三菱 eKクロス EVのモーターや安全装備などのスペックについて【プロ徹底解説】

三菱 eKクロス EV

※この記事には広告が含まれます

eKクロスEVに搭載されているモーターは、ノートやノートオーラの4WD車のリアに搭載されているモーターを流用したものです。

最高出力は64psとガソリンターボ車と同じですが、最大トルクは約2倍の195Nmも発生します。

ここでは、eKクロスEVに搭載されているパワートレインと安全装備について紹介します。

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
モーターのスペックを紹介
システムについて紹介
衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者・自転車運転者検知付)
踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]
オートマチックハイビーム[AHB]
標識認識システム[TSR]
先行車発進通知[LCDN]
車線逸脱警報システム[LDW]&車線逸脱防止支援機能[LDP]
ふらつき警報[DAA]
前方衝突予測警報[PFCW]
マイパイロット[MI-PILOT]
マイパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)
マイパイロット パーキング[MI-PILOT PARKING]
SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)
ヒルスタートアシスト[HSA]
グリップコントロール
マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)
デジタルルームミラー

モーターのスペックを紹介

三菱eKクロスEVには、最高出力47kW、最大トルク195Nmを発生するMM48型の高出力モーターをフロントに搭載しています。最高出力47kWは軽ターボエンジン車と同じですが、最大トルク195Nmは軽ターボエンジンの約2倍に当たります。

この結果、EVらしい高い静粛性とスムーズな加速性能を実現しています。
リチウムイオンバッテリー電池を使用した駆動用バッテリーの総電圧は350V、総連力両は20kWhで、満充電時の走行可能距離は180kmとなっています。

充電時間はAC200V/14.5Aの普通充電では約8時間。高速道路などに設置されている急速充電器では約40分で80%まで充電可能です。
ekクロスEVにはクルマに蓄えたエネルギーを自由に使うことができるV2LやV2H機能を採用しています。

V2Lはクルマに蓄えた電気をアウトドアなどのイベントなどの際に、急速充電ポートに別売りの外侮給電装置の給電コネクターを接続するだけで、様々な電気製品が利用できます
一方のV2Hは専用の機器を使用することにより、太陽光発電などで発電した電気で充電できるだけでなく、停電時などには、クルマに充電された電力を家庭に供給することができます。

システムについて紹介

三菱eKクロスEVの駆動方式は、現在のところ2WDのみとなっています。また、eKクロスEVには、ドライバーの気分や状況に合わせて、3つのドライブモードから走りが選べるようになっているのが特長です。
優れた電費性能を可能としたECOモードをはじめ、街中での車速をコントロールしやすいノーマルモード、キビキビとした走りのスポーツモードという3つのドライブモードを設定。

走行状況やドライバーの気分に合わせてモードを切り替え、あらゆる道で安心・安定な走行を発揮します。
また、アクセルペダルの操作で加減速をコントロールできるイノベーティブペダルオペレーションモードを採用。

減速時にアクセルペダルからブレーキペダルに踏み替えることなく、適切な制動力を得られるため、操作の煩わしさや疲労を軽減できます。

安全装備を一覧で紹介

衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](歩行者・自転車運転者検知付)

衝突被害軽減ブレーキシステムはフロントカメラと夜間の認識性が高いミリ波レーダーという2つのデバイスにより、前方車両や歩行者だけでなく、自転車も検知できる機能です。

衝突の危険があると判断したときに、警報ブザーとインフォメーション画面表示で注意を促し、ブレーキを制御して衝突回避または衝突被害の軽減をアシストしてくれます。

踏み間違い衝突防止アシスト[EAPM]

踏み間違い衝突防止アシストは、フロントカメラおよびフロントバンパー/リアバンパーに搭載されたセンサーによって進行方向に車両や歩行者、壁等の障害物を検知している状況で、踏み間違いなどの操作ミスによってアクセルペダルを素早く、強く踏み込んだ場合、警報ブザーとインフォメーション画面表示とメーター表示で注意を促す機能です。

さらにモーター出力やブレーキを制御することで過度な加速を抑え、発進をゆるやかにして衝突被害の軽減をアシストします。

オートマチックハイビーム[AHB]

オートマチックハイビームは先行車や対向車、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを切り替えることにより、遠方視認性を高めるとともに、切り替え忘れや手動操作の煩わしさを軽減する機能です。

標識認識システム[TSR]

一時停止標識、車両進入禁止標識、最高速度標識を検知しインフォメーション画面表示でドライバーに伝える機能が標識認識システムです。

さらに、車両進入禁止標識を通過した場合には警報ブザーでドライバーに注意を促します。

先行車発進通知[LCDN]

先行車発進通知は信号待ちなどで停車中に、先行車が発進しても自車が停止し続けた場合、警報ブザーとインフォメーション画面表示で先行車の発進を知らせくれる機能です。

車線逸脱警報システム[LDW]&車線逸脱防止支援機能[LDP]

