トヨタbZ4Xの維持費はどれくらい?KINTOの利用料金はどれくらいかかる?【プロ徹底解説】

トヨタbZ4X

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トヨタ初の本格的な量産EVであるbZ4X。この車を所有すると、どれくらいの維持費がかかるのでしょうか。そこでbZ4Xの新車を手に入れて、その後にかかる費用を試算してみました。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
車にかかる維持費の内容
通常販売ではなくリースのKINTOのみの提供
KINTOに用意されているbZ4Xのプラン
KINTOのbZ4X専用プランの料金
補助金の扱い
KINTOのメリット・デメリット
充電にかかる費用
3年間にかかる費用

車にかかる維持費の内容

車を所有すると、いろいろな費用がかかります。ざっと挙げれば、税金、保険、燃料費、メンテナンス費用となります。また、新車購入時には消費税もかかります。ちなみにEVであれば、走るために燃料ではなく電気を使いますから、電気料金が必要になります。

ただし、EVは、国と地方自治体の補助金が用意されています。それぞれ年度ごとに用意されているので、買うタイミングや住んでいる場所によって、補助金の額は変わってきます。

通常販売ではなくリースのKINTOのみの提供

トヨタのEVであるbZ4Xは、通常の販売ではなく、リース販売のKINTOのみでの提供というのが大きな特徴となります。

リース販売なので、最初に車両代金をすべて払うのではなく、契約した期間に応じて分割して車両代金を支払うことになります。

また、リース販売には、車両代金だけでなく、登録手続きにかかる費用や税金、メンテナンス料金なども含まれていたりします。

KINTOに用意されているbZ4Xのプラン

トヨタはbZ4Xのリース販売のために、bZ4X専用の10年間のプランを用意しています。これは新車の車両本体価格に、税金、自動車保険、メンテナンスなど、車に利用にかかる費用すべてを月額にするという、いわゆるフルサービスリースという内容です。
具体的に含まれるのは、「車両本体」「登録手続き費用」「自動車税種別割」「重量税」「自動車税性能割(現在は免税)」「自動車保険(自賠責/任意保険)」「消耗品交換・車検・故障修理」「コネクティッドサービス」「10年20万㎞のバッテリー補償」が含まれます。

5年目以降は解約金ゼロで、最長10年までbZ4Xに乗ることができます。

ほとんどの維持費が、月々の支払に含まれており、それ以外に必要な維持費は、走行距離に応じた充電費用くらい。また、駐車場代金と高速道路の利用料金も別に必要になってきます。

KINTOのbZ4X専用プランの料金

KINTOが用意するbZ4X専用の10年プランの料金は、最初に申込金が38万5000円で、1~4年目は、月々の支払いが10万6700円。5年目は月々7万4690円、6年目は月々6万9410円、7年目は月々6万4020円、8年目は月々5万8740円、9年目は月々5万3350円、そして10年目が月々4万8070円となります。申込金を除いた合計額は954万960円となります。5年目以降は、だんだんと安くなるのが特徴です。

補助金の扱い

現在、EVには国と地方自治体から補助金が用意されています。その額は、2023年ではEVが上限85万円。東京都では45~75万円の補助金が用意されています。これらの補助金は、1~4年目の月々払いから減額されることになります。

国の補助金だけを使った場合は、毎月1万7800円分が減額されます。東京都で45万円の補助金があれば、さらに月々、約9400円分が、さらに減額されることになります。

つまり、1~4年目の月々の支払は、基本10万6700円が基本となりますが、国から85万円の補助金があれば、月々8万8900円になり、地方自治体の補助金も得られれば、そこから、さらに減額となります。

KINTOのメリット・デメリット

KINTOのメリットは数多くあります。ひとつは、ワンストップですべてのサービスを受けられるという手軽さでしょう。また、年齢に関わらず、車両の保証も含む自動車保険が用意されているというのも特徴です。若年の方や、自動車保険の加入実績の低い人には、個別に自動車保険に加入するよりも有利と言えるでしょう。

一方で、デメリットもあります。KINTOでは、「喫煙」「ペットの同乗」「カスタマイズ」は禁止となっています。走行距離が利用期間について月間1500㎞を超えると、超過料金が1㎞あたり22円請求されます。走行距離が長い人には不利になります。

充電にかかる費用

充電にかかる費用は、走行距離と、自宅充電での電力会社との契約次第となります。年間1万㎞を走行し、電力会社との契約が1kWhあたり25円を前提に試算してみましょう。

bZ4Xの電費は、FFモデルで128Wh/kmとなります。1㎞走るのに必要なのが128Wh(0.128kWh)となります。つまり、1万㎞を走るのには、1280kWhの電力が必要になります。それが1kWh=25円であれば、1280kWh=3万2000円となります。

3年間にかかる費用

bZ4Xの維持にかかる費用は、月々の支払と走行に必要な電気料金のみとなります。
それが新車購入後から3年間となれば、3年分の料金は以下のようになります。

「bZ4X」の場合(国の補助金を使った場合)
KINTOの月々支払い:8万7120×36回=313万6320円
電気料金:3万2000円×3年=9万6000円
合計:323万2320円
通常の販売ではなく、リース販売のKINTOのみで提供されているのがbZ4Xです。用意されているプランは10年契約となりますが、5年目以降に解約すれば、解約金はゼロとなります。

基本は最初の申込金が38万5000円で、1~4年目の月々の支払いが10万6700円。それ以降は徐々に安くなるというプランとなっています。また、補助金があれば、その分が減額されるのも嬉しいポイントです。
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