ォルクスワーゲン 7代目ゴルフは多彩なシートアレンジが可能！乗り心地と荷物の積載力を両立

シートアレンジを詳しく紹介する前に、まずはゴルフとはどのようなクルマか見ていきます。

ゴルフには、ゴルフ(TSIトレンドライン、TSIコンフォートライン、TSIハイライン)、ゴルフ GTI、ゴルフ GTE、ゴルフ Rの4車種があります。

最先端テクノロジーを惜しみなく投入することで、環境性能と運転する楽しさをこれまで以上の次元で両立している点が魅力であり、発売以来、「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2013」や「欧州カー・オブ・ザ・イヤー2013」などを受賞しているクルマでもあります。

また、衝突時の自動ドアロック解除機能や、複数のエアバッグや横滑りを防ぐ先進の電子制御システムESP、燃料供給カット機能など、さまざまな装備を搭載しているのもポイント。

さらに生産の効率化のため、「MQB」と呼ばれる次世代モジュールコンセプトも導入しました。

シートやパワートレイン、インフォテインメントシステムなどを全面的に見直すことで、車両全体で最大100kg軽量化し、基本性能を大幅に向上させています。

このようにゴルフは、あらゆる視点から安全性を追求し続けているクルマといえるでしょう。

ここからは、先ほど紹介したゴルフの車種別に特徴を見ていきます。

まずは、TSIとGTIを解説していきましょう。

TSIには、廉価グレードの「TSIトレンドライン」、中間グレードの「TSIコンフォートライン」、上級グレードの「TSIハイライン」の3つのグレードがラインアップ。

いずれもFF(前輪駆動)で、サイズは全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,480mmです。

TSIトレンドラインのエンジンは、直列4気筒DOHC16バルブICターボを搭載しており、最高出力は77kW(105PS)/4,500～5,500rpm、最大トルクは175Nm(17.8kgm)/1,400～4,000rpm、燃費はJC08モードで19.1km/L を誇ります。

また、TSIコンフォートラインとTSIハイラインのエンジンは、直列4気筒DOHC16バルブICターボ (ディーゼル)を搭載。

最高出力は110kW(140PS)/4,500～6,000rpm、最大トルクは250Nm(25.5kgm)/1,500～3,500rpm、燃費はJC08モードで19.9km/L となっています。

先進技術としてパークディスタンスコントロール機能を拡張させ、安全性がより向上した点がTSIの魅力といえるでしょう。

GTIはフォルクスワーゲンが歴代受け継いできた伝統的なホットハッチで、サイズは全長4,275mm×全幅1,800mm×全高1,450mmです。

GTIもFFで、エンジンは直列4気筒DOHC16バルブICターボを搭載しています。

最高出力は162kW(220PS)/4,500～6,200rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,500～4,400rpmを記録。

燃費はJC08モードで16.0km/L で、先代モデルに比べて燃費を22%向上させつつも、最高出力や最大トルクをアップさせているのです。

さらにGTIでは、ドライビングプロファイル機能も搭載しています。

これにより、通常の「ノーマル」だけでなく、「エコ」「スポーツ」「インディビジュアル」の各モードからシチュエーションに合わせた選択ができる仕組みなのです。

さまざまな機能の設定を最適化させることでお好みのドライビングができる点も、GTIの特徴といえるでしょう。

続いて、ゴルフ GTEとRの特徴をチェックしていきましょう。

GTEは、ゴルフをベースにしたフォルクスワーゲン初のプラグインハイブリッドで、サイズは全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,480mmです。

こちらもFFで、エンジンは直列4気筒DOHC16バルブICターボを搭載。

最高出力は110kW(150PS)/5,000～6,000rpm、最大トルクは250Nm(25.5kgm)/1,500～3,500rpmを誇ります。

搭載されている8.7kWhのリチウムイオンバッテリーは、200Vの電源を用いて約3時間で充電が完了し、53.1kmのEV走行ができるうえ、バッテリーの保証は16万kmで8年間となり、ハイブリッド燃料消費率はJC08モードで23.8km/L 。

