ホンダ 10代目シビック(FC/FK型)のインパネをご紹介!

ホンダ 10代目シビック

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ホンダ 10代目シビック(FC/FK型)は、スポーティな楽しさと快適性・利便性を追求したクルマです。

ホンダ10代目シビックは、8代目以降国内で姿を消していたシビックが7年ぶりに日本に帰ってきたということで、注目を浴びていました。

現在は販売終了していますが、2021年8月に11代目が発売されるので楽しみな1台。

今回はそんな10代目シビックのインパネを中心として、フロントシート(前席)や情報機器の特徴について紹介しましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
ホンダ シビックの歴史を振り返る
ホンダ 10代目シビックとはどんなクルマ?
ホンダ 10代目シビックの優れた走行性能
ホンダ 10代目シビックのフロントシートまわり
ホンダ 10代目シビックのインパネと情報機器
ホンダ 10代目シビックは安全性能も充実

ホンダ シビックの歴史を振り返る

ホンダ シビックの初代は1972年に発売されました。エンジンは初代から現在まで継続して直列4気筒が、排気量は初代は1.2Lが採用されています。

そして1979年に2代目、1983年には3代目、1987年には4代目が発売されました。

1991年に発売された5代目ではエクステリア(外装)がブラジルのサンバをイメージして作られており、シビックとしては2度目のカー・オブ・ザ・イヤーを受賞、1995年に発売された6代目では3度目の受賞を果たしました。

7代目5ドアモデルではインパネシフト・前後左右へのウォークスルーが可能なフラットフロアを採用しています。これによりミニバンのような効率の良いパッケージングにより、広々とした室内空間を実現しています。

2005年には8代目が発売され、ハッチバックが廃止され4ドアセダンのみの販売になりました。

9代目は2011年に発売されました。9代目は従来のモデルに比べて、視認性の向上・軽量化・操作性の向上などさまざまな基本性能がアップしています。エンジンは1.4Lと1.8Lのガソリンエンジン、2.2Lのディーゼルエンジンモデルが用意されており、初代に比べ大きな進化を遂げています。

そして、2015年に現行モデルである10代目 シビックが北米で発売され、日本では2017年に発売されました。

ホンダ 10代目シビックとはどんなクルマ?

まずは、ホンダ シビックの特徴を簡単におさらいしましょう。

シビックは1972年に初代が発売され、当時最高峰の排ガス浄化技術であったCVCCが搭載されたことで人気を博しました。このCVCCエンジンがホンダを「世界のホンダ」と言わしめるまでに引き上げたと言っても、過言ではありません。

ハッチバックを基本とするシビックは順調に販売台数を伸ばしていましたが、2000年に発売された7代目は日本ではあまり売れませんでした。特にハッチバックの売れ行きが悪く、2005年発売の8代目ではハッチバックの国内販売が行われなかったという歴史があります。

一方で北米を中心とした海外では継続的に高い人気があり、ホンダの世界戦略を担う重要な車種であることは確かです。

9代目は全モデルの国内販売が行われませんでしたが、2017年に10代目が国内凱旋を果たしました。

国内での10代目シビックは走りの楽しさを重視する高年齢層に支持されるだけでなく、デザイン性・快適性・利便性を重視する若年層からも支持されてきています。2021年8月には11代目にモデルチェンジされる、注目の車種です。

ホンダ 10代目シビックの優れた走行性能

ホンダ シビックはハッチバックとセダンの日本向け仕様では専用チューニングを施した1.5L VTEC TURBOエンジンのみの設定となっています。

そして、ボディタイプによって搭載されるエンジンが異なり、ハッチバックは排気流量を増加させるためにセンターエキゾートシステムを採用しています。

さらに、プレミアムガソリン仕様とすることで高出力・高トルクを実現しています。そしてセダンモデルはレギュラーガソリンを採用しています。

シビックの特徴は低回転域から高いパワーを発揮し、街乗りから高速道路まで快適な走行を楽しむことができます。また、6速MTの採用により細かな操作が可能で、よりクルマとの一体感を感じられます。

ホンダ 10代目シビックのフロントシートまわり

ホンダ シビックのフロントシートは、典型的なセミバケットシートです。両サイドから体を包み込むようにホールドしてくれるので、速度を出して走っていても体が痛くなりにくいでしょう。

