7年越しの日本発売"シビック"…そのスペックは?

新型シビック プロトタイプ

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シビックといえば、かつてホンダを代表するコンパクトモデル。しかし、8代目(FD型)の2010年生産終了にともない国内のカタログから消えてしまいました。そのシビックが、2017年夏、7年ぶりに日本に帰ってくることとなりました。そのスペックやいかに?

※ 写真はすべて新型シビック プロトタイプモデル
※ 2017年5月時点
Chapter
7年間日本を留守にしていた「ホンダ シビック」
日本に里帰りとなった10代目シビックのスペックとは…?
より大型化された新型シビックは日本で支持を取り戻せるのか?

7年間日本を留守にしていた「ホンダ シビック」

ホンダ シビックは1972年に発表されたホンダを代表するコンパクトモデル。昔乗っていたという方も、多くおられるのではないでしょうか。

しかし8代目のFD型(2005年~2010年)を最後に、日本での正規販売を終了していました。その理由としては、後発のコンパクトモデル、フィットがマーケットで好調となったことが原因だったともいわれています。

フィットのヒットによって、国内のシビックはハッチバックを廃止、同時にクラスアップを余儀なくされ、1.8Lもしくは2.0Lのパワーユニットに3ナンバーサイズボディと、かつてのユーザーフレンドリ―なコンパクトモデルという立ち位置を、国内では完全に見失っていました。

他方でシビックは、北米や海外市場では9代目(タイプRも存在しましたね!)、そしてこれから紹介する10代目モデルと進化を続け生き残っていたのでした。

日本に里帰りとなった10代目シビックのスペックとは…?

2017年夏に日本に帰ってくる新型シビックは、セダン、ハッチバック、そしてタイプRの3タイプが用意される予定です。

■ボディサイズ(セダン=US/ハッチバック=UK)
・セダン…全長4,630mm×全幅1,799mm×全高1,414mm
・ハッチバック…全長4,518mm×全幅1,799mm×全高1,434mm

大柄で不評だった日本での最終モデル(FD型)より、全幅が拡大されています。つまり、かつてのコンパクトモデルという立ち位置を完全に捨てて、高性能なCセグメントモデルに進化しているということになります。

また気になるパワーユニットですが、日本では1.5L直4ターボエンジンと、タイプR用の2.0L直4ターボエンジンの2タイプの展開となるようです。海外では1.0Lターボエンジンも用意されているので、今後の追加があるかも気になるところですね。

■シビック エンジンスペック
・セダン…1.5Lターボエンジン(CVT) 最高出力158kW(174ps)/6,000rpm、最大トルク220Nm/1,700-5,500rpm
・ハッチバック…1.5Lターボエンジン(6MT)  最高出力134kW(182ps)/5,500rpm、最大トルク240Nm/1,900-5,000rpm
                 (CVT) 最高出力134kW(182ps)/6,000rpm、最大トルク220Nm/1,700-5,500rpm 
・タイプR…2.0Lターボエンジン(6MT) 最高出力320ps、最大トルク400Nm

同じ1.5Lエンジン仕様でもセダンとハッチバックで少々味付けが変わっているのが興味深いところ。ハッチバック仕様のほうがよりスポーティな性格(ハイオク仕様)が与えられているといえそうです。またCVTと6MT仕様でもトルク数値に違いがあり、ホンダらしい細やかな調律が行われているようです。

より大型化された新型シビックは日本で支持を取り戻せるのか?

前述のように、日本での最終モデルであるFD型よりも50mmほど全幅が拡大した新型シビック。その点に少々寂しさを感じる方もいるかもしれませんが、シビックは北米で磨かれ進化し、日本に里帰りしたと考える方が良いかもしれませんね。

というのも、かつてのシビックが担っていたコンパクトモデルのカテゴリーは、フィットが評価を受け、ハイブリッド仕様などの展開からマーケットでも支持されています。つまりコンパクトモデルとして同じ土俵に乗るはずもなく、ワンランク上のモデルとしてシビックは投入されるということでしょう。

となると気になるのが価格です。海外での販売価格から推測ですが、
・セダン…250万円~(2万2300ドル)
・ハッチバック…330万円~(2万2540ポンド)
・タイプR…450万円~(3万995ポンド)

このような価格が想定されています。セグメント的にはホンダのジェイドあたりとかぶるところですが、ジェイド、またグレイスのセールスが思うほど伸びていない…つまりCセグメントセダンマーケット苦戦しているホンダの事情から、金看板ともいえるシビックを日本市場に投入し、マーケットで勝負したいという思惑もありそうです。

いずれにせよ、新型シビックはタイプRでなくても非常に快活なキャラクターをもっているようですから、日本でのセールスがどのようになるか、大いに期待するところですね。マーケットの反応次第では、1.0Lターボ仕様も追加される可能性もあるでしょう。

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