SUVのレベルを超える「愉しみ」と「安心」!スバル「レヴォーグ レイバック」のパワトレと走りはいかに?!【プロ徹底解説】

レヴォーグ レイバック

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スバルの人気ステーションワゴンである「レヴォーグ」。その派生モデルとして誕生したのが「レヴォーグ レイバック」です。都会派クロスオーバーを謳う新型モデルのパワートレインや走りを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
パワートレインは1.8リッターターボの1種類
走りを支えるプラットフォームとシャシー
専用開発となった電動パワーステアリング
SUVを超える気持ちの良い走り
車高の高いSUVとして、群を抜いた視界性能

パワートレインは1.8リッターターボの1種類

「レヴォーグ レイバック」に搭載されるパワートレインは1種類のみです。CB18と呼ばれる1.8リッターの水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS直噴ターボ“DIT”。燃料はレギュラー・ガソリン。組み合わされるトランスミッションは、スバルがリニアトロニックと呼ぶCVT。駆動はフルタイム4WDとなります。
そのスペックは、最高出力130kW(177馬力)/5200~5600rpm、最大トルク300Nm/1600~3600rpm。燃費性能は13.6km/l(WLTCモード)となります。

走りを支えるプラットフォームとシャシー

走りを支えるプラットフォームは、フルインナーフレーム構造。これは最初に骨格部材を組み立て、後に外板パネルを溶接することで、ボディを強固にすることが可能となります。サスペンションは、フロントがストラットに、リヤがダブルウィッシュボーン式。
225/55R18のオールシーズンタイヤを採用しているのも特徴です。最低地上高はノーマルの「レヴォーグ」の145㎜に対して、「レヴォーグ レイバック」は200㎜を確保。クロスオーバーらしい優れた走破性能を備えています。

専用開発となった電動パワーステアリング

電動パワーステアリングは「レヴォーグ レイバック」のための専用開発されたものを採用しています。コラムシャフトと電動パワーステアリングをつなぐ専用ジョイントを採用。また制御ソフトウェアも専用チューニングを施しています。
ちなみに「レヴォーグ」にはスバル初の2ピニオン式の電動パワーステアリングが使われています。ドライバーからの入力と、電動パワーステアリングからの入力を別々にする2ピニオン式とすることで、フリクションを減らし、滑らかでリニアなトルク伝達を実現しています。

SUVを超える気持ちの良い走り

「レヴォーグ レイバック」はSUV/クロスオーバーではあるものの、ベースとなるのはステーションワゴンの「レヴォーグ」です。そのため、ステアリング操作に対する遅れの少なさや、揺れの収まりの良さ、振動の少なさ、加速性能は、SUV/クロスオーバーの域を軽々と飛び越えます。意のままの気持ちの良い走りこそが、「レヴォーグ レイバック」の魅力の一つともいえるでしょう。

車高の高いSUVとして、群を抜いた視界性能

「レヴォーグ レイバック」は、「レヴォーグ」よりも最低地上高を高めています。そして、通常の車は車高が高くなるほど、死角が増えるもの。そこで「レヴォーグ レイバック」は、サイドミラーの鏡面サイズを約4㎜拡大。それでいて、サイドカメラの突出量を小さくするなどして、ミラー全幅を「レヴォーグ」同等に収めています。車高を上げつつも、視界の良さを確保しているのです。
また、低速走行時(15㎞/h未満)のときに、マルチビューモニターに、自動で、部分トップビュー+フロントビュー画面を映し出すようなAUTOモードが採用されました。一時停止などで減速したときに、自動でフロントビュー画面が表示されるようになっています。

こうした視界の良さは、スバル車らしい「安心」になります。
SUV/クロスオーバーを志向するとは言いながらも、「レヴォーグ レイバック」の中身は、走りを売りにする「レヴォーグ」そのもの。その走りのポテンシャルは、SUV/クロスオーバーの平均から大きく上回っています。
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