そのうえ、ハッチバックには運転席8ウェイパワーシートと助手席4ウェイパワーシートが標準搭載されています。

前後スライド、リクライニング、シートの高さ、座面の傾きを調整することが可能です。これにより、自分にとって楽なシートポジションにアレンジすることができます。

セダンは標準搭載ではなく、メーカーオプションです。

ただ、セダンにはハッチバックにはないパドルシフトが搭載されます。パドルシフトは、ステアリングを握りながら指で操作してシフトチェンジできる機構のことです。これにより、CVTでも擬似的にマニュアル感覚を楽しむことができるようになります。

ハッチバックにはMT車の設定がありますが、CVTのみのセダンでも走りの楽しさを味わうための工夫は忘れられていません。

シビックのフロントシートまわりは、座る人に配慮し乗り心地がよくなる機能が搭載されていることがわかりました。

ホンダ 10代目シビックのインパネと情報機器

ホンダ シビックはフロントシート周りの機能が充実しています。それでは、インパネはどうでしょうか。

中央に鎮座するのは、アナログタコメーターです。タコメーターの中心には、7インチの大型カラー液晶メーターが採用されています。これにより速度を大きく表示できるようになり、視認性がとても高いです。タコメーターと速度を同時に確認できるので、ストレスフリーで走りを楽しめます。

速度の下には平均燃費と航続可能距離が書かれており、その下にはターボ過給圧などを表示することができるマルチインフォメーションディスプレイがあるという形です。通常なら分けておくような表示機能を、一箇所にまとめています。

それでいてごちゃごちゃとした印象がないのは、大型カラー液晶メーターのおかげでしょう。

視認性と認識性が高く、走りの一体感を高めてくれます。

マルチインフォメーションディスプレイに表示される情報は、ステアリングにあるスイッチで切替可能です。

マルチインフォメーションディスプレイの左には、水温計があります。右は燃料計です。頻繁にチェックする走りに必要な情報を中央にまとめておき、必要に応じてチェックする情報は左右に独立させておくのが秀逸です。

タコメーターの周囲はアンビエントライトで優しく光り、スポーティなデザインに見せると共に視線誘導にもなっています。見た目のデザイン性と実用性とを兼ね備えた、秀逸なインパネデザインだと言えるのではないでしょうか。

スイッチ類もステアリングに徹底的にまとめられており、片手をステアリングから離す機会を減らしています。片手を離す度に走りの没入感が損なわれるため、走りの楽しさを重視するシビックらしいと言えるでしょう。

ホンダ 10代目シビックは安全性能も充実

ホンダ シビックにはホンダ独自の安全装備であるHonda SENSING(ホンダセンシング)をハッチバックとセダンモデルに標準装備しています。

ホンダセンシングに装備される歩行者事故低減ステアリングは、車線をはみ出して路側帯を歩く歩行者に衝突する危険性を感知した場合に、音とブザーで警告・必要な場合にはステアリング操作をサポートすることで衝突回避に寄与します。

先行車発進お知らせ機能は、信号待ちなどの停車時に、前方のクルマの発進を検知し、ドライバーがアクセル操作を行わなかった場合に音とディスプレイ表示で知らせてくれます。

また、衝突軽減ブレーキは前方のクルマや歩行者・障害物を検知し、衝突の危険がある場合に音とディスプレイ表示で警告します。さらに衝突の危険性が高まった場合には、軽いブレーキ操作・強いブレーキ操作と段階を踏んで衝突回避・被害軽減をサポートします。

路外逸脱抑制機能では、システムが車線を検知し、クルマが車線をはみ出しそうな際には、ディスプレイ表示とステアリングを振動させることで危険を促します。そして、車線を大きく外れそうな場合には、車線内へ戻るようにステアリング操作を支援します。

他にも夜間走行時に、システムが前方や対向車の状況を把握し、ハイビームとロービームを自動で切り替えるオートハイビームが装備されています。

アクティブクルーズコントロールはあらかじめ設定した速度内で、先行車と一定の距離を保つために自動で加減速します。
今回は、ホンダ シビックのインパネについて紹介しました。

シビックのインパネ・インテリア(内装)まわりはデザイン性と実用性とを両立させており、安全性能も充実していることがわかりました。

また、シビックには他にもさまざまな先進安全装備が搭載されており、安全性能の高いクルマということがわかります。

気になる人は中古車市場をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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