車のコンピュータチューニング(ECU)における「サブコン」と「フルコン」の違いとは?

F con V pro

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ECUチューニングにおける「サブコン」「フルコン」「ROMチューン」の違いについて。
現在の多くの車はECU(エンジンコントロールユニット)に依存しています。
最適なエンジン管理を行うには、欠かせない存在です。
社外パーツによって崩れたバランスを、社外製コンピューターで最適化を行います。
Chapter
サブコンとは?
フルコンとは?
ECU(ROM)書き換えチューニング
どれを選べば良いかはケースバイケース?

サブコンとは?

フルコン(フルコンピュータECU)との違いは、あくまで純正のメインECUに割り込ませて”サブ”として使用する点です。

配線を割り込ませるのが一般的な装着方法で、汎用性も高いのが特徴。(近年は車種専用品も登場)

コントロールの一部(燃調、点火時期)などを補正するために使われますが、近年はかなり広範囲までカバーできる、フルコンに迫る高性能なものも登場しています。

フルコンとは?

エンジンの総合的な電子管理を全て担うためフルコンと呼ばれます。

32bit等の純正よりbit数が多いマイコンによる処理を行うことができ、制御も専用のソフトを利用することが多く、プロの大馬力や高回転のフルチューンエンジンに使われるケースが多いです。
近年の車両はエアコンなどの装備を純正ECUが統合してコントロールを行うことが多いので、純正ECUと共に装着する場合もあります。

A'PEXiの「パワーFC」等は、車種専用品が用意されており純正ECUと交換するタイプとなっています。純正ECUをそのまま残すことが可能です。

ECU(ROM)書き換えチューニング

純正ECUの内容を書き換えて行うタイプの制御系チューニングです。
専門家が純正ECUの値を書き換え、現在のエンジンの仕様に最適化した燃調・点火等のセッティングや、純正に存在するマージンの最適化による高性能化を行います。

ライトチューン向けと言われていましたが、近年は複雑&高性能化する純正ECUを効果的に活かすことが多く、高性能化により設定できる幅も広くなってきました。
追加パーツは基本的に不要ですが、純正コンピュータを書き換えるのは専門家が行うので、吸排気系などの仕様変更毎にリセッティングを行う必要があります。

どれを選べば良いかはケースバイケース?

まとめると、
サブコン・・・・・配線割り込ませ式orポン付けタイプが存在。制御の一部を変更でき、プライべーターでもセッティングが可能な物も存在します。
フルコン・・・・・より緻密・高度な制御を行う為にエンジン機能の制御を担当。純正のECUを残すタイプと、完全取り換え式が存在。競技車両などの限界セッティングも可能。
一部メーカーのフルコンは、正規化入店でないとセッティングできないものもあります。

純正ECU書き換え(ROMチューン)
プロが純正品を書き換えて設定を行います。セッティングするショップの技量によって大きく分かれる項目です。
リセッティングをプロが行う都合上、再度ショップに訪れる必要性があります。また、セッティング状態を確認する方法はショップに確認を取る必要があります。

 
 チューニングは純正に存在するバランスを崩してでも性能を追求する行為です。
それには、正確なセッティングが不可欠となります。
それぞれのメリット・デメリットはメーカーや機種の数だけ存在しますが、間違いなく言えるのは「本当のプロに任せる必要がある」ことです。

エンジンの性能・寿命を変えてしまうチューニング。
だからこそ、その筋の真の専門家に任せる必要がある項目でしょう。
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