2022年に生産販売終了!ホンダ 初代S660のラゲッジルームは広いのか?

ホンダ 初代S660

ホンダ 初代S660といえば、2015年から発売されている軽の2シーターオープンスポーツカーです。

このようなパッケージングクルマは、ホンダでは1996年に販売終了したビート以来久しぶりの登場でした。

残念ながら2022年に生産終了が決定したクルマではありますが、ラゲッジルーム(荷室)の使い勝手はどれほどのものなのでしょうか。詳しくチェックしていきましょう。

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絶版間近?! ホンダ 初代S660は楽しさを追求したクルマ
ホンダ 初代S660はラゲッジルームの広さを諦め、室内の広さを優先した設計
ホンダ 初代S660はどこに荷物を収納すればいいのか?

絶版間近?! ホンダ 初代S660は楽しさを追求したクルマ

ラゲッジルームについて深堀りする前に、まずは初代S660の基本スペックについてご紹介します。

S660は、先述のように現代の軽自動車では珍しい2シーターオープンスポーツカーです。MR(ミッドシップ・リアドライブ)で直列3気筒ターボエンジンを搭載しており、軽自動車としては走りを楽しめる部類のクルマです。

トランスミッションは6速MTとCVTの2種類があり、クルマを趣味とする人にとってはMTが設定されているのが嬉しいポイントではないでしょうか。

軽自動車の規格ギリギリの大きさでありながらも、コンパクトで可愛らしくもどこかスマートに見えるというデザインも評判が良く、実用品でありながらも走りを楽しめる等身大のスポーツカーとして、非常に完成度の高い1台に仕上がっています。

日本のクルマ事情・道路交通事情の両面に適したスポーツカーと言えるかもしれませんが、スポーツカー人気が完全に下火であるという点が、S660最大の不運だったのではないでしょうか。

その結果、一度もフルモデルチェンジされることなく、2022年には製造販売終了することが決定してしまいました。

ホンダ 初代S660はラゲッジルームの広さを諦め、室内の広さを優先した設計

S660のラゲッジルームは、フロントにあります。

フロントフードを開けると蓋付きの横長ボックスが現れ、そこに荷物を入れるという仕組みなのです。

ボックスには荷物の揺れを防止するためのベルトが付いており、これを使うことでフロントのトランクリッド内にあっても荷物の安全性は確保できます。

スペース自体はとても狭いうえに、ベルトは本来ルーフを収納するための使うものなので、ルーフをここに入れてしまうとラゲッジルームは実質使用不可能になってしまいますが、これはスポーツタイプの軽自動車の宿命だといえます。

他のスポーツカー同様、S660もラゲッジルームの性能に関しては完全に割り切ることで室内の広さを確保しています。S660の室内空間は室内長895mm、室内幅1215mm、室内高1020mmと、スポーツカータイプの軽自動車としてはかなり広い方です。

スポーツカーとしての爽快なドライブと長距離のドライブを両立したい方には、S660はオススメのクルマといえるのではないでしょうか。

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吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道