乾燥重量、車両重量、車両総重量の違い

栃木工場

クルマのカタログや車検証などを見ていると、車両重量の表示があります。日本車の場合、一般的に「車両重量」と「車両総重量」が記載されていますが、なかには「乾燥重量」という言葉を耳にしたことはありませんか?そもそも、「車両重量」と「車両総重量」の違いはなんでしょうか?はたまた「乾燥重量」とは?それぞれ注目してみます。
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(2018年3月12日)

Chapter
省エネのために、自分のクルマの体重を知る
車両重量=車両が走れる状態
車両総重量=可能な限り積み込んだ重さ
「乾燥重量」=フェラーリの重量表記

省エネのために、自分のクルマの体重を知る

自分自身の体重は気になる人は多いでしょう。よく「○kg太ったから、身体が重い」というセリフを耳にします。走ればそれは顕著でしょうね。

クルマの重さも同様で、運動性はもちろんのこと、燃費にも大きく関わります。たとえばカタログに載っている燃費。これは、お役所が定める所定の条件下でテストした結果なので、実情に即していないと言われます。

そこで、事前にそのクルマの燃費性能を見るときに役立つのが、車両重量や車両総重量なのかもしれません。

他の比較検討車と比べて、どれくらいの重さなのか、あるいはエンジン性能も含めて勘案することで、おおよそそのクルマがどれくらい「燃費の良い走りができそうか」という目安を持つことはできます。

一番いいのは乗ってみること。そして、いまのクルマにはほぼ燃費計が備わっていますから、それも大いに参考になります。試乗前には燃費計のリセットも忘れずに。

そのうえで長期的に使うことを考えると、重量は地味に響いてきます。

では、「車両重量」と「車両総重量」、「乾燥重量」はどんな意味をもつのでしょうか?

車両重量=車両が走れる状態

まず「車両重量」ですが、これは車両が走れる状態という認識で良いと思います。冷却水、エンジンオイル、ガソリンは満タン状態で、工具やスペアタイヤは搭載せず、人間も荷物も載せません。メーカーオプションの選択の違いによって、カタログの重量表記が異なるのはこのためです。

ライン上で装着したオプションは、車両重量に含まれます。一般的に、この「車両重量」をもって、そのクルマの体重という認識を多くの方がされていると思います。

車両総重量=可能な限り積み込んだ重さ

次に「車両総重量」は、とにかく積めるだけ積んだ状態です。

乗用車と商用車では異なり、乗用車の場合は車両重量に乗車定員分の重量を足したもの。商用車では、車両重量に乗車定員分の重量と荷室の最大積載量を足したものになります。

日本の基準だと、乗員は1人あたり55kg換算です。一般的な車重は、この車両総重量を指しており、自動車重量税も車両総重量をもとに計算されています。

「乾燥重量」=フェラーリの重量表記

フェラーリの重量表記は、伝統的に「乾燥重量」を採用しています。

これは冷却水やオイル、もちろんガソリンも搭載していない状態の重量のことを指しているものです。素の状態、本当の重量ともいうべき「乾燥重量」ですが、しかし水やオイルを入れない状態というのは実用に即していないと感じるかもしれません。

ただ、これはレーシングカーの重量表記が「乾燥重量」だったりすることからもわかるように、フェラーリは公道を走るレーシングカーというスタンスで、「乾燥重量」を用いるのはその表れということのようです。それだけで、フェラーリは特別な乗り物という印象を抱いてしまいます。

クルマの重さのモノサシひとつ取っても、これだけの違いがあることがわかります。ときに運動性能、加速性能に影響し、現代的には燃費において大きく意味を持つのがクルマの重さです。購入の際には燃費やエンジンパワー、トルクのみならず、「車両重量」という性能も重要視なさってみてはいかがでしょうか。

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