日産エルグランドのエクステリアを紹介!キーワードは「堂々」「らしさ」「豊かさ」「ラグジュアリー」【プロ徹底解説】

日産エルグランド
日産のミニバンのフラッグシップとなるのがエルグランドです。ラージサイズのエルグランドのデザインは、どのようなテーマから生まれているのでしょうか。その特徴とあわせて、エクステリア・デザインの内容を解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
FF化によって低く構えるプロポーションに
デザインに4つのキーワード
歴代モデルの特徴を継承するエクステリア
2トーンを含む5つのボディカラー
ハイウェイスターを基本にAUTECHとNISMOを用意

FF化によって低く構えるプロポーションに

現行型のエルグランドは2010年に第3世代モデルとして登場しました。先代モデルとの最大の違いは、プラットフォームをFRベースからFFベースに変更したところにあります。

FRプラットフォームは、車体の中を、エンジン/トランスミッション/プロペラシャフト/後輪のデフというパワートレインが縦断しています。そのため床をフラットにしようとすると、どうしても床が高くなります。
それに対して3代目となった現行型エルグランドは、プラットフォームをFFとしました。エンジンを前に横向きに配置して、前輪を駆動するという方式です。このFFプラットフォームの採用によって、現行エルグランドは床を、先代よりも低くすることに成功します。また、低くなった分、全高も下げました。全高でいえば、100mm近くも低くなっているのです。

その結果、現行型エルグランドは同じワンボックスのスタイルのままで、先代よりも低く構えるフォルムとなっています

デザインに4つのキーワード

現行型エルグランドのエクステリア・デザインで目指したものは「ダイナミック&ラグジュアリー」というものでした。そして、それを実現させるために「堂々とした存在感」「エルグランドらしさ」「情感に訴える豊かさ」「ラグジュアリー」という4つのキーワードが使われたと日産のデザイナーは説明しています。
そしてデザインのポイントは「厚いものを低く作る」ということであったそうです。

歴代モデルの特徴を継承するエクステリア

また、エルグランドのデザイナーはフロント周りの特徴としては「2段式ヘッドライトから続くグリルの大きなマス感」があると説明します。何度かのマイナーチェンジを経た、エルグランドですが、ヘッドライト・アッシーが上下に2段になっています。これは、1997年に登場した初代モデルから続く、エルグランドの伝統とも言うべきものです。
ボディサイドは、フロントのフェンダーからの面とプラスラインが多面的な表情を見せます。また、前席の窓から後席窓、さらにはテールゲートの窓まで、車全周まで続く窓周りのクロームのモールディングもエルグランドの特徴となります。

そして、車の幅すべてを使う水平方向とボディの端に縦に続く、水平と垂直のコンビのリヤランプもエルグランドの伝統と言える部分です。

2トーンを含む5つのボディカラー

ボディカラーは5色。「ディープクリムゾン×ミッドナイトブラック」というピラーより上をブラックとする2トーンが1つ、そして、「ディープクリムゾン」、「ミッドナイトブラック」、「ピュアホワイト」、「ダークメタルグレー」のモノトーンが4つ用意されています。

ハイウェイスターを基本にAUTECHとNISMOを用意

現在のエルグランドは、基本がハイウェイスター仕様となっており、それ以外にカスタム仕様として「AUTECH」と「VIP」、「LV(ライフケアビークル仕様)」が用意されています。また、オプションとしてスポーティな「NISMO Performance Package」が用意されています。
ノーマルでは飽き足らない方は、これらのカスタム仕様やパーツをチェックしてみるといいでしょう。
日産のミニバンのトップに君臨するのがエルグランドです。そのエクステリア・デザインには、トップモデルに相応しいラグジュアリーさと、伝統が込められています。また、「AUTECH」や「NISMO Performance Package」なども用意されており、人とはひと味違う愛車にしたい人への配慮もあります。
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