BMW M4クーペCompetitionをライバル「アウディ RS5クーペ」と比較【プロ徹底解説】

BMW M4

国産車では2ドアクーペというと、絶滅危惧種と言われるほどモデル数が少なくなっています。

しかし輸入車、特にプレミアムブランドでは欠かせないモデルとなっているのです。

そこで、BMW M4クーペのライバルとしてピックアップしたハイパフォーマンスかつエレガントなアウディ RS5クーペと徹底比較してみます!

文・写真/萩原 文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
ライバルとは?
M4クーペ Competionの方が良い点は?
アウディ RS5クーペの方が良い点は?

ライバルとは?

車両本体価格1348万円のM4クーペ Competionのライバルとしてピックアップしたのは、車両本体価格が1340万円のアウディRS5クーペです。車両本体価格が8万円差となっています。

まず、ボディサイズを見てみると、M4クーペ Competionは全長4,805mm×全幅1,885mm×全高1,395mmとなっています。一方のRS5クーペは全長4,715mm×全幅1,860mm×全高1,365mmとRS5クーペのほうが、すべての数値でM4クーペ Competionよりひとまわり小さくなっています。

室内空間の広さに影響のあるホイールベースは、M4クーペ Competionが2,855mm。一方のRS5クーペは2,825mmと30mm、M4クーペ Competionが広くなっていますので、室内空間もM4クーペ Competionのほうが余裕があると言えるでしょう。

搭載しているパワートレインは、M4クーペ Competionは最高出力510ps、最大トルク650Nmを発生する3L直列6気筒DOHCツインターボエンジン+8速AT。そして駆動方式は現在のところFR(後輪駆動)のみとなっています。燃費性能はWLTCモードで10.1km/Lを実現しています。

一方のRS5クーペは最高出力450ps、最大トルク600Nmを発生する2.9L V型6気筒DOHCツインターボエンジン+8速AT。そして駆動方式はクワトロと呼ばれる4WDのみです。燃費性能はWLTCモードで9.9km/Lとなっています。搭載するエンジンは直列とV型の違いはありますが、どちらも6気筒ツインターボです。

組み合わされるトランスミッションも8速ATと非常に似ている両車ですが、最高出力は60ps、最大トルクは50Nm、M4クーペ Competionが上回っています。

そして最も異なるのが駆動方式でM4クーペ CompetionはFR、RS5クーペはクワトロと呼ばれる4WDを採用しています。駆動方式は異なりますが、車両重量はM4クーペ Competionが1,730kg、RS5クーペは1,750kgとわずかに20kgだけRS5クーペが重くなっています。

そして運転支援システムは、M4クーペ Competionは高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシストをはじめとした様々な機能がパッケージ化したドライビング・アシスト・プロフェッショナルやパーキング・アシストそして、狭い駐車場などで重宝するリバース・アシストなど充実しています。

一方のRS5クーペもアダプティブクルーズコントロールやアウディサイドアシスト、アウディパーキングシステムなど充実しています。

M4クーペ Competionの方が良い点は?

M4クーペ CompetionとRS5クーペを比較してみて、M4クーペ Competionの良い点は、まずハイパワーなエンジンを搭載していることでしょう。

現時点でM4クーペ Competionの駆動方式はFR(後輪駆動)だけですが、様々な電子デバイスにより木の葉イパワーを余すことなく路面に伝達することができます。従って4WDでないことが全くネガになっていません。

そしてM4クーペ Competionの美点はハンドリングの良さです。ボディサイズはRS5クーペよりも大きいですが、その大きさを感じさせない俊敏性が魅力です。高い走行性能と同時に運転支援システムの充実も特徴です。

M4クーペ Competionは渋滞している高速道路などで、ハンズオフが可能な高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシストを搭載したドライビング・アシスト・プロフェッショナルを標準装備しています。さらに狭い道路や駐車場で後退しなければならないときに、アシストしてくれるリバース・アシストを採用するなど至れり尽くせりです。

アウディ RS5クーペの方が良い点は?

M4クーペ CompetionとRS5クーペを比較して、RS5クーペの良い点はスタイリッシュな外観と多彩な表示が可能なアウディバーチャルコクピット。そしてクワトロ呼ばれる4WDを搭載していることでしょう。滑らかな曲線を描くRS5クーペのボディラインは、数ある2ドアクーペの中でも秀逸のデザインと言えます。

液晶パネルを採用したアウディバーチャルコクピットは、ナビ画面をディスプレイ一面に表示することも可能です。そしてRS5クーペはアウディ独自の4WDシステムであるクワトロを採用し、ハイパワーなエンジンを4輪に最適化して伝えることができます。

しかし、M4クーペ Competionも2021年内にxDriveと呼ばれる4WD車を追加する予定なので、この点はイーブンになります。さらに付け加えるとトランク容量が20L大きいこと。そしてM4クーペ Competionに比べて、RS5クーペは街であまり見掛けない希少性も良い点と言えるでしょう。

車両本体価格やボディサイズ、高出力なパワートレインと非常に似ているポイントが多いM4クーペ CompetionとRS5クーペ。甲乙付けがたい2台です。

街乗りのラグジュアリーな走りでは差は付きませんが、サーキットでの走行ではM4クーペ Competionに軍配が上がります。

街乗りだけでなく、たまにサーキットで全開走行を楽しむという趣味をもっている人にはM4クーペ Competionがオススメでしょう。

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