偶然にも動物にそっくりな車種がある一方で、デザイナーが意図的に生物をモチーフにデザインした車も存在します。例えば、新幹線の先頭形状がカモノハシのくちばしにヒントを得ているように、工業製品では自然界の生物の形状や機能を取り入れる「バイオミミクリー(生物模倣)」が知られています。車の世界でも、生物の特徴を活かしたデザイン手法が用いられているのです。
この記事では、見た目が生き物に似ていると話題の車種を国内外から厳選して紹介します。
それぞれの車が「どの生き物に似ているのか」、ヘッドライトが“目”、グリルが“口”に見えるといった視覚的な共通点を丁寧に解説し、デザインの背景にも迫ります。
また、デザイナーやメーカーが動物を参考にした事例(バイオミミクリー)も取り上げます。さらに各車種ごとにモデル名・発売年・価格帯・維持費などの基本情報もまとめています。
中には偶然にも動物にそっくりな車種がある一方で、デザイナーが意図的に生物をモチーフにデザインした車も存在します。例えば、新幹線の先頭形状がカモノハシのくちばしにヒントを得ているように、工業製品では自然界の生物の形状や機能を取り入れる「バイオミミクリー(生物模倣)」が知られています。車の世界でも、生物の特徴を活かしたデザイン手法が用いられているのです。
この記事では、見た目が生き物に似ていると話題の車種を国内外から厳選して紹介します。
それぞれの車が「どの生き物に似ているのか」、ヘッドライトが“目”、グリルが“口”に見えるといった視覚的な共通点を丁寧に解説し、デザインの背景にも迫ります。
また、デザイナーやメーカーが動物を参考にした事例(バイオミミクリー)も取り上げます。さらに各車種ごとにモデル名・発売年・価格帯・維持費などの基本情報もまとめています。
- Chapter
- バイオミミクリーとは?生き物からヒントを得た車のデザイン術
- 1 . コアラ顔のハイパーカー「ブガッティ・ヴェイロン」
- 2 . カタツムリそっくり!日産エスカルゴ
- 3 . てんとう虫軽自動車 スバル360
- 4 . カブトムシデザインの名車 フォルクスワーゲン・ビートル
- 5 . 大蛇モチーフの国産スーパーカー「ミツオカ・オロチ」
- 6 . ブルドッグスタイルの北欧SUV ボルボXC40
- 7 . スズメバチ顔で人気のロータス エリーゼ
- 8 . カモノハシ似の個性派ミニバン フィアット ムルティプラ
- 9 . エイを彷彿とさせる名車 シボレー コルベット・スティングレイ
- 10 . 昆虫的フォルムが迫力のランボルギーニ・アヴェンタドール
- まとめ:生き物顔の車でデザインの面白さを再発見
バイオミミクリーとは?生き物からヒントを得た車のデザイン術
工業デザインの分野では、バイオミミクリー(生物模倣)と呼ばれる手法が広く知られています。自然界の生物の形態や構造を観察し、そこから得られる機能を分析・模倣して製品設計に活かす技術のことです。車の世界でも、空力性能や視覚的なイメージ向上のために動物の要素が取り入れられることがあります。
バイオミミクリーは単なる“見た目コピー”ではなく、空力・剛性・感情移入など機能と情緒の双方を高める手法として注目されています。
- メルセデス・ベンツ「バイオニックカー」
熱帯魚ハコフグに着想を得たコンセプトカー。四角い見た目でも流線形のボディに倣いCd値0.19という驚異的な空力性能を達成。外骨格構造を六角形パネルで再現し、軽量化と剛性アップを両立。
- トヨタ「ハンマーヘッド」デザイン
新型プリウスやクラウンに採用。シュモクザメの頭部を思わせるLEDライトとワイドフェイスで低重心と安定感を演出。
- ボルボ XC40 のブルドッグアプローチ
愛嬌と安心感を与えるため、デザイナーがブルドッグをイメージ。短いノーズと踏ん張ったスタンスがポイント。
バイオミミクリーは単なる“見た目コピー”ではなく、空力・剛性・感情移入など機能と情緒の双方を高める手法として注目されています。
1 . コアラ顔のハイパーカー「ブガッティ・ヴェイロン」
