シルビアと180SXの違いは?バブルを生き抜き一世を風靡した名車の魅力を解説
更新日:2024.09.09
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バブル真っ只中の1988年、デートカーブームを起こすきっかけになった日産のシルビアS13型が誕生します。約1年遅れで誕生した180SXとの違いは何でしょう?
901運動の成果として登場した車
1989年代、日産自動車は「1990年代までに技術世界一を目指す」という目標をかかげ、品質向上に力を注ぎました。
901運動と呼ばれたこの活動は、1980年代から低迷していたシェア回復の対策として行われました。
その結果、日産は数々の名車を生み出し、技術面も大幅に向上。ブランドイメージのアップや販売回復に貢献しました。
シルビア(S13)と180SXも、この901運動から生まれた車です。
901運動と呼ばれたこの活動は、1980年代から低迷していたシェア回復の対策として行われました。
その結果、日産は数々の名車を生み出し、技術面も大幅に向上。ブランドイメージのアップや販売回復に貢献しました。
シルビア(S13)と180SXも、この901運動から生まれた車です。
シルビア史上、最も販売台数が多いS13
901運動の一環として誕生した5代目シルビア(S13型)。
未来的なデザインは、”アートフォース・シルビア”と表現され、グッドデザイン大賞を受賞しています。すでに先行して販売されていた3代目のプレリュードとともに、デートカーブームを巻き起こしました。
もともとデートカーというコンセプトから生まれたシルビアですが、ミドルクラスの後輪駆動車でスポーツ走行にも適した設計であったことで、販売台数を大幅に伸ばします。
つまり、硬軟双方のファンに支持されることとなったのです。
未来的なデザインは、”アートフォース・シルビア”と表現され、グッドデザイン大賞を受賞しています。すでに先行して販売されていた3代目のプレリュードとともに、デートカーブームを巻き起こしました。
もともとデートカーというコンセプトから生まれたシルビアですが、ミドルクラスの後輪駆動車でスポーツ走行にも適した設計であったことで、販売台数を大幅に伸ばします。
つまり、硬軟双方のファンに支持されることとなったのです。
リトラクタブル採用モデル180SX
シルビアの誕生から遅れること1年。S13型シルビアの日本国外向けモデルである北米向け240SXをベースにした180SXが誕生します。
これは、先代シルビアにあった3ドアクーペを望む販売店サイドの要望から国内向けに企画されたもので、S13型シルビアと同じく人気車種となりました。
シルビアとの相違点としてあげられるのは、角型2灯式のリトラクタブルヘッドライトの採用。北米の規則では、シルビアのヘッドランプの高さが承認を得ることができず、180SXはリトラクタブルヘッドライトが採用されたのです。
その他エンジンやトランスミッション、サスペンションなど車の基本構造はS13型シルビアと共通しています。
また、インテリアやドアパネル、フロントウインドシールドも共通しており、スタイリッシュなFRスポーツとして高い評価を受けています。
これは、先代シルビアにあった3ドアクーペを望む販売店サイドの要望から国内向けに企画されたもので、S13型シルビアと同じく人気車種となりました。
シルビアとの相違点としてあげられるのは、角型2灯式のリトラクタブルヘッドライトの採用。北米の規則では、シルビアのヘッドランプの高さが承認を得ることができず、180SXはリトラクタブルヘッドライトが採用されたのです。
その他エンジンやトランスミッション、サスペンションなど車の基本構造はS13型シルビアと共通しています。
また、インテリアやドアパネル、フロントウインドシールドも共通しており、スタイリッシュなFRスポーツとして高い評価を受けています。
シルビアと180SXの違い
シルビアの水平に流れるようなボディシルエットは、エレガントさとスポーティさを兼ね備えたものです。
ロングデッキショートテールのスタイルは、最終型が販売されすでに15年以上が経過しているにも関わらず、全く廃れることのないデザインとなっています。街乗りはもちろん、サーキット走行でも映えるデザインで、どんな使用用途でも柔軟に対応できるでしょう。
