他メーカーとプレミアムさが異なるベンツのナッパレザーとは?

AMG S 63 4MATIC Cabriolet

※この記事には広告が含まれます

自動車に使われるレザーは、もっとも過酷な条件下で使われるレザーといえるでしょう。炎天下では表面温度が80度以上にもなり、雨が舞い込むこともあれば、洋服などの金具による摩擦にも耐えなくてはいけません。匂いについても厳しい基準が設けられています。

高級車に使われる本革は、そういった実用性だけをクリアすればよいというものではなく、特別な革がシートやインテリアに採用されています。なかでも高級車に多く採用されている「ナッパレザー」についてご紹介しましょう。
Chapter
ナッパレザーってどんな素材?
どんな車に使われている?
レクサスの極上本革もすごい!

ナッパレザーってどんな素材?

「ナッパレザー」は高級車によく使われるレザー素材です。車好きの皆さんなら一度は名前を聞いたことがあるかもしれません。

ナッパレザー(Nappa leather)のナッパは、ワインの産地としても大変有名なアメリカ・カリフォルニア州にあるナパ(Napa)が語源で、その地域の革加工業者で作られたレザーのことを指していました。

もともと羊皮、山羊皮を手袋、衣料用皮などに仕上げた柔らかい革のことで、現在ではクロムなめしをした柔軟な牛革もナッパレザーと呼ぶことが多いようです。

しなやかで柔らかい肌触り、そして手袋用としても重宝されていたように、耐久性も備わった素材です。

どんな車に使われている?

ナッパレザーは、さまざまな高級車に採用されています。メルセデスならAMGの特別仕様車など、意外なところではマツダCX-3の特別仕様車にも採用されています。

●メルセデスベンツ 
メルセデス・ベンツのカスタマイゼーション・プログラム「designo(デジーノ)」においてナッパレザーを選択することが可能です。標準ではメルセデスAMG S 63 4MATIC カブリオレやメルセデスAMG GT Sなど多数のAMGモデルに採用されています。AMG以外でも特別仕様車に採用されることがしばしばあり、GLCの発表を記念した限定車の「GLC 250 4MATIC Edition 1」のシートに「designo(デジーノ)ナッパレザーシート」のブラックが使用されています。

 ●マツダ CX-3特別仕様車「XD Noble Brown」
もっと身近な車にもナッパレザーは採用されています。先鋭的で上質な価値を提供するCX-3の世界観を追求した特別仕様車「XD Noble Brown」です。シート素材(前席および後席左右のシート背もたれの前面、サイドサポート部内側、シート座面)に「ナッパレザー」を使用しており、価格は2,840,400円〜となっています。

レクサスの極上本革もすごい!

ナッパレザーと同じくらいに自動車用シートの高級素材として有名なのが「セミアニリンレザー」で、レクサスの一部車種には、さらに上をいく「Lアニリンレザー」が採用されています。

柔らかさと自然な風合いにおいて、世界に類を見ないとされる最高級の本革「Lアニリン」が使用されるのは、レクサスLS Lセレクトの後席のみ。自然に近い風合いと耐久性の双方を満たすために、研究・開発になんと7年もの歳月を費やしているそうです。

ちなみに素材となる原皮は、厳選された中からわずか1%だけ選ばれるという希少なもので、それを時間をかけて丹念になめし、特殊工程を経て、自然な風合いに近いレクサス独自の触感を生み出しています。

肌を包むような柔らかさは、これまで最高級とされてきたセミアニリン本革を凌ぐものだそうです。

ナッパレザーも気になりますが、レクサスのLアニリンレザーのシートにも一度座ってみたいですね!
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細