セブン160とは?スズキ製660ccエンジンを搭載し車重わずか490kg!?

ケータハム セブン160

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セブンと聞くと、皆さんはどんな車を連想しますか?多くの方は、マツダ RX-7を思い浮かべると思いますが、今回はイギリスのケータハム社が作るセブンを紹介します。なんとこのケータハム セブン、スズキ製の軽自動車用エンジンが搭載された軽自動車もあるのです。ケータハム セブンとはどんな車なのでしょうか?
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ロータスが生産したスポーツカー「セブン」のエンジンはスズキではなくフォード製など
「セブン160」はスズキ製660ccエンジンを搭載していた
ケータハム セブン270
ケータハム セブン480S
ケータハム セブン620R

ロータスが生産したスポーツカー「セブン」のエンジンはスズキではなくフォード製など

イギリスの自動車メーカー、ケータハムカーズ。セブンは現在、このケータハム社によって生産・販売がされています。そのルーツは、F1でも有名なロータス社が作ったモデルで、ロータス セブンとして販売されていました。

ロータス セブンは、1957年にクラブマンレースを楽しむオーナーのために、公道を走れるキットカーとして誕生したモデルです。パイプを溶接したフレームに、アルミパネルをリベット止めしたボディに、エンジンは0.8LのBMC Aタイプ、1.0Lのフォード100E、1.6Lのフォード116Eなどが積まれていました。

このロータス セブンには、シリーズ1~4まで存在し、完成品またはキットフォームという形で販売されました。

その後、おもな販売先と見込んでいた米国での安全基準の見直しによる輸出の断念など、諸事情によりロータス社はセブンの生産を終了し、ロータス社の代理店であったケータハムに、1973年、セブンシリーズ4の製造販売権と在庫部品、製造治具などの生産設備を売却。ケータハムが継続してセブンを生産・販売するのです。

そしてケータハムは、人気のなかったシリーズ4の生産を終了し、セブン・シリーズ3を生産するようになります。これが、現在のケータハムのもとになっています。

「セブン160」はスズキ製660ccエンジンを搭載していた

1973年以降、ケータハム社によって販売されているセブンですが、現在はスペックなどの違いによる4モデルがラインアップされています。

そのラインアップのなかでエントリーモデルの位置付けになるのが、セブン160です。わずか490kg(本国発表/乾燥重量)の車体に660cc直列3気筒エンジンを搭載した160は、セブンの精神を体現した、もっとも身近に楽しむことができるモデルです。

走りに特化した軽スポーツというと、ホンダ S660が真っ先に思い浮かぶ方が多いと思いますが、このセブンも日本の軽自動車規格を満たすよう設計された、軽のスペシャリティなのです。0-100km/h加速は、軽自動車としては驚異的な6.9秒!下手な普通車よりよほど速いですね。

ケータハムは、この車が軽自動車に新水準のドライビングの楽しさを導入するモデルだともうたっています。

【ケータハム セブン160】
エンジン:スズキ製 直列3気筒ターボエンジン
排気量:660cc
最高出力/最大トルク:80ps/10.9kgf・m
重量:490kg
最高速:160km/h
0-100km/h加速:6.9秒
車両価格(税込):399.6万円~


それでは、セブン160の上位にあたる他の3モデルの主要スペックも見てみましょう。

ケータハム セブン270

フォード製シグマ1.6Lエンジンを搭載した、スタンダードモデルに位置付けられるセブンです。エンジンは、どの回転域からアクセルを踏んでも十分なトルクと軽快なレスポンスでドライバーの気持ちに答えてくれ、ケータハムならではのドライビングプレジャーを堪能できます。

【ケータハム セブン270】
エンジン:フォード製シグマ1.6Lエンジン
排気量:1596cc
最高出力/最大トルク:135ps/16.8kgf・m
重量:540kg
最高速度:195km/h 0-100km/h
加速:5.0秒
車両価格(税込):496.8万円~

ケータハム セブン480S

パワーアップされたフォード製デュラテック2.0Lエンジンを搭載する480Sは、ケータハムが誇る最強の自然吸気セブンです。

2.0Lのフォードデュラテックエンジンは圧倒的なパフォーマンスを発揮し、リッターあたりの馬力は120ps、0-100km/h加速はスーパーカー並の3.4秒。軽量フライホイール、6速ギアボックス、ドライサンプオイルシステムなどを標準装備した、まさにレーシングスポーツと呼ぶにふさわしいモデルです。

【ケータハム セブン480S】
エンジン:フォード製デュラテック2.0Lエンジン
排気量:1999cc
最高出力/最大トルク:240ps/21.0kgf・m
重量:525kg
最高速度:225km/h
0-100km/h加速:3.4秒
車両価格(税込):766.8万円~

ケータハム セブン620R

ケータハムがチューニングを施したスーパーチャージャー付きフォード製デュラテック2.0Lエンジンを545kg(本国発表/乾燥重量)の車体に搭載、6速シーケンシャルギアボックスまでもを採用したこの車は、もはやレーシングカーと言っても過言ではありません。リッターあたり馬力は155ps!0-100km/h加速にいたっては、なんと2.8秒!!と、最新のスーパーカーをも凌ぐパフォーマンスです。

軽量フライホイール、ドライサンプオイルシステム、LSD、ワイドトラックフロントサスペンション、レースサスペンションなども標準で装備されているケータハム究極のマシンです。

【ケータハム セブン620R】
エンジン:フォード製デュラテック2.0Lスーパーチャージャーエンジン
排気量:1999cc
最高出力/最大トルク:310ps/22.3kgf・m
重量:545kg
最高速度:249km/h
0-100km/h加速:2.8秒
車両価格(税込):896.4万円~

以上、ケータハム セブン160を紹介しましたが、軽自動車のなかでスパルタンだと言われるホンダS660が実用車に思えるほど尖った車です。お値段の方も458万円からとかなりハードです。しかし、軽量であることがどれほど車に利益をもたらすのか、さらにエンジンパワーよりも優れたハンドリングのほうが大事なのかを、身をもって知ることができる貴重な車です。

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