愛車をキャンピングカーに?「ポップアップルーフ」のメリットとデメリットは?

【東京オートサロン】オートワン

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BBQやキャンプ場などでたまに見かけるポップアップルーフ車。クルマの屋根が斜めや垂直に立ち上がり、実際見るとかなり圧倒されます。今回は、そんなポップアップルーフについてまとめてみました。
Chapter
ポップアップルーフとは?
ポップアップルーフを採用している車は?
ポップアップルーフは大きく分けて2種類ある
上に持ち上がるポップアップルーフ、雨・風は防げるのか?
ポップアップルーフのメリット・デメリット
ポップアップルーフのメリット
ポップアップルーフのデメリット

ポップアップルーフとは?

ポップアップルーフとは、ミニバンやワンボックスカー等の車の屋根部分にテント形状の居住空間を取り付けするカスタムの一種です。

以前は、メーカー純正でこのポップアップルーフを装備した車種も見かけましたが、最近は少なくなっています。

ルーフを開いてゆったりとした空間をいかし、車内泊にも使えるなんとも便利な装備です。

走行中は折り畳んでしまえば、全高はベース車とそれほど変わらないので、一般的な自走式駐車場や、車種によっては立体駐車場にも駐車できる利点もあります。

使用時には名前の通りポップアップ(持ち上げ)して、通常よりも天井高が大きく稼げるため、室内スペースを広く使えます。

ポップアップルーフを採用している車は?

ポップアップルーフは、ミニバン、ワンボックスカー問わず用意されていますが、特に人気なのは軽自動車をベースとしたキャンピングカーです。

軽自動車には、軽規格(排気量660cc以下、乗車定員4人以下、長さ3,400mm×幅1,480mm×高さ2,000mm以下)があり、キャンピングカーとして改造を施し、規格を何かひとつでも超えてしまうと小型車扱い(白ナンバー)になってしまいます。

そうなると税金や保険においての軽自動車のメリットがなくなってしまいます。

そこで、ポップアップルーフの登場です。キャンピングカーとして使用する時に、広々とスペースを使用出来る上に、閉じた状態で全高等が規定寸法に収まっていれば、軽自動車規格で登録出来るので、キャンピングカーでも軽自動車として登録することが可能になります。

ポップアップルーフは大きく分けて2種類ある

●斜めに持ち上がるタイプ
車の前後どちらかを支点に斜めに持ち上げるタイプです。一方の高さが稼ぐことが可能で、室内スペース、特に就寝スペース等は大きくなりますが、反面支点側は低いままなので、居住空間が全体に広くなった感じはあまりしないのが難点です。

●水平に持ち上がるタイプ
屋根全体が平行に持ち上がる、別名エレベータールーフと呼ばれるタイプです。難点は斜めタイプほど高くは持ち上げられませんが、斜めタイプと違い、一方が上がるわけではなく全体が同じだけ上がるので、居住性としては広く感じやすいでしょう。

上に持ち上がるポップアップルーフ、雨・風は防げるのか?

屋根部分はFRP製(強化樹脂製)で、周りは布製ですが、使用中に雨が降り出しても大丈夫なのでしょうか?

布製とはいってもテントのようなナイロン製や、なかにはウェットスーツのような素材、発泡ゴムに布を貼った素材等、基本的な防水性は確保されていますし、基本的にはテントと同じ程度だと考えてよさそうです。

また、採光用兼風通しの窓が付いているので、ある程度の明るさや換気にも配慮されています。断熱材が使われているわけではないので、通常のキャンピングカーのような快適性は難しく、暑さ寒さもテント並みです。

しかし、寒さについては車内のヒーターの暖かい空気が上昇して、ある程度の温度が確保できます。一方、暑い夏は、周囲がぐるりと網戸になるタイプなどは見晴らしも良く、蚊帳のようになるので、風通しよく過ごすことが可能です。

ポップアップルーフのメリット・デメリット

ポップアップルーフのメリット

ポップアップルーフのメリットについては以下のようなものが挙げられます。

・普段はコンパクトなため、使い勝手がよい
・居住性が高い
・就寝スペースが広くなる
・背の低い車でも8ナンバー(特種車両)登録が可能になる

先にも挙げたとおり、普段はコンパクトに折りたたまれていることで車種によっては立体駐車場が使用可能ですし、ポップアップした際には室内が大きく広がるため、小さめのボディでも効率よくスペースを使用することが可能です。

また、キャンピングカーとして認められるためには構造要件のひとつとして、キッチン部分に1,600mm以上の室内高が必要になりますが、ポップアップルーフを開いた状態で規定寸法を満たしていれば、8ナンバー登録が可能になるという裏技的メリットもあります。

ポップアップルーフのデメリット

メリットの多いポップアップルーフですが、反面デメリットもあります。

・天井を除けば「布」なので、断熱、防音性は低い
・ものによっては出入りが大変である
・手入れが必要不可欠

天井を除けば布なのでどうしても断熱・防音性には欠けてしまいます。しかし、断熱性は、FFヒーターと言われる後付けのヒーターを取り付けたり、ヒーターの熱が回るように工夫するなどすれば幾分かは解消されます。

ものによってはハシゴを使って出入りしなければいけない物もあるので、簡単に出入りできないのはデメリットのひとつでしょう。手入れが必要不可欠な点は、雨に濡れたら乾かす必要があり、防水性を保つために防水スプレーをかける等のメンテナンスが必要になってきます。

普段あまり見かけないポップアップルーフですが、カジュアルに使えるキャンピングカー等を考えている方など、ぜひ参考にしてみてください。
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