顔つきだけ?トヨタ bZ4Xの兄弟車、スバル ソルテラとどう違う?【プロ徹底解説】
更新日:2024.09.09
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トヨタ初の本格量産EVとして登場したbZ4X。1グレード編成ということで、今回は兄弟車となるスバル版のソルテラとの違いを解説してゆきます。
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
bZ4Xとソルテラの違い①|基本となるのは様々なEVを生み出せるEV専用プラットフォーム
トヨタのbZ4Xとスバルのソルテラの2台のEVは、トヨタとスバルの共同開発によって生まれました。基本となるのは、前輪と後輪の間のホイールベースの部分の床下に電池を搭載するEV専用プラットフォームです。トヨタではe-TNGA、スバルはe-SUBARU GLOBAL PLATFOMRなどと呼ばれています。
特徴は、数種類のモジュールやユニットを組み合わせることで、様々なバリエーションのEVを生み出すことができるというもの。つまり、今後、同じプラットフォームを使う、別のEVが続々と登場することが予告されているのです。
そのEV専用プラットフォームを使う最初のモデルとして登場したのがbZ4Xとソルテラです。
特徴は、数種類のモジュールやユニットを組み合わせることで、様々なバリエーションのEVを生み出すことができるというもの。つまり、今後、同じプラットフォームを使う、別のEVが続々と登場することが予告されているのです。
そのEV専用プラットフォームを使う最初のモデルとして登場したのがbZ4Xとソルテラです。
bZ4Xとソルテラの違い②|bZ4Xとソルテラのコンセプトの違い
共同開発とはいえ、トヨタとスバルでは、やはり車の売り方や、ラインナップ中の位置づけが異なります。そのため内容が同じでも、それぞれに異なるコンセプトを備えます。
トヨタのbZ4Xのコンセプトは「Activity Hub」。乗員全員が楽しい時間や空間を共有できる、ワクワク感のある車を目指しているとトヨタは説明しています。EVということよりも、新しく楽しい車であることをアピールしています。
一方、スバルのソルテラのコンセプトは「自然との共生を目指す」というもの。「行く先を選ばない『安心と愉しさ』を提供するSUBARUらしいSUV」であり、「この車でお客様と共に自然をもっと愉しみ、自然との共生をより一層深めていきたい」とスバルは説明しています。環境に優しいEVであることが第一義にあるようです。
トヨタのbZ4Xのコンセプトは「Activity Hub」。乗員全員が楽しい時間や空間を共有できる、ワクワク感のある車を目指しているとトヨタは説明しています。EVということよりも、新しく楽しい車であることをアピールしています。
一方、スバルのソルテラのコンセプトは「自然との共生を目指す」というもの。「行く先を選ばない『安心と愉しさ』を提供するSUBARUらしいSUV」であり、「この車でお客様と共に自然をもっと愉しみ、自然との共生をより一層深めていきたい」とスバルは説明しています。環境に優しいEVであることが第一義にあるようです。
bZ4Xとソルテラの違い③|寸法やパワートレイン等のスペックを比較
bZ4Xの寸法は、全長4690×全幅1860×全高1650mm、ホイールベースが2850mmで車両重量がFFで1920㎏、4WDで2010㎏となります。それに対してソルテラは、全長4690×全幅1860×全高1650mm、ホイールベースが2850mmで車両重量がFFで1910㎏、4WDで2000~2030㎏。寸法は同じで、重量が若干異なっています。
パワートレインは、FFのフロントモーター出力が150kW(203.9ps)、最大トルク266Nm。4WDでは80kW(109ps)・最大トルク169Nmのモーターを前後に2つ搭載するのは、bZ4Xもソルテラもまったく同じになっています。また、二次電池の71.4kWhの搭載量も同じ。
パワートレインは、FFのフロントモーター出力が150kW(203.9ps)、最大トルク266Nm。4WDでは80kW(109ps)・最大トルク169Nmのモーターを前後に2つ搭載するのは、bZ4Xもソルテラもまったく同じになっています。また、二次電池の71.4kWhの搭載量も同じ。
ただし車両重量が異なるため、航続距離と電費のスペックは若干異なります。
bZ4Xの一充電走行距離(WLTCモード)は、FFで559km、4WDで540km。電費である交流電力消費率はFFで128Wh/km、4WDで134Wh/kmとなります。
