フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)の使い勝手や容量は?

フォルクスワーゲン 6代目ポロ

※この記事には広告が含まれます

フォルクスワーゲン 6代目ポロ(3BA-AWDKL/AWDAD/ABA-AWCHZ型)は、1975年から発売を開始し、現在6代目にあたるフォルクスワーゲンのコンパクトハッチバックです。

女性ユーザーが全体の60%を占める変わったクルマで、かわいらしい見た目と取り回しの良さで人気があります。

フルモデルチェンジに伴い大型化したものの機能面は変わらず、乗りやすいフォルクスワーゲンであることは間違いないでしょう。

今回は、そんなポロの荷室の使い勝手や機能など、さまざまな魅力を詳しく解説します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
フォルクスワーゲン 6代目ポロとはどんなクルマ?
フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)の使い勝手をチェック!
フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)の容量は?
フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)を拡張できるシートアレンジ
フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)周辺のオプションを紹介!

フォルクスワーゲン 6代目ポロとはどんなクルマ?

ポロは2018年にフルモデルチェンジされた、フォルクスワーゲンのコンパクトハッチバックです。

6代目へのモデルチェンジにあたって採用された新プラットフォーム「MQB」の採用により、5代目ポロより大型化して5ナンバーから3ナンバーに変更されました。

しかしとびぬけて大きくなってしまったわけではなく、あくまでもコンパクトハッチバックとしては大きくなっただけのことで、取り回しや機能面で不利になったというわけではありません。

全長4,060mm×全幅1,750mm×全高1,450mmと、先代よりも長く広くなった反面、高さはほんの少し低くなりました。

乗り心地に関しても先代モデルから改善されており、特にリアシート(後席)の居住性が増しているのが大きな特徴といえるでしょう。

また、大きくなったとはいえ先代との差は約70mm程度と、言われないと気が付かない程度なので、大型化=運転しにくくなったという問題もありません。

むしろ走行に関わるあらゆる機能は進化をしており、5代目ポロよりもドライブしやすくなった印象を受ける人のほうが多いでしょう。

排気量は「TSI トレンドライン」「TSI コンフォートライン」「TSI ハイライン」が1.0L なのに対し、途中で加わった「TSI Rライン」は1.5L 「GTI」の2.0L と大きくなっています。

乗車委定員はいずれも5人乗りで、駆動方式もFF(前輪駆動)で、グレードによる違いは主に搭載している機能やエンジンの違いだけです。

「TSI Rライン」「GTI」だけは排気量などが違うため走りの感覚も大きく異なりますが、

”乗りやすさ” は、標準のモデルと大きく異なることはありませんので、購入の際は、主に機能面に注目して比較してみると良いでしょう。

フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)の使い勝手をチェック!

ポロの荷室は、ディーラーの公式ホームページでも大々的に載せられていることからも分かるとおり、先代モデルよりもボリュームアップしています。

5代目ポロの荷室容量が280L とハッチバックにしては少々頼りない数字であったことも関係しているのか、6代目ポロでは351L まで容量が増加しているのです。

フォルクスワーゲンのハッチバックのお手本と言われる8代目ゴルフの荷室容量は380L なので、いかに大容量空間に進化したかがわかるでしょう。

しかし、伊達に車体だけ大きくなったわけではありません。

ポロの荷室に350L 超えの大容量荷室を生み出したのは、6代目から採用されたプラットフォーム「MQB」の存在なくして語ることはできないでしょう。

「MQB」は2012年にフォルクスワーゲンが独自に開発したFF車および4WD車(四輪駆動)専用のプラットフォームで、今回のフルモデルチェンジに合わせてポロにも採用されました。

それまではセグメントごとに設計されたプラットフォームが採用されていましたが、コスト低減を目的として全車共通のプラットフォームを開発したという背景があります。

5代目ポロまでは実装されることはありませんでしたが、今回のフルモデルチェンジで実装し、車体の大型化と引き換えに広い室内空間を手に入れたのです。

さらに、ポロの荷室にはほかのクルマにはない機能があります。

通常のクルマの荷室のフロア(床面)は固定されたままですが、ポロの場合、100mm単位で2段階フロアの高さが変えられる機能を持っているのです。

このフロア高調節機能によって、倒れたりしては困る荷物を開口部の段差で支えることができるほか、フロアが邪魔な場合にはある程度失くしてしまうことも可能

載せる荷物の種類によってフロア高が調整できるのは、ありがたいポイントといえるのではないでしょうか。

フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)の容量は?