丸みを帯びたフロントマスクが「コアラ」にそっくりだと話題になったフランス生まれのハイパーカー、ブガッティ・ヴェイロン。8 L W16クワッドターボから1,001 psを発生し、最高速度400 km/h超という桁外れの性能で知られます。
しかし、そのフロントフェイスに注目すると意外にも愛らしい動物を連想させます。丸いヘッドライトと半円形グリルの組み合わせは、見る人によっては「笑っているコアラ」に見えるのです。超高速マシンながらどこか憎めない表情が人気の理由です。
モデル初登場年
2005年(初代ヴェイロン発表)
新車時の価格帯
約1億5,000万〜2億円以上(限定生産ゆえ推定)
維持費目安
タイヤ1本数十万円、定期メンテナンスに数百万円規模、燃費も数 km/Lと高コスト。
しかし、そのフロントフェイスに注目すると意外にも愛らしい動物を連想させます。丸いヘッドライトと半円形グリルの組み合わせは、見る人によっては「笑っているコアラ」に見えるのです。超高速マシンながらどこか憎めない表情が人気の理由です。
モデル初登場年
2005年(初代ヴェイロン発表)
新車時の価格帯
約1億5,000万〜2億円以上(限定生産ゆえ推定)
維持費目安
タイヤ1本数十万円、定期メンテナンスに数百万円規模、燃費も数 km/Lと高コスト。
2 . カタツムリそっくり!日産エスカルゴ
丸く飛び出したヘッドライトとアーチ状のルーフラインがユーモラスで、名前の通りカタツムリ(エスカルゴ)を思わせる商用バン。
1989〜1990年のわずか2年間のみ販売された希少モデルで、「カタツムリ」をデザインコンセプトに開発されました。丸いルーフと突き出たヘッドライトが殻から目を出した姿を表現し、現在は国内外のコレクターに大人気です。
モデル登場年
1989年(平成元年)発売(1990年まで生産)
新車価格
約122万〜133万円(当時)
維持費
1.5 Lガソリンで税金・燃費ともに経済的。部品が少ないが構造はシンプル。
1989〜1990年のわずか2年間のみ販売された希少モデルで、「カタツムリ」をデザインコンセプトに開発されました。丸いルーフと突き出たヘッドライトが殻から目を出した姿を表現し、現在は国内外のコレクターに大人気です。
モデル登場年
1989年(平成元年)発売(1990年まで生産)
新車価格
約122万〜133万円(当時)
維持費
1.5 Lガソリンで税金・燃費ともに経済的。部品が少ないが構造はシンプル。
3 . てんとう虫軽自動車 スバル360
スバル360は丸みのあるフォルムから「てんとう虫」と親しまれ、日本初の本格軽として1958年に登場。丸いヘッドライトと膨らんだフェンダーが昆虫のテントウムシを連想させ、多くの家庭にマイカーを普及させた立役者です。
モデル登場年
1958年発売(〜1970年生産)
当時の新車価格
約42万5千円
維持費
360 cc空冷エンジンで燃費良好。クラシック維持には部品確保と専門知識が必要。
モデル登場年
1958年発売(〜1970年生産)
当時の新車価格
約42万5千円
維持費
360 cc空冷エンジンで燃費良好。クラシック維持には部品確保と専門知識が必要。
4 . カブトムシデザインの名車 フォルクスワーゲン・ビートル
丸いボディとヘッドライトがカブトムシ(ビートル)由来の国民車。1938年の誕生以来、世界累計2,150万台以上を販売。1998年のニュービートル、2012年のザ・ビートルも甲虫フォルムを継承し、愛嬌のあるデザインで男女問わず支持を集めています。
モデル初登場
1938年(タイプ1)。現代版の初代は1998年(ニュービートル)、2代目は2012年(ザ・ビートル)。
新車価格帯
約250万〜400万円(ザ・ビートル)
維持費
部品は豊富で入手性良好。空冷旧型は専門整備が必須。
モデル初登場
1938年(タイプ1)。現代版の初代は1998年(ニュービートル)、2代目は2012年(ザ・ビートル)。
新車価格帯
約250万〜400万円(ザ・ビートル)
維持費
部品は豊富で入手性良好。空冷旧型は専門整備が必須。
5 . 大蛇モチーフの国産スーパーカー「ミツオカ・オロチ」
