トーヨータイヤの「ナノエナジー 3 PLUS」はウェットグリップ性能が飛躍的に向上?
更新日:2024.09.09
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今から冬真っ盛りという時期ですが、雪国の皆さんもうタイヤ交換は終えましたよね?そんな時期ですが、早くも来春向けの新タイヤデビューのニュースです!
*2016年の情報になります
*2016年の情報になります
トーヨータイヤ ナノエナジーについて①|トーヨーの新エコタイヤはウェット性能が自慢!
国内タイヤ大手のトーヨータイヤ(東洋ゴム工業)が、低燃費タイヤ「NANOENERGY」シリーズの新製品を発表しました。「NANOENERGY 3 PLUS ナノ(エナジー・スリー・プラス)」と名付けられた新タイヤは2016年1月14日発売で、価格はオープンプライス。サイズは155/80 R13 79Sから215/40 R18 85Wまで41種類と幅広く準備されています。
「NANOENERGY 3 PLUS」は従来の「NANOENERGY 3」からウェットグリップ性能を大幅に高めたモデルで、新コンパウンドに「ウルトラグリップポリマー」と呼ばれる、対磨耗ポリマーとスーパーアクティブポリマーを配合しました。タイヤパターンの変更も合わせて、エコタイヤとして必要な転がり抵抗と、耐摩耗性を両立させています。
構造面でも高硬度プライトッピングや高硬度ハイビードフィラーを新たに採用する事で、エコタイヤにありがちな腰砕け感からた急激なグリップ喪失を緩和する事で、一層操縦安定性を高める事に成功させています。
特筆すべきはウェット性能で、転がり抵抗を低減しているエコタイヤの場合、高温での耐摩耗性を維持しながら、低温にもなるウェットグリップも維持するのは難しいものです。それをエコタイヤとして一番重要な転がり性能で「NANOENERGY 3」従来モデルの「A」を維持したまま、ウェット性能もcランクからbランクまで引き上げてきました。
「NANOENERGY 3 PLUS」は従来の「NANOENERGY 3」からウェットグリップ性能を大幅に高めたモデルで、新コンパウンドに「ウルトラグリップポリマー」と呼ばれる、対磨耗ポリマーとスーパーアクティブポリマーを配合しました。タイヤパターンの変更も合わせて、エコタイヤとして必要な転がり抵抗と、耐摩耗性を両立させています。
構造面でも高硬度プライトッピングや高硬度ハイビードフィラーを新たに採用する事で、エコタイヤにありがちな腰砕け感からた急激なグリップ喪失を緩和する事で、一層操縦安定性を高める事に成功させています。
特筆すべきはウェット性能で、転がり抵抗を低減しているエコタイヤの場合、高温での耐摩耗性を維持しながら、低温にもなるウェットグリップも維持するのは難しいものです。それをエコタイヤとして一番重要な転がり性能で「NANOENERGY 3」従来モデルの「A」を維持したまま、ウェット性能もcランクからbランクまで引き上げてきました。
トーヨータイヤ ナノエナジーについて②|「NANOENERGY 3」シリーズのトーヨーでのポジション
新発売となる「NANOENERGY 3 PLUS」が属する「NANOENERGY 3」シリーズはトーヨータイヤでどのようなポジションのタイヤでしょうか?そもそもトーヨーのエコタイヤは「NANOENERGY」シリーズとして数種類が存在し、現在あるのは「NANOENERGY 0(ゼロ)」、「NANOENERGY 2」、「NANOENERGY 3」の3シリーズです。
このうち「NANOENERGY 0」は燃費とドライ・ウェットを問わずグリップ力に優れたハイパフォーマンスタイヤで、耐摩耗性には劣るものの、低転がり抵抗とウェット性能ではトーヨーエコタイヤで最強を誇り、特にウェット性能ではスポーツタイヤのトップモデル「R1R」に匹敵するランクにあります。
「NANOENERGY 2」は「0」に比べるとウェット性能で妥協した分、耐摩耗性を向上させたモデル、「NANOENERGY 3」は「転がり抵抗」で「0」や「2」の「AAA」からやや妥協した「A」クラスがら、ドライ、ウェットでのグリップ、耐摩耗性も高いレベルで両立させた、オールマイティタイヤと呼べるものになりました。
このうち「0」は195/65/R15 91Hの1サイズしか残っておらず、転がり抵抗が同じ「2」が後継モデルとなっていますが、転がり抵抗低減を極めて低燃費重視の「2」か、ウェット性能を重視して走行安定性を求めた「3 PLUS」どちらを選ぶか、という事になります。
