ダイハツ ムーヴキャンバスのエクステリア(外装)デザインを紹介!「ストライプス」と「セオリー」の違いとは?【プロ徹底解説】

ムーヴキャンバス

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ダイハツが2022年7月に発売を開始したのが、2代目となるムーヴキャンバスです。

デザインの良さで女性を中心にヒットしたのが初代のムーヴキャンバスでした。

そして第2世代となった新型では「ストライプス」と「セオリー」という2つのデザインが用意されています。そのデザインと狙いなどを解説します。

文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK

鈴木 ケンイチ

モータージャーナリスト。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を10年ほど継続中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 自動車技術会会員 環境社会検定試験(ECO検定)

鈴木 ケンイチ
Chapter
「ストライプス」と「セオリー」2つのデザインが用意された理由
メインターゲットである女性に向けた「ストライプス」
新規の顧客を狙った「セオリー」
オプションを使って生まれるアナザーデザイン

「ストライプス」と「セオリー」2つのデザインが用意された理由

2022年7月より第2世代となった新型ムーヴキャンバス。その特徴は「ストライプス」と「セオリー」という2つの異なるデザインを採用したことです。では、なぜ、2つのデザインが必要となったのでしょうか。
その理由は、ムーヴキャンバスのデザインにあります。初代のムーヴキャンバスは、2016年9月に「デザイン性と機能性を両立した新感覚のスタイルワゴンとして、自身のライフスタイルを楽しむ女性に寄り添う軽自動車」として誕生しました。

ハイト系ワゴンでありながら、両側スライドドアを備えることで高い実用性を実現。それでいて、丸み帯びたシルエットと、ディティールに凝ったこだわりのデザインで若年層の女性を中心に人気となったのです。
しかし、若年層の女性だけでは、やはり数に限りがあります。これまでの路線では、もう少し世代が上の女性や、男性には敬遠されてしまいます。

そこでダイハツは、第2世代に切り替わるタイミングで、より広いユーザーの獲得を狙い、従来とは別路線のデザインを用意することになりました。それが「セオリー」です。

また、かといって好評な現在の路線を捨てたくもありません。そのため従来路線は「ストライプス」として残すことに。

つまり、従来路の顧客もキープしつつ、新規の顧客を取り込もうというのが2つのデザインを用意した理由となります。

メインターゲットである女性に向けた「ストライプス」

従来路線であり、若い女性をターゲットにしたデザインが「ストライプス」です。ただし、初代登場から6年の月日の流れによる価値観の変化が反映されています。それは「甘い可愛らしさ」から、より「洗練されたシンプルさ」への変化です。

その結果、新型の「ストライプス」のデザインは、「可愛らしさを継承しながら、すっきり洗練された要素をプラスした」とダイハツは説明します。
具体的には、愛嬌のある丸い目のヘッドライトや、2トーンのボディカラー、おおらかに感じさせる丸みを帯びたロングキャビネットシルエットは踏襲されます。

これが可愛らしさの継承です。

一方、すっきり&洗練のイメージは、端正なグリルのデザインや、丸みを帯びたサイドのドア、ナンバープレートのバンパーへの移動でスッキリしたリヤ周りなどに表れています。

「ストライプス」のボディカラーは、全部で8色。そして、すべてがルーフを白とする2トーンです。新色は「シトラスイエロークリスタルシャイン」と「アプリコットピンクメタリック」の2色。

それ以外に「レイクブルーメタリック」「スムースグレーマイカメタリック」「ファインミントメタリック」「サンドベージュメタリック」「ファイアークォーツレッドメタリック」「レーザーブルークリスタルシャイン」の6色が用意されています。

新規の顧客を狙った「セオリー」

2代目のムーヴキャンバスで追加された新デザインが「セオリー」です。「こだわりのある大人世代へ向けて、上質で落ち着いた雰囲気」の車としています。

デザインのテーマは「大人な価値観や持論を表現できる車」というもの。モノトーンのシックなボディカラーに、さりげなく専用のメッキ加飾が施されており、上質さが表現されています。
ボディカラーは全7色で、すべてがモノトーン。「レーザーブルークリスタルシャイン」「ファイアークォーツレッドメタリック」「レイクブルーメタリック」「サンドベージュメタリック」「スムースグレーマイカメタリック」の5色は「ストライプス」と同じ。

それに「シャイニングホワイトパール」「ブラックマイカメタリック」も2色が「セオリー」だけのカラーとして追加されています。

同じカラーを使いながらも、モノトーンを採用することで「ストライプス」と「セオリー」の雰囲気は、大きく異なっています。

オプションを使って生まれるアナザーデザイン

ムーヴキャンバスには、数多くのエクステリアのオプションが用意されています。それを使うことで、「ストライプス」や「セオリー」とは、また違った個性を生み出すことが可能となっています。

この異なる個性として、ダイハツは「リラックススタイル」「エレガントスタイル」「ビタースタイル」の3つをオプションとして用意しています。
「リラックススタイル」は、ガーリーな可愛さを追求したもの。そして、上品できれい目な雰囲気が「エレガントスタイル」。最後の「ビタースタイル」は、クラフト感を漂わせる渋めのデザインとなります。
可愛らしいと人気になった初代のムーヴキャンバス。2代目となり、その可愛らしさは、よりシンプルで洗練された「ストライプス」に受け継がれました。

また、より広いユーザーを獲得するために大人の上質さを求めた「セオリー」も追加されています。

2つのデザインを用意することで、新型ムーヴキャンバスは、より幅広いユーザーに受け入れられる可能性が生まれているのです。

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