トンネルの照明にオレンジと白があるのはなぜ?

トンネル

かつて、トンネル内の照明といえばオレンジ色が一般的でした。

しかし、現在では白色の照明が一般的になりつつあります。トンネル内の照明に、オレンジと白があるのはなぜなのでしょうか。

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ランプの種類によって色が異なる

ランプの種類によって色が異なる

トンネル内の照明にオレンジと白があるのは、ランプの種類が異なるためです。

オレンジに光る照明はナトリウムランプと呼ばれるランプであり、消費電力の少なさや長寿命であったこと、虫が寄り付きにくく視認性が高いといった理由で、1960年代より使われ始めたとされます。

その後、2000年代ごろよりトンネル内の照明として、白い光を放つ蛍光ランプが主流になっていきます。

この頃になると車の技術も発展していたことから、ナトリウムランプが普及した1960年代と比べると排ガスもクリーンになり、自然光に近い光を放つ蛍光ランプは視認性の向上に大きく貢献しました。

さらに、セラミックメタルハライドランプが登場します。このランプは、その名の通り発光管をセラミックにすることで消費電力を抑えつつ耐用期間を延ばしたもので、蛍光ランプよりもさらに自然光に近い光を放つことができるランプです。

そして、2012年ごろから採用され始めたのがLEDランプです。

現在でも住宅用の照明などで一般的に使われているLEDランプですが、LEDは非常に効率が良く、同程度の明るさであればナトリウムランプの30%ほどの消費電力で済むうえ、10年弱持つという非常に高性能なランプなのです。

現在、高速道路だけでなく一般道のトンネルでもLEDランプが主流になりつつあります。

近い将来には、オレンジ色のランプを見ることはなくなるかもしれません。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道