このうち「NANOENERGY 0」は燃費とドライ・ウェットを問わずグリップ力に優れたハイパフォーマンスタイヤで、耐摩耗性には劣るものの、低転がり抵抗とウェット性能ではトーヨーエコタイヤで最強を誇り、特にウェット性能ではスポーツタイヤのトップモデル「R1R」に匹敵するランクにあります。
「NANOENERGY 2」は「0」に比べるとウェット性能で妥協した分、耐摩耗性を向上させたモデル、「NANOENERGY 3」は「転がり抵抗」で「0」や「2」の「AAA」からやや妥協した「A」クラスがら、ドライ、ウェットでのグリップ、耐摩耗性も高いレベルで両立させた、オールマイティタイヤと呼べるものになりました。
このうち「0」は195/65/R15 91Hの1サイズしか残っておらず、転がり抵抗が同じ「2」が後継モデルとなっていますが、転がり抵抗低減を極めて低燃費重視の「2」か、ウェット性能を重視して走行安定性を求めた「3 PLUS」どちらを選ぶか、という事になります。
トーヨータイヤ ナノエナジーについて③|従来モデルより13%向上したウェット性能
トーヨータイヤでの「NANOENERGY 2」および「3」での「100km/h→0km/hウェットブレーキテスト」と比較し、1ランク上がった「3 PLUS」ではウェットブレーキ性能が13%向上されたとしています。
タイヤパターンに排水性の高い太溝を採用した「ワイドグルーブ」を採用したほか、接地面に転がり抵抗の低減と吸水性の高い「低燃費トレッドコンパウンドウェットチューン」を採用した効果が出ているとの事です。
ウェット性能向上のためには「路面の水を吸う、かき出す」事で水面に浮かない事が大切で、排水、吸水効果を高める事が肝心です。
しかし、排水性能を高めたタイヤパターンは接地面が減少したり、吸水性を高めたためにタイヤの剛性が悪化するなど、走行性能に悪影響を及ぼすだけでなく、タイヤ剛性不足で転がり抵抗が増えれば燃費も悪化する中で、よくバランスを取ったと言えます。
タイヤパターンに排水性の高い太溝を採用した「ワイドグルーブ」を採用したほか、接地面に転がり抵抗の低減と吸水性の高い「低燃費トレッドコンパウンドウェットチューン」を採用した効果が出ているとの事です。
ウェット性能向上のためには「路面の水を吸う、かき出す」事で水面に浮かない事が大切で、排水、吸水効果を高める事が肝心です。
しかし、排水性能を高めたタイヤパターンは接地面が減少したり、吸水性を高めたためにタイヤの剛性が悪化するなど、走行性能に悪影響を及ぼすだけでなく、タイヤ剛性不足で転がり抵抗が増えれば燃費も悪化する中で、よくバランスを取ったと言えます。
トーヨータイヤ ナノエナジーについて④|ライバルの動向と多種多様な方向性
そこで気になるのがライバルの動向ですが、ブリヂストンはエコタイヤの「ECOPIA」ブランドでトップモデルの「EP001S」で転がり抵抗「AAA」とウェット性能「a」ランクを両立させており、ベーシックモデルの「EX20」シリーズも転がり抵抗「AA」もしくは「A」とウェット性能「a」または「b」ランクを両立しています。
横浜タイヤも「ブルーアースA(エース)」で、ダンロップも「エナセーブNEXT」で転がり抵抗とウェット性能を両立していますし、トーヨータイヤは遅ればせながら他の主要メーカーに追いついたところのようです。
各社横並びとなってきますと、今度は真夏の高温化での耐摩耗性や操縦安定性なども高いレベルでの両立を目指す事になっていきます。
現状では新コンパウンドでウェット性能と耐摩耗性を両立していくブリヂストン、高いレベルで平均性能を出していくヨコハマ、燃費性能を重視するダンロップ、そして今回のトーヨーはウェット性能と操縦安定性を重視、という方向性で、同じエコタイヤでも各社特色が出てきたようです。
横浜タイヤも「ブルーアースA(エース)」で、ダンロップも「エナセーブNEXT」で転がり抵抗とウェット性能を両立していますし、トーヨータイヤは遅ればせながら他の主要メーカーに追いついたところのようです。
各社横並びとなってきますと、今度は真夏の高温化での耐摩耗性や操縦安定性なども高いレベルでの両立を目指す事になっていきます。
現状では新コンパウンドでウェット性能と耐摩耗性を両立していくブリヂストン、高いレベルで平均性能を出していくヨコハマ、燃費性能を重視するダンロップ、そして今回のトーヨーはウェット性能と操縦安定性を重視、という方向性で、同じエコタイヤでも各社特色が出てきたようです。