マツダCX-60を徹底評価!評判や欠点などを試乗レビュー【プロ徹底解説】

マツダCX60

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2022年9月から販売開始されたマツダCX-60。6月の受注開始から約2カ月半で8,726台という受注を獲得し、好スタートを切っています。新世代ラージ商品群第1弾として期待も大きくなっています。

今回は受注している中で、最も比率の高い3.3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンの48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載したXD-HYBRID Premium Modernに試乗しましたので、良い点や欠点などを紹介します。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
今回試乗したモデルの詳細
CX-60はボディの見切りがしやすい
CX-60はエンジンが主体の走り
CX-60は思いのままにクルマをコントロールできる
CX-60は豪華なインテリアにも注目
CX-60の安全運転支援機能は改善されていた
CX-60のリアサスペンションの硬さは気になるポイント
CX-60はエンジン音が大きめ

今回試乗したモデルの詳細

今回試乗したのは、CX-60 XD-HYBRID Premium Modern。車両本体価格は552万7500円です。

オプション装備としてドライビングサポートプラス4万8620円、フロアマット8万8880円、そして、マシングレープレミアムメタリックのボディカラー1万9800円が装着されており、車両本体価格とオプションの合計金額は568万4800円となっています。

CX-60はボディの見切りがしやすい

CX-60の全長4,740mm×全幅1,890mm×全高1,685mmです。

全長はCX-5の4,575mmとCX-8の4,900mmの中間となっています。しかし全幅は両モデルに比べて+50mmワイドとなっています。

外からCX-60を眺めると大きなグリルなどにより、圧倒されそうな大きさです。

しかし実際にドライバーシートに座って運転すると、持て余すほどの大きさを感じません。やはり優れたデザインの効果が大きいようで、ボディの見切りが非常にしやすいのが特徴です。
運転席に座ると、思っていた以上にアイポイントは低めです。

それでも背の高いSUVらしく開放感あふれる視界が広がっていますが、アップライトのポジションではなく、スポーティさを感じるシートポジションとなっています。

液晶パネルを多用したインテリアは先進性を強力にアピールしていますが、エアコンなどは物理的スイッチが配置されています。

直感的に操作が行えるので、他のクルマから乗り換えても操作に悩むことはなさそうです。

CX-60はエンジンが主体の走り

CX-60の中でも売れ筋モデルといえる、3.3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを採用したXD-HYBRIDは、モーターによるアシストはそれほど感じません。

やはりエンジン主体でモーターはあくまでもアシストという主従関係がハッキリと表れているように感じます。

3.3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンのフィーリングは回転の軽さが特徴です。
メーターの数字を見なければ、エンジンの吹け上がりの鋭さにガソリンエンジンと勘違いしそうです。

回転数はスッと回るのですが、550Nmのビッグトルクを発生するディーゼルターボエンジンはダイレクト感溢れるトルコンレスの8速ATによってスムーズに加速していきます。

あっという間にハイギアにシフトアップしていくので、燃費性能は非常に良さそうです。

CX-60は思いのままにクルマをコントロールできる

CX-60はエンジンを縦にレイアウトするFRの後輪駆動を採用しています。

重いエンジンを縦置きすることで、前後の重量バランスが良くなり運動性能が向上します。

CX-60に乗って一番驚いたのが、ハンドリングの良さです。これほど大きなボディにもかかわらず、ドライバーがハンドルを切るとピタッとカーブを曲がってくれることです。

修正舵することなく、スッと曲がってくれるので自分の運転が上手くなったのか!と勘違いしてくれそうです。自分の思いのままにクルマがコントロールできるので、運転する楽しさそして気持ち良さを感じることができます。

CX-60は豪華なインテリアにも注目

Premium Modernというグレードのインテリアは、日本のものづくり、マツダの考えるジャパンプレミアムを表現しています。

そこにはSUVらしいタフさやアクティビティを抑えて、非常に落ち着いた空間が演出されているのが特徴です。

新開発の「SKYACTIVマルチソリューションスケラーブルアーキテクチャー」を採用し、FRの後輪駆動を採用したCX-60。

その高い走行性能も魅力ですが、様式美と言えるような豪華なインテリアも他のモデルでは味わうことのできないプレミアムな空間に仕上げています。

CX-60の安全運転支援機能は改善されていた

試乗では、高速道路などを走行した時に全車速知追従機能付のマツダ・レーダー・クルーズ・コントロールも試すことができました。

これまでは先行車に追いついて、再加速する場合に一瞬の間がありましたが、その遅れも改善されていました。

CX-60のリアサスペンションの硬さは気になるポイント

一点気になったのが、リアサスペンションの硬さです。スポーティな走りをしているときには非常に気持ち良いのですが、路面が荒れたシーンでは、かなり路面からの入力が大きく、リアシートに座っている人が不安を感じてしまうのではないかと思うほどでした。

試乗車の走行距離が少なめだったこともあり、まだサスペンションが馴染んでないこともありますので、この点は注意して見ていきたいところです。

CX-60はエンジン音が大きめ

そして、もう一点はディーゼルエンジンの音が大きめなこととややパワー感が物足りない感じもあります。

同じ3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載したBMW X3は静粛性も高く、もっとトルクフルな走りが楽しめます。

ただ、CX-60は燃費性能を優先しているということが、影響してるとも考えられます。
同じ縦置きの3L直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載したBMW X3M40dと比べると、300万円以上安い価格でCX-60 XD-HYBRID Premium Modernが手に入るのは非常にバリューが高いと言えます。

後輪駆動を採用した高い走行性能、充実した安全装備。そして豪華な仕様によるプレミアムがインテリアと購入後の満足感は非常に高いモデルと言えるでしょう。

これから残りのパワートレインも登場するので、乗り比べて、自分にとってのベストバイを選べるのもCX-60の魅力と言えます。
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