飛び石を受けやすい車と受けにくい車の違いとは?

フロントガラス

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クルマに長年乗っている方であれば、おそらく何度も”飛び石(跳ね石)”の被害にあったことがあるのではないでしょうか。最悪の場合、ヒビが広がりフロントガラスを全交換、しかも相手を特定できず泣き寝入り…なんてことも。さてこの飛び石、車種によって受けやすい、受けにくいがあるようですが、その違いとは何でしょう?
Chapter
気を付けたい「飛び石被害」
飛び石を受けやすいクルマのタイプとは…?
飛び石を回避するには?

気を付けたい「飛び石被害」

道路を走っていて、突然にバチッとフロントガラスに物が当たった経験があるのでないでしょうか。そのほとんどが飛び石です。飛び石は、文字通り、前車に何らかの理由で弾かれた小石が、後続車に向かって飛んでくる現象です。

筆者も、高速道路走行中にフロントガラスに飛び石をくらった経験があります。直後は5mmほどのヒビが入り、「リペアでなんとかなるかな?」とも思ったのですが、走行中にどんどんヒビが広がり、約10分後にはフロントガラスの半分、50cm以上に拡大してしまいました。慌てて最寄りのインターで降りて、直近のディーラーで対応をお願いしましたが、このようにほんの小さな小石が、10万円前後の修理代となってしまうのが飛び石の恐ろしいところ。

さてこの飛び石、受けやすいクルマの特徴というのはあるのでしょうか?

飛び石を受けやすいクルマのタイプとは…?

飛び石被害で酷い場合は、トラックやダンプカーなどが砂利の多い場所を走行した後、一般道のスピードではタイヤの溝に挟まっていた小石や小石を含んだ泥が、高速道路の走行時に一気に放たれることがあります。この飛び石は、春や秋の雪の無い一般道路でも、スタッドレスタイヤが小石を跳ね上げることがあるようです。

高速道路で80km~100kmほどのスピードで走行している際に前車から後方に向けて放たれるわけですから、どんなに動体視力の良いドライバーでもかわすことはほぼ不可能。仮にかわそうとしたところで、高速道路で急なハンドル操作を行えば、他のトラブルにつながりかねません。そういった飛び石への対処は、別の方法を模索するしかありませんね。

前走車のタイヤから小石が放たれるケースでは、小石は放物線を描く軌道になるとイメージできます。一方、ボディから落とされる小石は、何度かはね上がります。

ですから、車間を詰めて走っていた場合はアイポイントが路面に近いモデル=車高の低いスポーツモデルは、飛び石の被害に遭う蓋然性は高まります。さらに、一般的な乗用車であればバンパーやフロントグリルで受けていた小石も、スポーツモデルでは低いノーズが持ち上げてしまい、フロントフード→フロントガラス、と転がるように当たります。

フロントガラスへの直撃は、小石の重さとタイヤから放たれる(ボディから落ちる)スピードの関係で飛んでくる場所が変化します。そのため、なるべく車間距離は大きくとったほうが確率は下がるでしょう。

もちろん、飛び石の軌道はケースバイケースですし、一概にどんなクルマが…とは言い切れない部分もありますが、いずれにせよ車高の低いクルマ、ノーズ先端の低い乗用車、フロントガラスが大きいモデルなどは注意して損はないと思います。

飛び石を回避するには?

正直、飛び石被害は車種うんぬんよりも「運」が左右するといえます。ですので、確率を減らす、というのが最大の予防となります。

まず、“車間距離をとる”ということに尽きるでしょう。それともうひとつは、トラックやダンプカーの直後には、極力付かない。もし付いてしまった場合は、しっかり車間をとるように心がけることが予防策になろうと思います。

また冬場は、外気と車内の温度がかなり違います。国産車に採用されている合わせガラスは外と内側で膨張率が違いますから、ちょっとした刺激でヒビ割れが起こる可能性も高くなります。

いずれにせよ、前車との車間距離をしっかりとって、安全運転で飛び石も予防するしかなさそうですね。
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