伝説の大蛇「オロチ」をモチーフにした国産スーパーカー。曲線を多用した妖艶ボディと吊り上がるヘッドライトは、まるで蛇が獲物を睨むような迫力。希少性とアート性で根強い人気を誇ります。
モデル登場年
2006年発表(2007〜2014年生産)
新車価格
約1,050万〜1,300万円
維持費
トヨタ製3.3 L V6で信頼性高いが部品供給は限定的。燃費6〜7 km/L。
モデル登場年
2006年発表(2007〜2014年生産)
新車価格
約1,050万〜1,300万円
維持費
トヨタ製3.3 L V6で信頼性高いが部品供給は限定的。燃費6〜7 km/L。
6 . ブルドッグスタイルの北欧SUV ボルボXC40
四隅に踏ん張ったスタンスと短いノーズがブルドッグそっくり。デザイナーが「見た人が感情移入しやすいようブルドッグを意識した」と語る北欧SUV。愛嬌とタフさを両立したデザインが特徴です。
モデル登場年
2018年発売
新車価格帯
約529万〜759万円
維持費
12〜14 km/Lと燃費良好。北欧車ゆえ部品代はやや高めだがリセールも堅調。
モデル登場年
2018年発売
新車価格帯
約529万〜759万円
維持費
12〜14 km/Lと燃費良好。北欧車ゆえ部品代はやや高めだがリセールも堅調。
7 . スズメバチ顔で人気のロータス エリーゼ
吊り上がったヘッドライトとブラックベゼルのエアインテークがスズメバチそっくり。軽量800 kg台のボディで俊敏なハンドリングが魅力です。
モデル登場年
1996年発売(2021年生産終了)
新車価格帯
約600万〜800万円(最終型)
維持費
10〜15 km/Lとスポーツカーとしては優秀。輸入車のため部品代は高め。
モデル登場年
1996年発売(2021年生産終了)
新車価格帯
約600万〜800万円(最終型)
維持費
10〜15 km/Lとスポーツカーとしては優秀。輸入車のため部品代は高め。
8 . カモノハシ似の個性派ミニバン フィアット ムルティプラ
上下二段のライトと平たいノーズがカモノハシそっくり。1998年発売の6人乗りミニバンで、奇抜な初期型デザインは今なお語り草です。
モデル登場年
1998年発売
新車価格
約250万〜280万円
維持費
燃費10 km/L前後。外装パーツは希少だが機械系は大衆車と共通で維持可能。
モデル登場年
1998年発売
新車価格
約250万〜280万円
維持費
燃費10 km/L前後。外装パーツは希少だが機械系は大衆車と共通で維持可能。
9 . エイを彷彿とさせる名車 シボレー コルベット・スティングレイ
1963年登場の2代目コルベットは正式名がスティングレイ(アカエイ)。流れる曲線と低い車高が海中を舞うエイを思わせ、コルベットを象徴する愛称となりました。
モデル登場年
1963年(C2)
当時の新車価格
約4,000ドル(当時約150万円)
維持費
大排気量V8で燃費は数 km/L。米国には豊富な部品が流通し、修理コストは抑えやすい。
モデル登場年
1963年(C2)
当時の新車価格
約4,000ドル(当時約150万円)
維持費
大排気量V8で燃費は数 km/L。米国には豊富な部品が流通し、修理コストは抑えやすい。
10 . 昆虫的フォルムが迫力のランボルギーニ・アヴェンタドール
闘牛DNAを継ぐV12スーパーカーだが、複雑なスリットと尖ったノーズが巨大な昆虫を連想させるという声も。鋭いエアインテークと羽のようなリアウイングが特徴。
モデル登場年
2011年発売(2022年生産終了)
新車価格
約4,000万〜5,000万円
維持費
燃費3〜5 km/L、タイヤ4本で数十万円、定期点検も高額だがリセールは良好。
モデル登場年
2011年発売(2022年生産終了)
新車価格
約4,000万〜5,000万円
維持費
燃費3〜5 km/L、タイヤ4本で数十万円、定期点検も高額だがリセールは良好。
まとめ:生き物顔の車でデザインの面白さを再発見
偶然の産物からデザイナーの狙いまで、生き物に似ている車には独自のストーリーがあります。街で見かけた車が「何かの動物」に見えたら、ぜひそのデザインの背景を調べてみてください。車選びの新たな視点となり、愛車への愛着も深まるはずです。