アウディTT RSとはどんな車? 馬力等スペックもご紹介

2017 Audi TT RS

※この記事には広告が含まれます

2017年3月28日、アウディは、新型となる「アウディTT RS」の日本発売を発表。歴代TT最強の、294kW(400ps)を発揮するモデルとしても話題になっています。TT RSは、どんなモデルなのでしょうか。
Chapter
TT RSがついに日本上陸
アウディTT RSのスペック
TT RSは「ポルシェキラー」となり得るか!?

TT RSがついに日本上陸

アウディTTといえば、アウディが手掛けるス2シータークーペ。1998年デビューの初代モデルは、丸いデザインで大きな話題となりました。

現在3代目と進化しているアウディTT。そのTTの最強仕様として「RS」グレードがラインナップされたのが2代目モデルからで、2009年に追加されました。

この2代目TT RSは、最大出力340ps、最大トルク45.9kgmを発揮、最高速度はリミッターを解除すると280km/hに到達する極めてハイスペックなモデルです。

そのTT RSがついに現行モデルにも追加となり、日本発売となるわけです。

クーペとロードスター2タイプが用意され、いずれもドライビングプレジャーにあふれたモデルになっているのは間違いなさそうですね。

アウディTT RSのスペック

エンジン:アルミ製2.5リッター直5直噴ターボエンジン
最高出力:294kW(400ps)/5,850-7,000rpm
最大トルク:480Nm/1,700-5,850rpm
0-100m/h加速:3.7秒(TT RS Roadsterは3.9秒)
車体重量:1440kg

駆動方式は、当然伝統のクワトロシステム(AWD)、トランスミッションには瞬時に変速が可能な7速のSトロニックトランスミッションが奢られています。

欧州仕様の燃費は、12.2km/Lとのことですから、こうしたハイスペックスポーツモデルとしては望外の環境性能といえるのではないでしょうか。逆にいえばスポーツモデルであれ、高い環境性能を義務付けられる時代ともいえるかもしれません。

ともあれ、先代TT RSと比較した際、26kgもの軽量化を果たし、かつ60psものパワーアップを実現しています。先代がいまひとつ突き抜けたイメージを持てなかった分、今回はスーパースポーツの域に達するパワーを2.5Lエンジンで達成、しかも直列5気筒エンジンというのも独特な個性を持っていますね。

このTT RSに搭載されている2.5L直5エンジンは、北米向けジェッタ用エンジンをベースに開発されたもので、先代TT RSから搭載されています。このエンジンをさらに磨きあげ、294kW(400ps)に達するスペシャルな仕様に仕上げた、というわけです。
また走行モード切り替え機構「アウディドライブセレクト」など電子制御も進化。先代以上に路面へのトラクションを最適化することが可能になっています。

ESCと呼ばれる姿勢制御機構も進化しており、走行中の車体の挙動、姿勢をコントロール。ドライバーにとっても294kW(400ps)のハイパワーを安心して使えるバックアップ体制が敷かれている、といえるわけです。

室内に目をやると、お馴染みの12.3インチの高精細液晶ディスプレイに必要な情報をすべて集約した、「Audiバーチャルコックピット」を標準装備しています。

すべての面でTT RSはグレードアップした、といえますね。

TT RSは「ポルシェキラー」となり得るか!?

TT RSのライバル…と考えると、やはりポルシェ ケイマンSあたりになるのではないでしょうか。奇しくも同じ2.5Lという排気量

■ポルシェケイマンS スペック
エンジン:2.5L直列4気筒ターボ
最高出力:257kW(350ps)/6,500rpm
最大トルク:420Nm/1,900-4,500rpm
0-100 km/h加速:4.6秒(スポーツクロノパッケージ装着時4.2秒)
最高速:285km/h

といった数値になっており、TT RSはポルシェ ケイマンSを数値的には上回っています。

しかしケイマンは、エンジンをミドに置く2座スポーツクーペで、対するTT RSは、アウディ然としたエクステリア、装備で、少々立ち位置の違いもあるのが事実です。

気になる販売価格は、クーペ962万円、ロードスター978万円となるようで、こちらもケイマン以上の価格となっています。

5月に販売予定とのことですから、この春以降、街で見かけることになりそうですね。

スポーツカーファンにTT RSがどのように受け止められるのか、非常に興味深いところではないでしょうか。

商品詳細