トヨタ「ランドクルーザー(300シリーズ)」のエクステリアは歴代モデルのヘリテージを継承した力強く洗練されたデザイン!【プロ徹底解説】

トヨタ ランドクルーザー

※この記事には広告が含まれます

トヨタで最も古くから続くモデルが「ランドクルーザー」です。そのステーションワゴン版の最新モデルとなるのが2021年に登場した「300シリーズ」です。新しい「ランドクルーザー(300シリーズ)」のエクステリア・デザインを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
3つあるランナップの旗艦が「ランドクルーザー(300シリーズ)」
「タフで強靭」+「洗練された大人の魅力」
基本となるプロポーションは伝統を継承
ヘリテージを継承するフロント周りのデザイン
機能を追求したリヤビュー
スポーツグレードの「GR SPORT」のエクステリア・デザイン
6つのボディカラーと4種のホイール

3つあるランナップの旗艦が「ランドクルーザー(300シリーズ)」

 初代が誕生した1951年から現在まで、脈々と続くのが「ランドクルーザー」です。トヨタだけでなく、日本国内としても、最も古くから続くモデルとなります。そんな「ランドクルーザー」は、ライトユースモデル、ヘビーデューティー、ステーションワゴンという3つの派生モデルが存在します。その中のフラッグシップとなるのがステーションワゴン。2021年に誕生した最新モデルは「ランドクルーザー(300シリーズ)」と呼ばれます。
ステーションワゴンは、道なき道をゆくプロユースに応える悪路走破性と、街中の乗用までこなせる快適性という、相反する2つを併せ持つのが特徴です。

「タフで強靭」+「洗練された大人の魅力」

そんな最新の「ランドクルーザー(300シリーズ)」のエクステリア・デザインのコンセプトは「Brutal & Sensual all-roader(ブルータル・アンド・センシュアル・オールローダー)」というものでした。日本語的に言えば、「タフで強靭」であることと、「洗練された大人の魅力」という2つの魅力を、高い次元で極め融合させることです。

基本となるプロポーションは伝統を継承

 エクステリア・デザインの土台となるのは、車のプロポーションです。新型「ランドクルーザー(300シリーズ)」は、歴代モデルのヘリテージを継承。原点回帰を志す、キャビンバックワードプロポーションを採用しました。これはキャビン部分を後ろよりにするプロポーションで、ボンネット部が長くなるのが特徴です。
とはいえ、悪路走破性を先代から悪化させないために、全長、ホイールベース、対地障害角(アプローチアングルデパーチャーアングル/ランプブレークアングル)は、先代と同じ数値を守っています。

ヘリテージを継承するフロント周りのデザイン

フロント周りのデザインは歴代モデルを彷彿とさせるものとしています。フロントの高い部分にヘッドライトやグリルを配置することで、歴代モデルのデザインとの共通性を生み出しています。また、高い位置にヘッドライトがあることで、破損の危険性も下がります。この「壊れにくい」という心遣いも、「ランドクルーザー(300シリーズ)」の伝統です。

大きなグリルの裏に、メインのラジエターを置いて、その左右にサブのラジエターを配置。機能をシンプルにまとめることで、独自の記号性をアピールします。また、太く大きなグリルからは、最上級SUVらしい、強く大きな車格感が生み出されています。

機能を追求したリヤビュー

後ろ姿は機能性を重視しています。キャビンは、車体の後端に向かって絞り込まれる形状になっており、これで空力性能が向上します。また、バンパーの角は、出っ張りを減らして、衝撃をいなすような形状に。車の前後がまるで閉じているようなシルエットを生み出しています。

また、リヤのストップランプなどのグラフィックは端正な水平基調のデザインに。磨きこまれたような機能美的表現が追及されています。

スポーツグレードの「GR SPORT」のエクステリア・デザイン

「ランドクルーザー(300シリーズ)」には、スポーツグレードの「GR SPORT」が用意されています。このモデルの開発には、トヨタが1995年から25年以上も参戦を続ける「ダカールラリー」の経験もフィードバックされています。「ダカールラリー」に「ランドクルーザー」で参戦するドライバーの経験を活かすことで、過酷な環境でも安心して運転しやすく、そして疲れない車が出来上がっているというのです。

デザイン的には専用のラジエターグリル、前後バンパー、ホイールアーチモール、リヤマッドガード、ロッカーモール、などが採用されており、よりスポーティで特別感あるモデルに仕上がっています。

6つのボディカラーと4種のホイール

ボディカラーは全部で6色。ホワイトパールクリスタルシャイン、プレシャスホワイトパール、グレーメタリック、ブラック、ダークレッドマイカメタリック、アバンギャルドブロンズメタリックが用意されます。

ホイールはグレード別に4種類が用意されています。「GX」と「AX」には、シルバー塗装の18インチのアルミホイール。「VX」には、スーパークロームメタリック塗装の18インチのアルミホイール。「GR SPORT」には、マッドグレー塗装の18インチのアルミホイール。そして「ZX」には、スーパークロームメタリック塗装の20インチのアルミホイールが装着されています。
トヨタで最も長く続くモデルであり、シリーズのフラッグシップとなる「ランドクルーザー(300シリーズ)」。そのデザインは、その歴史と伝統を大切にしつつ、そして現代の最高級モデルとしての格を感じさせるものとなっていると言えるでしょう。人気が高いのも当然ではないでしょうか。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細