GTEではエクテリア(外装)やインテリア(内装)の各所にブルーを入れ、ランプには消費電力の少ないLEDを採用しているのもポイントです。

Rは4WD(4輪駆動)かつフラッグシップモデルであり、ホットハッチをけん引してきたフォルクスワーゲンの頂点に立つクルマともいえるでしょう。

そんなRのサイズは全長4,275mm×全幅1,800mm×全高1,465mmで、エンジンには直列4気筒DOHC16バルブICターボを採用。

最高出力は206kW(280PS)/5,100～6,500rpm、最大トルクは380Nm(38.7kgm)/1,800～5,100rpmとなっています。

また、燃費はJC08モードで13.9km/L で、先代ゴルフRと比較して、燃費だけでなく最高出力を24PS向上させました。

通常モデルより20mm低く設定されたスポーツサスペンションは、ハンドリングと快適な乗り心地を高次元で両立しています。

ゴルフでは、全車種の運転席と助手席に、高さ調節シートとランバーサポートがついているため、細やかな調整や快適なドライブができるのです。

6:4分割可倒式のリアシート(後席)による多彩なシートアレンジが可能な点も、注目に値します。

たとえば、通常でも380L の荷室容量を確保しているTSIハイラインは、リアシートを倒すことで荷室容量が1,270L まで拡張するのです。

GTIは380L から1,270L 、GTEは272L から1,162L 、Rは343L から1,233L まで拡張し、積載する荷物の大きさや形状に合わせ、柔軟な使い方ができる荷室といえるでしょう。

また、リアシートの中央部分にはトランクスルー機能も装備しています。

釣竿などの長さのある荷物を積みながらも、フロントシート(前席)とリアシート合わせて大人4人がゆったりと座れるようになっており、乗客の乗り心地と荷物の積載力を両立しているのです。

さらに、万が一の事故のダメージを軽減できるよう、全車種にISOFIX(アイソフィックス)基準チャイルドシート固定装置を装備。

これにより、お子さんと一緒のドライブの安全性がより一層高まること間違いありません。

ゴルフは、シートアレンジだけでなく快適性も追求しています。

まず、リアシートにはカップホルダーとセンターアームレストを標準装備。

これにより、長時間のドライブでも快適な車内空間を楽しめるのです。

また、身体にしっくりと馴染む適度な固さのシートを採用しているのもポイント。

たとえばTSIトレンドラインでは通気性の良い快適な「ファブリックシート」、TSIコンフォートラインでは長時間のドライブも快適な「コンフォートシート」を採用しました。

TSIハイラインでは上質なスエード調の「アルカンターラシート」に加え、「レザーシートパッケージ」もオプションに設定しており、車内に高級感をもたらせるでしょう。

レザーシートパッケージには、レザーシートに加え、運転席の前後や高さ、角度を調節できるパワーシート、運転席と助手席用のシートヒーター、背中から腰にかけての張り出しを調整できる運転席用パワーランバーサポートが含まれています。

このパッケージをオプション追加すれば、ドライブがより楽しく、快適になることは言うまでもありません。

GTIとGTEでも、運転席と助手席にトップスポーツシートを標準装備しており、コーナリング時に身体をしっかりとホールドしてくれるでしょう。

さらにRでは、上質な本革を使用したトップスポーツシートを採用し、優れたホールド性だけでなく快適さも高いレベルで実現しました。

運転席と助手席には、3段階の温度調節ができるシートヒーターを内蔵しており、一年を通して快適な車内空間でドライブが楽しめるのです。

今回は、ゴルフのシートアレンジについて紹介しました。

7代目ゴルフは、分割可倒式シートの採用により多彩なシートアレンジができ、荷室を大きく拡張するだけでなく、長さのある荷物を積載しながらゆったりとした車内空間を維持することも可能です。

現行モデルの8代目ゴルフがすでに発売されているものの、7代目ゴルフは魅力的な機能をたくさん持っている一台であるため、購入する際の検討材料に加えておくのも良いかもしれません。