フロントカメラが前方の車線位置を監視。車線を外れそうになると、警報ブザーとインフォメーション画面表示で注意を促す機能が、車線逸脱警報システムです。

さらに車線逸脱防止支援機能がブレーキを短時間制御し、クルマを車線内に戻すサポートをしてくれます。

ふらつき警報[DAA]

ふらつき警報は、走行中ドライバーのハンドル操作から注意力が低下していると判断したときに、警報ブザーとインフォメーション画面表示でドライバーに休憩を促す機能です。

前方衝突予測警報[PFCW]

前方衝突予測警報は、2台前を走る車両をミリ波レーダーでモニターし、急な減速など自車からは見えにくい前方の状況変化を検知し、減速が必要と判断した場合には、警報ブザーとインフォメーション画面表示でドライバーに注意を促す機能です。

ブレーキの踏み遅れによる衝突事故の回避をアシストします。

マイパイロット[MI-PILOT]

高速道路同一車線運転支援機能(マイパイロット)は、レーダークルーズコントロールシステム[ACC]と車線維持支援機能[LKA]の2つの機能で高速道路での運転をアシストする機能です。

アクセルペダルから足を離していても車間距離の保持をアシストし、ステアリングを制御して車線中央付近を走る手助けをすることで、渋滞走行や長時間の巡航走行によるストレスや疲労を軽減してくれます。

レーダークルーズコントロールシステム[ACC](全車速追従機能付)

レーダークルーズコントロールシステムはセットした車速を上限に、先行車の加減速に合わせて車間の保持をアシストする機能です。高速道路などで先行車に続いて停止した場合、停止後一定時間内に先行車が走り出すと、追従走行を継続します。

車線維持支援機能[LKA]

道路の車線を検知し、直線やカーブでも、車線中央付近を走るようにステアリング操作をサポートするのが車線維持支援機能です。高速道路でのロングドライブがより快適になります。

マイパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付)

マイパイロット緊急停止支援システムは、マイパイロットを使用した走行中に、予期せぬ事態が発生し、ハンドル操作が一定時間検知されず、かつメーター表示や音による警告にもドライバーの意識反応が得られなかった場合に、ハザードを点灯して徐々に減速し停止する機能です。

MITSUBISHI CONNECTサービスに加入している場合は、その後に緊急通報センターに音声接続し、必要に応じて警察・救急に連絡して緊急車両がかけつけます。

マイパイロット パーキング[MI-PILOT PARKING]

マイパイロット パーキングは4個のカメラで駐車枠と駐車空間を自動検知し、駐車位置の確認の手間を解消し、スムーズな駐車をサポートする機能です。

さらに12個のセンサーによって周囲の障害物を検出するので、道路脇の縦列駐車、コンビニエンスストアでの前向き駐車、ショッピングモールでの車庫入れなど3つのシーンで安心の駐車を行えます。

SOSコール(エアバッグ展開時自動通報機能付)

SOSコールは、交通事故や急病時などの緊急時に救急車などの出動要請を実施する機能です。

エアバッグ展開時には、自動的にオペレーターに接続し、ドクターヘリなどの早期出動要請を行うD-Call Netにも対応しています。

ヒルスタートアシスト[HSA]

ブレーキペダルからアクセルペダルに踏み替える間、ブレーキを最大2秒間キープしてくれる機能がヒルスタートアシストです。坂道発進でのクルマの後退を防いでくれます。

グリップコントロール

滑りやすい路面状況での発進をサポートしてくれるのがグリップコントロールです。

雪道やぬかるんだ路面で片側の駆動輪が空転した場合、スリップした駆動輪をブレーキ制御し、路面をグリップしている駆動輪の駆動力を確保することにより、発進をサポートしてくれます。

マルチアラウンドモニター(移動物検知機能付)

真上から見下ろしているような映像をデジタルルームミラー内のモニターやスマートフォン連携ナビゲーションの画面に表示するマルチアラウンドモニターを採用。

運転席から視認しにくい左前方や車両後方など周囲の安全をしっかり確認しながら駐車を行うことができます。

さらに人や自転車など周囲に動くものがいる場合に表示とブザーでドライバーに注意を促します。

デジタルルームミラー

車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出すデジタルルームミラーを採用しています。

乗っている人やラゲッジルームの荷物で後ろが見えにくい場合や、夜間や雨天のときに、リアカメラの映像に切り替えれば後方の視認性を高めて安全運転をサポートします。
車両重量が1トンを超えており、軽自動車としてはヘビー級のeKクロスEVですが、2Lエンジン並の最大トルク195Nmを発生するモーターによってスムーズな加速性能と高い静粛性を両立しています。

また、安全装備面では全グレードで8つの機能をパッケージ化したe-Assistを標準装備。さらに高速道路などで追従走行を行いドライバーの負担を軽減するマイパイロットを全グレードにオプション設定し、ユーザーが選びやすくしていることに好感がもてます。
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細