ワンダー、チッピング、幽霊車…走行中に起こりうる現象10選

渋滞

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運転中、クルマとドライバーには、さまざまな現象が起こります。そのなかにはドライバーに有益なものから、事故を誘発しかねないものまで、いろいろと含まれています。今回は、そんな走行中に起こりうる現象を厳選してご紹介しましょう。
Chapter
①クリープ現象
②ワンダー
③ハイドロプレーニング現象
④スタンディングウェーブ
⑤チッピング
⑥スネーキング
⑦蒸発現象
⑧フラッター
⑨モーニング シックネス
⑩幽霊車

①クリープ現象

クリープ現象は、AT車やCVT車に乗っている人にはお馴染みの現象ですね。アイドリング中、アクセルを踏み込まなくても車が前に進もうとします。

これは、トルク増幅機構を持つトルクコンバータを採用している車では強く起こります。自動でMT車の半クラッチに近い働きをするので、駐車時や渋滞時には重宝します。

しかしその反面、ギアがDレンジに入っていると、クルマは勝手に前に進んでしまうため、思わぬ事故の原因ともなります。

②ワンダー

ワンダー、またはワンダリングと呼ばれるもので、路面の勾配(進行方向に対し直角)によって、クルマがふらつく現象をいいます。轍の大きな道路で発生しやすくなります。

また、ホイールアライメントの不備や操舵系の不良などによって起こります。頻発するようであれば、前述したことが原因の可能性が高いので、早めに点検を受けたほうが良いでしょう。

③ハイドロプレーニング現象

ハイドロプレーニング現象は、アクアプレーニング現象や水膜現象、ハイドロプレーンなど、いくつかの呼び名があります。

運転中に起こる現象で、濡れた路面を走行中、水たまりなどを通過する際、路面とタイヤの間に水が入り込み、ハンドルやブレーキで車両の制御ができなくなってしまう危険な現象です。

速度の出しすぎや、空気圧不足、タイヤが摩耗していると、よりこの現象が起こりやすくなりますので、路面が濡れているときは、特に運転に気を付けましょう。

④スタンディングウェーブ

スタンディングウェーブもタイヤの空気圧が少ないときに起こりやすい現象で、タイヤの接地面より後方が波状に変形することを言います。

この現象はドライバーが運転していても気づかないことが多く、タイヤが不規則に変形する状態になることで温度が上昇し、最悪の場合にはバーストしてしまいます。

空気圧チェックは、安全運転なドライブのためにも必要不可欠な日常点検なのです。

⑤チッピング

チッピングとは、いわゆる”飛び石”のことです。前を走るクルマの巻き上げた砂利や小石が後続のフロントウインドウやボディに接触することで、付いてしまった傷のことです。

ボディの金属部分は、傷が深いとそこから錆びてしまう可能性もあるため、アフターケアも重要です。

有効な対策としては「前車との車間をしっかりとる」。これだけでも、多くの飛び石を防ぐことができます。

⑥スネーキング

スネーキングは、トレーラーやキャンピングカーなどの牽引車で起こる現象です。

原因としては左右の重量バランス、不均等な空気圧、横風、路面の傾き、スピードの出しすぎなどです。制御を失ってしまうと横転という危険性もあるため、日頃の日常点検や安全運転が非常に重要になります。

⑦蒸発現象

蒸発現象(グレア現象)は、周囲が暗いや夜間に起こりやすく、突然人が消えたように見える現象です。

原因は夜間で視野が狭まっていること、対向車のヘッドライトにより目がくらんでしまうことで視点が光に集中し、周囲が見えにくくなることです。そのため、突然人が現れたり、突然人が消えたような錯覚を起こします。

また、雨天時の路面の水の乱反射でも蒸発現象が起こりやすくなります。

⑧フラッター

フラッターは、高速道路など速度域が高い滑らかな道路で起きやすい現象です。

この現象は、ハンドルの回転方向に合わせて、左右に小さく振動します。タイヤの重さのバランスが悪い、ハンドル周りの不具合などが重なると起きやすくなります。

⑨モーニング シックネス

モーニング シックネスは湿度の高い日や早朝に起こりやすくなります。

ブレーキの摩擦面に付着した水分により、走りはじめの数回のブレーキが異常に効く現象をいいます。一般的にはドラムブレーキのほうが起きやすいとされていますが、ディスクブレーキでも発生する場合があります。


⑩幽霊車

幽霊車は、夜の高速度道路や幹線道路で起きやすい錯覚です。

たとえば、車3台で走っていたとしましょう。先頭が大きなトラック、2番目が先頭よりも小さなトラック、3番目があなたの運転する車両です。

この2番目を走るトラックが先頭を走るトラックの陰に入り、なおかつ尾灯が重なることで、前方にはあたかも先頭のトラックしか走っていないように見える目の錯覚です。

いないと思っていた箇所に小さいトラックがいるので、ドライバーはあわてることになります。車間の詰めすぎなどは要注意です。

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