ミニバンやSUVがスポーツカーに変身?! トヨタのGRスポーツって何?

トヨタのGRスポーツについて解説

GR 86やGR ヤリス、GR スープラなど様々なスポーツモデルを展開しているトヨタ。

実はミニバンやSUVといったジャンルのクルマにもスポーツモデルを揃えていることはご存知でしょうか?

誰でも手が届く気軽なスポーティーさがウリで、現在展開しているものは6車種。

今回は、トヨタのGRスポーツについて解説します。

Chapter
C-HR
コペン
プリウスPHV
アクア
ノア
ヴォクシー

C-HR

C-HRは、2016年にデビューしたコンパクトクロスオーバーSUVです。デビュー当初はGRスポーツの設定がなかったものの、2019年に行われたマイナーチェンジにてGRスポーツを追加。

現在は、S GRスポーツS-T GRスポーツという2つのグレードを展開しています。

全ての光源をLED化し、専用のダークスモークエクステンションを装着したヘッドランプは目ヂカラ抜群。ファンクショナル・マトリクス・グリルの採用により、ベースとは比較にならないほど精悍さを増しています。

また、GRスポーツモデル専用の剛性アップパーツをフロア下に追加し、チューニングを施したサスペンションを装着することで、装備している19インチタイヤの性能を最大限引き出せるようになっているのです。

コペン

ダイハツが製造・販売するコペンですが、トヨタへのOEMによってこのモデルにもGRスポーツが設定されています。

コペン GRスポーツの存在が明らかになったのは、2019年1月に幕張メッセにて開催された東京オートサロン2019。当時展示されたモデルは、コペン GRスポーツ コンセプトと名付けられていました。

正式にコペン GRスポーツとして販売を開始したのは、同年の10月。

現在は、コペン GRスポーツ 5MTコペンGR スポーツ CVTの2モデルが販売されています。

エクステリア(外装)では、専用のフロントバンパーとグリルを装着しているほか、ヘッドランプも専用デザインのモノが使用されています。

インテリア(内装)はベースモデルの最上級グレード S準拠となっており、スポーツシートやGRロゴ入りのモモハンドルを装備

フロア下の剛性アップパーツやサスペンションのチューニングによって、軽とは思えないほどの路面追従性と走行安定性を獲得しているのです。

プリウスPHV

言わずと知れたハイブリッドカー・プリウスPHVにもGRスポーツが用意されています。

プリウスPHVにGRスポーツが追加されたのは2017年9月のことで、グレード SをベースとしたS GRスポーツという1グレードでの展開となっています。

ちなみに、グレードSの販売価格が税込み338万3,000円であるのに対し、GRスポーツは384万2,000円。およそ50万円ほどGRスポーツが高い価格設定になっているのです。

専用のアッパーグリルとロアグリルによって、水平基調になったフロントフェイスは存在感抜群。

リアも専用バンパーやロアカバーの採用により、プリウスらしからぬワイド&ロースタイルを実現しています。

アクア

ハッチバックのコンパクトハイブリッドカーとして、2011年にデビューしたアクア。

GRスポーツの前身であるG’sとして2013年12月より発売されており、GRスポーツに発展してからは、シリーズ9車種目、86 GRと共に2017年より販売を開始しています。

エクステリアにおいては他のGRスポーツモデル同様、ロアグリルが大型化した専用のフロントバンパーを装着しているほか、ダークスモークエクステンションを追加したBi-Beam LEDヘッドランプを採用。

ドアミラーカバーをブラックアウトすることで、スポーツモデルとしてのイメージを強くする専用装備が与えられています。

ノア

2001年に販売を開始したノアは、1996年より販売されていたタウンエースノアの後継機としてデビューしました。

ファミリー世帯にも使いやすいサイズのミニバンとして、ロングセラーとなっているモデルです。

2014年より販売を開始している3代目ノアよりGRスポーツが設定され、現在はグレード SiをベースとしたSi GRスポーツの1グレードが販売されています。

スポーティーミニバンを謳うノア GRスポーツは、アグレッシヴな造形の専用フロントバンパーが特徴的です。

リアバンパーも専用デザインで、左右両端にはブラックベゼルを追加することでワイド&ローなスタイルを獲得しています。

フロア下にはフロントサスペンションメンバーブレースを始めとする、さまざまな剛性アップパーツを追加。

ボディーのバランスを最適化すると共に、専用のチューニングサスでフロント20ミリ、リア25ミリのローダウンでミニバンの腰高感を解消しているのです。

ヴォクシー

前述したノアと同じ出自を持つヴォクシーは2001年にデビューし、2014年にフルモデルチェンジを受けて3代目となった後、2017年にGRスポーツが追加されました。

ベースとなったのはZSのガソリン車で、現在はそのため、ZS GRスポーツとして販売されています。

GRスポーツとしてのチューニングは、ノアと同じくスポーティーミニバンがテーマ。

水平と直線を基調とした専用フロントバンパーがヴォクシーにレーシーなイメージを追加します

インテリアではフロントシート(前席)に専用のスポーツシートを搭載し、オプティトロンメーターも専用デザインとなっています。

スタートスイッチにもGRロゴがあしらわれるなど、空間全体がGazoo Racingの世界観で彩られているのがポイントなのです。

GRMNのように高額ではなく、カタログ掲載モデルなので誰でも購入することができるGRスポーツのモデルたち。

それでいてベースよりもかなりスポーティーな装いとなっており、ボディーの剛性アップやチューニングサスペンションによって、スポーティーな走りを楽しむことも可能なのです。

本格的なスポーツモデルには尻込みしてしまう方でも、GRスポーツはマイルドな味付けで親しみやすいブランドといえるのではないでしょうか。

※2021年7月現在

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道