道路運送法の第10条で規定!タクシー料金の値引きは法令違反って知ってた?

タクシー

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旅行先や飲み会終わりなど、なにかと便利なのがタクシーです。料金を支払うことで、目的の場所まで連れて行ってくれます。

ですが、中にはタクシー料金が高いとして、値引きを求める人もいるようです。

実は、タクシー料金の値引きは違法行為なのです。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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タクシー料金の割引は法令違反になる

タクシー料金の割引は法令違反になる

タクシー料金の割引は、法令に違反する行為です。

なぜならば、道路運送法の第10条にて「一般旅客自動車運送事業者は、旅客に対し、収受した運賃又は料金の割戻しをしてはならない」としているためです。

タクシー業者は一般旅客自動車運送事業者であると同時に、バスなどと同じ公共の交通機関にあたります。

そのため、料金は公共料金という位置づけであり、原則として国土交通大臣の認可を受けて適正な価格になるよう定められています。

このことから、一部例外はあるものの基本的に料金の値引きは認められておらず、その場の判断で勝手に料金を値引くことは法令に違反する行為になるのです。
この法令に違反すると、タクシー業者に業務停止命令など厳しい処分が下るケースも珍しくなく、逆に客側から値引きを強要した場合、法令違反を強要したと判断され通報される可能性もあるでしょう。

現在浸透しつつあるタクシーの配車アプリなどでは、決済を行う際に併用できるクーポンなどが配布されていることがあります。

このようなクーポンを使うことでの料金値引きは合法であり、法令違反にはあたりません。

タクシーの料金を抑えたいのであれば、値引きの交渉ではなくアプリやサービスのクーポンを利用するとよいでしょう。
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