スバル「レヴォーグ レイバック」の維持費は97万6750円?!新車の納車後から車検までいくらかかるのか?【プロ徹底解説】

レヴォーグ レイバック

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スバルの新型モデルとなるのが「レヴォーグ レイバック」です。2023年10月に発売となりました。ステーションワゴンである「レヴォーグ」に、大径タイヤなどを装着してSUV/クロスオーバーに仕立て直したモデルです。その「レヴォーグ レイバック」を購入したら、3年後となる車検までの間に、維持費がいくら必要になるのかを計算してみました。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
3年間の車の維持費の内容
車を所持すると課せられる税金
車の保険は自賠責保険と任意保険のふたつ
走るほどに必要になる燃料費
ディーラーが用意する格安メンテナンス費用
総額はいくら

3年間の車の維持費の内容

新車を買って納車されてから、最初の車検がやってくるまで3年間の時間があります。その3年間の間にかかる車の維持費をざっと挙げれば、「税金」「保険」「燃料費」「メンテナンス費用」があります。これ以外には「駐車場料金」や「高速道路の利用料金」もかかりますが、これらの費用は使う人次第。人によっては必要でない方もいます。そこで、今回の試算から「駐車場料金」と「高速道路利用料金」は除外しました。

車を所持すると課せられる税金

車は財産として目され、そのために税金が課せられます。しかも、数多くの税金が存在します。それは「環境性能割」「自動車重量税」「自動車税種別割」(一般的に「自動車税」とよばれています)があり、さらに購入時には支払いに対する「消費税」もかかります。

こうした数多くの税金は、支払うタイミングが異なります。新車購入時に「環境性能割」「自動車重量税」を支払い、車検ごとに「自動車重量税」を支払います。

今回の試算である納車から最初の車検までの間の3年間に、支払う税金は「自動車税」となります。この税金は、毎年4月1日に車を所有する人に対して課せれるもので、4月を過ぎると、自宅に納付書が送られてきます。

「自動車税」の税額は、エンジン排気量ごとに異なり、排気量が大きいほど税額も大きくなります。「レヴォーグ レイバック」のエンジン排気量は1795㏄です。そのため税の区分的には「1.5リットル超~2リットル以下」になり、1年間の税額は3万6000円。3年分は計10万8000円となります。

車の保険は自賠責保険と任意保険のふたつ

車を安心して使うためには保険に加入する必要があります。しかも、「自賠責保険」と「任意保険」のふたつに加入する必要があります。「自賠責保険」は加入が法律で定められているもので、購入時と車検時に加入します。もうひとつの「任意保険」は、民間の保険会社が用意する保険です。

「任意保険」は任意とあるように、加入しなくても法律違反にはなりません。ですが、もしも交通事故の加害者になると、「自賠責保険」だけではカバーできなくなる可能性が非常に大きいため、「任意保険」に入ることが絶対に必要です。

「任意保険」は、通常1年ごとに加入するので、納車後から車検までの3年間は、3回、「任意保険」に加入することになります。

「任意保険」の保険額は、内容や保険会社によって異なります。保険がカバーする範囲に、その補償額、補償する車や人によって保険の掛け金が違ってしまうのです。そのため、ここでの数字はあくまでも目安となります。

今回は、「レヴォーグ レイバック」を25歳の人が、初めて購入する車として、車両保険も含めて、ネット保険で見積もりを取ってみました。

すると、保険額は4万8520円、車両保険が10万7050円、合計で15万5570円となりました。「任意保険」は、事故なく過ごせば、2年目、3年目と保険料は割引となりますが、今回は目安ということで、割引なしで計算すると、3年分で46万6710円となります。

走るほどに必要になる燃料費

燃料費がどれだけかかるかは、その車の燃費性能に左右されます。「レヴォーグ レイバック」の燃費性能は13.6㎞/l(WLTCモード)です。この燃費性能で、1年間で1万㎞を走行すると仮定して燃料費を計算してみました。すると、1万㎞を走るのに必要なガソリンは、約735リッターになります。ガソリン価格を1リッター160円で計算すると、ガソリン額は11万7600円になります。3年分となると、35万2800円になります。

ディーラーが用意する格安メンテナンス費用

車は定期的な点検とメンテナンスが必要です。点検の頻度は法律で定められています。そうしたメンテナンスに関するサービスで、おすすめなのがディーラーの用意するメンテナンスパックです。メンテナンスにかかる費用を、先払いしてもらうかわりに、割引してくれるというサービスです。

スバルの場合は、「ベーシック3」という点検パックが存在します。スタンダードのオイル交換タイプで、その価格は4万9240円になります。車検までの3年間にかかるメンテナンス費用の目安になります。

総額はいくら

以上のように求めた維持費をプラスすると以下のようになります。

「レヴォーグ レイバック」の場合
自動車税:10万8000円
任意保険料:46万6710円
燃料費(ガソリン代金):35万2800円
メンテナンス費用:4万9240円

合計:97万6750円
「レヴォーグ レイバック」の3年間の維持費は、97万6750円が目安となります。この費用の中で、大きなウェイトを占めるのが年間10万7050円で、3年間で32万1150円となる車両保険でしょう。この車両保険分がなくなると、3年間の維持費は65万5600円となります。
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