ポロの荷室が大きくなったことはわかりましたが、一体どれぐらいの大きさのものなら載せられるのでしょうか。

カタログでは左右850mm×高さ550mm×奥行450mmの折り畳み自転車が載せられていますが、荷室の用途は折り畳み自転車を載せることだけではありません。

そこで、日常で使うには困らないほどの大きさなのかを考察してみました。

荷室の正確なサイズは、荷室高690mm、荷室幅1,000mm、荷室長650mmです。

では、ポロの荷室にペットボトル24本入りの段ボール(高さ212mm×幅373mm×奥行247mm)はいくつ積載可能なのでしょうか。

結論から言うと、限界まで積み込むと仮定する場合は12箱となります。

日常の買い物の中でも大きな部類に入る段ボールが12個も載せられるとなれば、いかにポロの荷室が大きいかがわかるでしょう。

普段の買い物はもちろんのこと、ちょっとした旅行の荷物程度なら何ら不便を感じることはありません。

ただし注意してほしいのは、12箱も段ボールを載せると運転席から車両後方が目視確認できなくなる可能性があります。

いかに安全機能を有しているとはいえ、後方が確認できないのでは意味がありません。

また、今回の12箱という結果も計算上可能という話なので、実際に載せようと思えばある程度載せ方に工夫が必要になる場合もあります。

これらの点を分かったうえで、適切な方法で荷室を活用すると良いでしょう。

フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)を拡張できるシートアレンジ

ポロの荷室は広いことはわかりましたが、寸法の関係上あまり大きなものは載せられないのでは...と思った方も多いかもしれません。

ゴルフバックなどがそれにあたり、長さのあるものは荷室だけでは載せることができません。

アウトドアが好きな方なら、自転車やスキー板を載せることも想定してクルマを選ぶ場合もあるでしょう。

ポロは荷室だけではこれらの長尺物に対応できませんが、シートアレンジをすることによって積載能力を格段に上げることができます。

6:4の分割可倒式のリアシートを倒せば、荷室と一体になったフラットな空間が出現するのです。

シートアレンジ後の容量は1,125L まで拡張されるため、ゴルフバックなどの比較的長いアイテムでも横倒しにすることで載せられるようになるでしょう。

乗車定員が減ってしまう点には注意が必要ですが、どうしても長い、大きな荷物を載せたい場合にはシートアレンジで生まれたスペースは重宝すること間違いありません。

分割可倒式なので、必要に応じてアレンジしできるのも魅力のひとつです。

もし荷室を拡張しても載せられない荷物を載せるのであれば、オプションで追加できる「ルーフバー」「ルーフボックス」を装着するのがおすすめ。

大容量空間とはいえコンパクトハッチバックなので、車内に荷物を載せられる限度があります。

特にスキー板やスノーボード、ロードバイクなどのアウトドアスポーツで使うアイテムは、車内だけでは少し無理があるでしょう。

「広いから」と過信せず、目的・用途にあったオプション選びをすることも、クルマを大切に載るための大切な方法なのです。

フォルクスワーゲン 6代目ポロの荷室(トランク)周辺のオプションを紹介!

ポロの荷室周辺に設定できるオプションを組み合わせれば、大容量であるポロの荷室の使い勝手をさらに良くすることができます。

必要に応じたオプション選びは、クルマの機能性をさらにあげてくれること間違いなしでしょう。

まず、夜間の荷物の積み下ろしに便利なのが「LEDリアゲートサポートランプ」

リアゲートからLEDによる明るい光が車両後方を照らしてくれるため、大きな荷物を夜間に積み下ろしする場合に重宝するでしょう。

LEDリアゲートサポートランプはリアゲートの左右に1つずつ装着されるため、見にくさを感じることもありません。

また、小物収納に便利な「ラゲッジボックス」「ラゲッジホルダー」、濡れや汚れから荷室を守る「ラゲッジライナー」「ラゲッジトレー」も魅力的です。

「ラゲッジライナーとラゲッジトレーのどちらもトレーに高さがあるため、水がこぼれてもすぐに荷室壁面を濡らしたり汚したりすることはありません。

その他にも、小さな動きやすい荷物を固定したいときには「ラゲッジネット」が活躍します。

ネット状なので荷物の大きさや形状に関係なく使える、汎用性の高いアイテムといえるでしょう。
コンパクトハッチバックとしては大きな空間を有しているポロですが、シートアレンジやオプションを巧みに使い分けることで、荷室を無駄にすることなく使うことができるようになります。

もちろん、オプションなしでも高い積載能力を誇っていることは間違いありません。

ただ、クルマには人それぞれの使い道があります。

荷室も同様なので、オプションが必要か否かをよく考えて購入すると良いかもしれません。

※ 2021年7月現在
【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細