ホンダ フィットのグレード比較！5つのグレードの内容の違いとは？【プロ徹底解説】

第4世代となる現行型フィットは、装備の内容でグレードを分けるのではなく、ユーザーのライフスタイルにあわせてバリエーションを用意するという手法が採用されました。端的に言えば、グレードごとに異なるキャラクターが与えられているのです。

2020年10月のマイナーチェンジでは、走りにこだわった「RS(アールエス)」グレードを追加するなど、グレード編成も改められました。その結果、すべての基本となるシンプルな「BASIC(ベーシック)」、快適性をアップした「HOME(ホーム)」、洗練と上質を兼ね備える「LUXE(リュクス)」、アクティブなライフスタイルに応える「CROSSTAR(クロスター)」、走りにこだわる「RS」の５つとなっています。

そしてすべてのグレードで、ハイブリッドのe:HEVと1.5リッターのガソリン・エンジンが用意されています。4WDは、オーソドックスなプロペラシャフトを使うビスカスカップリング式で、「RS」グレード以外で選ぶことができます。つまり「RS」グレードはFFのみで、他はFFと4WDが用意されています。

また、先進運転支援システムであるHONDA SENSING(ホンダ・センシング)は全車で標準装備となります。

新型フィットの基本となるのが「BASIC」です。価格は159万2800円～219万5600円。

ヘッドライトは、エンジン車のマルチリフレクターハロゲンヘッドライト、ハイブリッドのe:HEVがフルLEDヘッドライトとなります。ホイールは15インチのスチール。

インテリアでは、シートがファブリックとなり、内装が3Dテクスチャープラスチック、テーブルコンソールになります。

快適性をアップさせたグレードが「HOME」となります。フィットの中で、唯一、助手席回転シート車が用意されています。価格は182万6000円～237万3800円。助手席回転シート車は、191万4000円～246万1800円となります。

エクステリアの特徴は、フルLEDヘッドライトを採用し、グリルにクロームメッキのモールディングが装着されています。

インテリアでは、コンビシート、アームレスト付きセンターコンソールボックス、ソフトパッド内装、プラチナ調クロームメッキ加飾インテリアが採用されています。また、ハイブリッドのe:HEVには、本革巻きステアリングホイール、本革巻きセレクトレバー、USBチャージャー(タイプＣ×2個)、リアセンターアームレスト、助手席シートバックポケット、シートバックスマートフォンポケットが加わります。

洗練と上質さを磨き上げた「LUXE」には、専用エクステリアと専用デザインの16インチアルミホイールが装着されています。価格は214万9400円～266万4200円。

専用エクステリアは、プラチナ調クロームメッキ・フロントバンパーモールディング、プラチナ調クロームメッキ・ドアロアーガーニッシュ、プラチナ調クロームメッキ・テールゲートロアーガーニッシュが備わります。フルLEDヘッドライトにLEDフォグランプも装着されています。

インテリアは、本革巻きステアリングと本革巻きセレクトレバー、本革シートを採用。ステアリングと前席シートにはヒーターも備わります。

セレクトレバー前にあるスマートフォン置き場にはワイヤレス充電機能が備わっています。

クロスオーバーテイストの「CROSSTAR」は、専用エクステリアと専用デザインの16インチアルミホイールを装着し、最低地上高が他グレードの135ｍｍよりも高い160ｍｍになっています。全高も他グレードの1540ｍｍよりも高い1570ｍｍとなります。価格は、202万2400円～262万0200円です。

専用エクステリアは、フロントグリル、フロントバンパーガーニッシュ、ホイールアーチプロテクター、サイドシルバーガーニッシュ、ドアロアーガーニッシュ、リアバンパーガーニッシュ、そしてルーフレールを装備します。ドアミラーがブラックなのも特徴です。さらに、他グレードにはない屋根を黒くしたツートンボディカラーが用意されているのも、このグレードならではのポイントです。

内装では、アクティブな使い方にあったプライムスース×撥水ファブリックのコンビシートを採用しています。

走りにこだわるグレードが「RS」。専用のエクステリアと、専用の16インチアルミホイール、そして専用のサスペンションが装着されています。価格は195万9100円～234万6300円。駆動方式はFFのみ。ハイブリッドのe:HEVとエンジン車の2つのパワートレインがありますが、エンジン車のミッションはCVTなので、どちらもアクセルとブレーキの2ペダルとなります。

専用エクステリアは、フロントグリル、フロントバンパー(ピアノブラック塗装)、サイドシルガーニッシュ(ピアノブラック塗装)、リアバンパー(ピアノブラック塗装)、テールゲートスポイラー、エキパイフィニッシャー、RSエンブレムです。ドアミラーはブラック塗装となります。

内装では、専用デザインの本革巻きステアリングホイールと本革巻きセレクトレバー、コンビシートを装着します。コンビシートは、前席がプライムスムース×ウルトラスエード、後席がプライムスムース×ファブリックとなります。e:HEVには、ステアリングに減速の強さを調整する減速セレクターと、ノーマル／スポーツ／エコを切り替えるドライブモードスイッチが加わります。

新型フィットの最大の特徴はライフスタイルに合わせて５つのグレードを用意したことでしょう。シンプルにフィットの機能だけを求める人には「BASIC」。快適性を重視したい人には「HOME」。上質さを求める人に「LUXE」。アクティブに使いたい方には「CROSSTAR」。走り味にこだわる人には「RS」という具合です。提案がはっきりしているため、購入する人は迷わずにすむはずです。