インテリアについては、センターにタコメーターが配置され、スポーティな雰囲気が残されています。
180SXのエクステリアに関してはシルビアと比べ、やや角ばった印象となります。また、ヘッドライトのリトクタブルエッドライトは、シルビアよりも高級感を感じさせます。
インテリアはシンプルで、シートのヘッドレストがやや大きめです。また、シルビアよりも後部座席の幅がやや広く、シートを倒せば積載性にも優れています。
ロングデッキショートテールのスタイルは、最終型が販売されすでに15年以上が経過しているにも関わらず、全く廃れることのないデザインとなっています。街乗りはもちろん、サーキット走行でも映えるデザインで、どんな使用用途でも柔軟に対応できるでしょう。
インテリアについては、センターにタコメーターが配置され、スポーティな雰囲気が残されています。
180SXのエクステリアに関してはシルビアと比べ、やや角ばった印象となります。また、ヘッドライトのリトクタブルエッドライトは、シルビアよりも高級感を感じさせます。
インテリアはシンプルで、シートのヘッドレストがやや大きめです。また、シルビアよりも後部座席の幅がやや広く、シートを倒せば積載性にも優れています。
シルビアのフルモデルチェンジ後…
1993年、プラットフォームはS13型のものを流用しながらも、ボディサイズを拡大するフルモデルチェンジによってシルビアはS14型へ。しかしその後も180SXはモデルチェンジすることなく、S13型のまま販売が続けられます。
180SXが販売されたのは、1989年から1998年までの9年間。その間にマイナーチェンジ、フルモデルチェンジすることなく生産終了となりました。
180SXが販売されたのは、1989年から1998年までの9年間。その間にマイナーチェンジ、フルモデルチェンジすることなく生産終了となりました。
「シルエイティ」や「ワンビア」も登場!
※写真はシルビア S13
シルビアと180SXはパーツの互換性が高く、流用が簡単に行えることが特徴でした。それに目を付けたチューナーが「シルエイティ」と呼ばれる顔面スワップ車を生み出します。
これは、フロントヘビーとなる180SXのリトラクタブルヘッドライトを取り払うことにより、フロント軽量化を行うことが出来る他、構造が複雑なリトラクタブルヘッドライトの修理代を節約する等のメリットがありました。
1993年にS14型に進化したシルビアですが、3ナンバーサイズとなったことで販売は伸び悩むことになりました。その一方でS13型を懐かしむユーザーが、次善の選択肢としてモデルチェンジされなかった180SXを購入し、シルエイティに改造したのです。
このシルエイティは、漫画「頭文字D」で、佐藤真子とそのナビゲーター沙雪が乗車する車両として登場しています。
似ている車両を活かしたシルビアと180SX。その後1998年、180SXはシルビアと統合される形で生産終了。さらに2002年には平成12年排ガス規制の影響を受け、シルビアも生産終了を迎えることとなりました。
シルビアと180SXはパーツの互換性が高く、流用が簡単に行えることが特徴でした。それに目を付けたチューナーが「シルエイティ」と呼ばれる顔面スワップ車を生み出します。
これは、フロントヘビーとなる180SXのリトラクタブルヘッドライトを取り払うことにより、フロント軽量化を行うことが出来る他、構造が複雑なリトラクタブルヘッドライトの修理代を節約する等のメリットがありました。
1993年にS14型に進化したシルビアですが、3ナンバーサイズとなったことで販売は伸び悩むことになりました。その一方でS13型を懐かしむユーザーが、次善の選択肢としてモデルチェンジされなかった180SXを購入し、シルエイティに改造したのです。
このシルエイティは、漫画「頭文字D」で、佐藤真子とそのナビゲーター沙雪が乗車する車両として登場しています。
似ている車両を活かしたシルビアと180SX。その後1998年、180SXはシルビアと統合される形で生産終了。さらに2002年には平成12年排ガス規制の影響を受け、シルビアも生産終了を迎えることとなりました。