トヨタbZ4Xのインテリアを紹介！先進的でありながら快適性も高い室内空間に【プロ徹底解説】

更新日：2024.09.09

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2022年5月に登場した、トヨタ初の本格量産EVがbZ4Xです。そのインテリアには、どのような狙いがあり、そしてどんな特徴があるのか。インテリアを解説します。

文・鈴木ケンイチ／写真・PBKK

鈴木ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3～4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会（AJAJ）会員　自動車技術会会員　環境社会検定試験（ECO検定）

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Chapter: 乗った人すべてに楽しさを共有させる車; 広く、くつろげる室内空間; 新しいドライビング体験を提供するコクピット; 最新のインフォテイメントシステム; 電力消費を節約しながら快適性を高めるエアコンとシート

乗った人すべてに楽しさを共有させる車

トヨタとして初の本格量産EVであるbZ4Xの車両コンセプトは「Activity Hub」というもの。乗った人すべてが楽しい時間や空間を共有するための、「絆」になる車が狙いとなっています。

また、その実現のために、ワクワク感のある車を目指して、スタイリングをはじめインテリア、運転感覚、走行性能などの各分野で革新に挑戦しています。

広く、くつろげる室内空間

インテリアの狙いとして目指したのが「どの座席に座っても広く、静かで、心和らぐ空間」です。

広い室内空間を生み出したのが、bZ4Xで初採用されたEV用プラットフォームです。特徴はホイールベースが長く、そこに電池を並べています。また、全長に対して長いホイールベースは、広い室内も生み出しました。前席と後席の距離(タンデムディスタンス)は、1クラス上のDセグメント並みとなる1000mmを確保。前席と後席の足元スペースも、同サイズのSUVと比べるとトップクラスになります。

また、遮音性の高いガラスを採用。ボディの空力の洗練により風切り音も低減。もともとエンジンがなく静粛性の高いEVというメリットがさらに磨きこまれています。

インストルメントパネルは、低い位置に設定し、ファブリック張りとすることで、落ち着いた空間が演出されています。

新しいドライビング体験を提供するコクピット

コクピットはメーターの見やすさを重視。ステアリングの中ではなく、上側にメーターが見えるようなトップマウントメーターをトヨタとして初採用しています。

また、メーター自体もフードのない先進性あふれるデザインとなっています。メーターの位置が、フロントガラスに近いため、視線移動が少ないことも見やすさ向上に貢献します。

ステアリングコラムからステアリング、トップマウントメーターまでがモジュール化されているのも特徴です。シフトはダイヤル式に。ダイヤル式の採用はトヨタ初となります。

電力消費を節約しながら快適性を高めるエアコンとシート

エアコンには、省電力で暖房が可能なヒートポンプシステムを採用。「オールオート(EC)」ボタンを押すと、乗員の周囲だけを暖気で包み込み、シートとステアリングヒーターで乗員を省電力で温めます。また冷房時にも、自動調整して、少ない電力で快適性を保ちます。

また、ステアリングコラム下と助手席側のロアパネルに、遠赤外線輻射ヒーターを設置。スイッチオンから、わずか1分で膝から下を一気に温めます。

前席のシートにはベンチレーション機能が備わっており、短時間で冷涼感を得ることが可能となっています。暖房・冷房に工夫することで、電力の消耗を最小限にセーブします。