トヨタ「クラウン(スポーツ)」のユーティリティ/パッケージングを紹介!ラゲッジは397Lの容量を確保!【プロ徹底解説】

ラゲッジ2

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2023年10月に発表された「クラウン」シリーズのスポーツSUVが「クラウン(スポーツ)」です。スポーツを謳うモデルとなりますが、やはり実用性は重要な項目。ラゲッジなどのユーティリティとパッケージングの内容を解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
大径タイヤとデザイン、居住性をバランスさせたパッケージング
397リッターのラゲッジスペース
自動で開閉可能なバックドア
隅々に用意された収納スペース
HEVならではの便利な機能

大径タイヤとデザイン、居住性をバランスさせたパッケージング

「クラウン」シリーズのスポーツSUVとなる「クラウン(スポーツ)」。パッケージングの特徴は、直径745㎜もの大径21インチタイヤと、スポーティなデザイン、そして優れた居住性をバランスさせているところにあります。

具体的な寸法は、全長4720×全幅1880×全高1565㎜でホイールベースは2770㎜。「クラウン」シリーズのトップバッターとして登場した「クラウン(クロスオーバー)」と比べると、全長で210㎜短く、ホイールベースも80㎜も短くなっています。一方で全幅は40㎜、全高も25㎜も大きくなっています。また、前後のオーバーハングも短くなっています。
そうした小さくなったボディでありながらも、前後の乗員のカップルディスタンスは920㎜を確保して、十分な膝周りの空間を実現。後席のヒップポイントの高さを20㎜たためたことで、腰の上下移動が少なくなり、乗降が楽になっています。

また、後席の座る位置が高いので、後席の乗員の視界が広くなり、快適さを感じることができるはずです。

397リッターのラゲッジスペース

ラゲッジスペースの容量は397リッター。荷室の長さは959㎜、荷室幅は最小で987㎜、最大で1439㎜、荷室高さは最小で632㎜、最大で725mmとなります。後席を使用した通常時では、ゴルフバッグを1個収納することができます。後席を倒せば、最大4個のゴルフバッグを搭載可能とします。オプションのスペアタイヤを床下に格納する場合は、ラゲッジ容量が346リットルとなります。

自動で開閉可能なバックドア

ラゲッジのバックドアは、ハンズフリーパワーバックドア(挟み込み防止機能・停止位置メモリー機能付き)となります。スマートキーを携帯した状態で、リヤのバンパー下に足を出し入れすると、バックドアが自動で開閉します。両手に荷物を持ったときに、バックドアを開けるのに便利な機能となります。

また、バックドアにはイージークローザー機能が備わっています。半ドア状態であっても、自動で確実にバックドアを閉めることができます。

隅々に用意された収納スペース

室内には、LED照明付きのグローブボックスに、フロントカップホルダー、ボトルホルダー付きのドアポケット、左右両開きのセンターコンソールボックス、カップホルダー付きのリアセンターアームレスト、シートバックポケットなど、数多くの収納スペースが用意されています。
スマートフォン向けなどのUSB充電口は、センターコンソールの前部に2個と後部に2個、センターコンソールボックス内に1個を用意。センターコンソールの前部にはスマートフォンへワイヤレス給電する、おくだけ充電機能を備えたトレイが備えられています。

HEVならではの便利な機能

「クラウン(スポーツ)」には外部へ電力を供給する機能が備わっています。AC100V・1500Wまでの電力を供給できる、アクセサリーコンセントが、センターコンソールの後ろ側と、ラゲッジルームの右側に1個ずつ用意されています。

これを使うことで、ガソリン満タンの状態なら、400Wの電力を、ハイブリッドの「Z」グレードで約6.2日、プラグインハイブリッドの「RS」で約6.5日の間、供給することができます。

さらにプラグインハイブリッドの「RS」グレードは、外部給電機能[V2H]という機能を備えます。これは急速充電インレットを使って、逆に車から外部に高出力の電力を供給するというもの。最大で9kWの直流電流をアウトプットすることができます。ただし、使用には専用の外部給電機器が必要となります。

また、付属のヴィークルパワーコネクターを使えば、普通充電インレットからも、最大1500Wの交流電流を出力することもできます。
楽しい走りを謳う「クラウン(スポーツ)」。ラゲッジ容量は397リットルのため、後席を利用した状態では、ゴルフバッグが1個しか積むことはできません。2人でゴルフに行くときは、後席を倒す必要があるようです。ただし、ハイブリッドで外部給電できるなど、電気関係の利便性の高さはなかなかのものとなっています。
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