ソルテラは一充電走行距離(WLTCモード)が、FFで567km、4WDで487~542km。電費である交流電力消費率はFFで126Wh/km、4WDで133~148Wh/km。比較すると、ソルテラのFFが最も優れており、逆にソルテラの4WDの上位グレードが最も悪いという結果になっています。
とはいえ、寸法やパワートレイン系の2モデルの違いは、本当に微妙なものと言えるでしょう。
bZ4Xの一充電走行距離(WLTCモード)は、FFで559km、4WDで540km。電費である交流電力消費率はFFで128Wh/km、4WDで134Wh/kmとなります。
ソルテラは一充電走行距離(WLTCモード)が、FFで567km、4WDで487~542km。電費である交流電力消費率はFFで126Wh/km、4WDで133~148Wh/km。比較すると、ソルテラのFFが最も優れており、逆にソルテラの4WDの上位グレードが最も悪いという結果になっています。
とはいえ、寸法やパワートレイン系の2モデルの違いは、本当に微妙なものと言えるでしょう。
bZ4Xとソルテラの違い④|エクステリア・デザイン面の違い
bZ4Xとソルテラのエクステリア・デザインの違いは、主にフロントとリヤ周り、ホイールに限られます。
フロント周りでは、ヘッドライトとグリルが異なります。bZ4Xのヘッドライトは、上半分がボディ同色となっており、ハンマーヘッドと呼ばれるデザインが採用されているのが最大の特徴となります。
一方、ソルテラは、ヘッドランプに他のスバル車と同様のCシェイプシグネチャーを採用。グリルもスバルならではのヘキサゴン(六角形)の意匠が使われています。また、フォグランプを備えることで、オフロード風のテイストを強めているのも特徴となります。
リヤランプも、ソルテラは、Cシェイプシグネチャーの意匠となっているのもソルテラの特徴となります。
フロント周りでは、ヘッドライトとグリルが異なります。bZ4Xのヘッドライトは、上半分がボディ同色となっており、ハンマーヘッドと呼ばれるデザインが採用されているのが最大の特徴となります。
一方、ソルテラは、ヘッドランプに他のスバル車と同様のCシェイプシグネチャーを採用。グリルもスバルならではのヘキサゴン(六角形)の意匠が使われています。また、フォグランプを備えることで、オフロード風のテイストを強めているのも特徴となります。
リヤランプも、ソルテラは、Cシェイプシグネチャーの意匠となっているのもソルテラの特徴となります。
bZ4Xとソルテラの違い⑤|インテリアと装備類の違い
インテリアの大きな違いとなるのは、シートでしょう。1グレード編成のbZ4Xのシートは合成皮革。インテリアカラーは、ライトグレーとブラックの2色のみとなります。
一方、ソルテラはスタンダードの「ET-SS」と上位の「ET-HS」の2グレード編成。「ET-SS」はシートがシルバーステッチ入りのブラックのファブリックで、上位の「ET-HS」は、ブルーステッチ入りのタンの本革。
また、ソルテラの4WDモデルには、4段階に回生ブレーキの効き目を変更できるパドルシフトが用意されているのに対して、bZ4Xには設定がないのも大きな違いです。同じように、ステアリングコラムの部分に、ドライバーモニターカメラがあるのもソルテラだけの部分。ドライバーのよそ見や居眠りなどをシステムが検知すると警告するというものです。
一方、ソルテラはスタンダードの「ET-SS」と上位の「ET-HS」の2グレード編成。「ET-SS」はシートがシルバーステッチ入りのブラックのファブリックで、上位の「ET-HS」は、ブルーステッチ入りのタンの本革。
また、ソルテラの4WDモデルには、4段階に回生ブレーキの効き目を変更できるパドルシフトが用意されているのに対して、bZ4Xには設定がないのも大きな違いです。同じように、ステアリングコラムの部分に、ドライバーモニターカメラがあるのもソルテラだけの部分。ドライバーのよそ見や居眠りなどをシステムが検知すると警告するというものです。
最後に、オプションのプレミアムオーディオが、bZ4XがJBL、ソルテラがハーマンカードンというのもこの2モデルの違いとなります。
bZ4Xとソルテラの違い⑥|販売方法と価格の違い
bZ4Xとソルテラは価格も販売方法も異なります。bZ4Xは個人向けリースとなるKINTOだけでの提供に対して、ソルテラはディーラーでの通常の販売となります。
車両価格は、bZ4XはFFモデルが600万円、4WDが650万円。ソルテラはスタンダードの「ET-SS」のFFモデルが594万円、4WDが638万円、上位グレードの「ET-HS」が4WDのみで682万円となります。
共同開発で生まれたトヨタのbZ4Xとスバルのソルテラ。その違いは、前後周りのデザインと装備類、そして販売方法というものでした。性能の差は、ごくわずかなもの。デザイン、装備、販売方法を見て、どちらかを選ぶとよいのではないでしょうか。