大切な記念日なのに!「納車式」をする人が減っている理由とは?

納車式 ディーラー

納車式とは、お客様が購入した車を納車する際にディーラーや販売店などで開催される式典のことです。

ですが、昨今では「納車式をしたくない」という人が増えているようです。

一体なぜ納車式をする人が減っているのでしょうか。

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納車式をする人が減った理由とは

納車式をする人が減った理由とは

納車式をする人が減った理由の1つが、車に対するユーザーニーズの変化だといわれています。

1983年にデビューした7代目のクラウンのCMに使われたキャッチコピーには「いつかはクラウン」という言葉が使われ、1988年には初代シーマがデビュー初年でおよそ4万台を販売し、シーマ現象という社会現象を引き起こしました。

これらは、高度経済成長の中で高級車に乗ることが、1つのステータスであるというユーザーの意識がもたらした結果だといわれています。

現在でも車を所有することがステータスに繋がると考えているユーザーはいるはずですが、そういった考えのユーザーは少なくなっているのが現状でしょう。

なぜならば、現在日本で一番売れているのがホンダのN-BOXであり、軽自動車を除けばコンパクトカークラスであるトヨタのヤリスが2022年中、3月時点では最も売れている車であるからです。

もし、車がステータスとなると考えている人が大多数であれば、売れ筋となるはずの車はセダンなどを含む高額なモデルが中心になるはずであり、比較的安価な軽自動車などは販売に苦戦をしいられているはずではないでしょうか。

このことから、販売台数などを見ても車はもはやステータスではなく、日常で使える便利な移動手段にシフトしているといえます。

そのため、車を買うのは特別なことではなく、納車式のようなイベントは必要ないと感じている人が多いと推測されるのです。

また、納車式の内容が各販売店の判断に委ねられているために、予算や人手の関係で納車式ができないといったケースもあるようです。

ただし、納車式を積極的に行っているメーカーも存在しており、レクサスをはじめ、甲信マツダのKIZUNAと名付けられた専用の納車ルームを使った納車式などは、非常に盛大であることも知られています。

何度も車を新車で買い替えられるような資産家でもない限り、納車式は何度も体験できるものではないでしょう。

購入したのがどんな車であっても、1度は体験してみてもいいのではないでしょうか。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道