スポーツカーでありながら快適な4名乗車を実現!マツダ 初代RX-8(ABA-SE3P型)のシートアレンジを解説

RX-8

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マツダ 初代RX-8(ABA-SE3P型)は、世界唯一のロータリーエンジン搭載の量産スポーツカーとして情熱的なファンからの支持を得ています。

趣味性と実用性を巧妙に融合させており、普段遣いの足としてもドライブを楽しむスポーツカーとしても味わえる名車と言えるでしょう。

今回はそんな初代RX-8の実用性に関わるシートアレンジについてご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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マツダ 初代RX-8は、多くのファンに愛されながらも1代限りで終了してしまった名車
マツダ 初代RX-8のシート周りをチェック
マツダ 初代RX-8のシートアレンジ

マツダ 初代RX-8は、多くのファンに愛されながらも1代限りで終了してしまった名車

マツダ RX-8は、2003年3月から2012年6月22日まで製造・販売されていたロータリーエンジン搭載スポーツカーです。

世間的に大ヒットを記録したと言えるわけではありませんが、一部のファンからは大いに愛されている名車です。残念ながら一部改良とマイナーチェンジを行ったものの、1代限りで販売を終了してしまいました。

前身とも言えるマツダ RX-7が排ガス規制に対応できず廃盤になって以降も、マツダのロータリーエンジン開発の努力が結実し、RX-8が誕生したと言われています。

基本グレード「Type G」の仕様では、最高出力158kW(215PS)/7,450rpm、最大トルク216Nm(22.0kgm)/5,500rpmを発揮。

ロータリー特有の高回転型湯ユニットでありながら、従来のに比べて燃費が向上しています。

マツダ 初代RX-8のシート周りをチェック

マツダ RX-8の特徴的な部分は、まず観音開き4ドアでしょう。ピラーレスのため後部座席にも乗り込みやすくなっており、リアシート(後席)に荷物を入れる際も便利です。

運転席の環境は、さすがスポーツカーと言わんばかりの高い快適性を実現しています。

運転席からのボンネットの見え方、Aピラーの位置と角度など運転のしやすさも含めてこだわり抜いた設計と言えるでしょう。運転姿勢も最適な姿勢がとれるようなシート形状になっており、クルマとの一体感が楽しめます。

さらに「Type E」の場合、運転席には8Wayパワーシートも搭載されているため、自分の体格や姿勢に合わせたアレンジが可能です。さらに、シートポジションを記憶させるメモリー機構もあります。

リアシートも、スポーツカーとしては快適性がとても高いです。前身にあたるマツダ RX-7はワンマイルシートと揶揄されることもあり、長距離移動には向かないものでした。

ところがRX-8ではシートの座り心地・座る姿勢どちらも快適です。空間は少し狭いものの、空間に体がすっぽりとはまり込むようにおさまります。

スポーツカーでありながら、家族で出かけるなどファミリーユースでの実用性も担保しているのです。

マツダ 初代RX-8のシートアレンジ

「Type E」グレードの場合、運転席には電動スイッチタイプの前倒機構も搭載されているため、簡単にシートを倒すことが可能です。これにより、リアシートの乗降性が高くなります。

他にも、「Type RS」のフロントシート(前席)には専用開発されたRECAROバケットシートが搭載されており、快適なドライビングをサポート。

サイドサポートの形状が体をしっかりホールドし、シートバックの形状が背骨のS字カーブをしっかりと保持してくれます。人間の体の構造に合うよう設計されているため、長距離の運転でも疲労を軽減してくれます。

ただし、リアシートが分割可倒式でないことは少し不便に感じられるかもしれません。フロント・リア シート共に快適性は高いものの、シートアレンジに関してはほとんど皆無と言って良いでしょ う。

そのため、リアシートを倒してラゲッジルーム(荷室)を延長させることはできないため、大きな物を買った際には、リアシート・トランクのいずれかに載せる必要があります。

実用車としても使えるポテンシャルはあるものの、実際に使おうとするとセダンやワゴンに比べると不便に感じるかもしれません。
マツダ RX-8は走りを楽しむクルマというカテゴリーの中でも、大人4人が十分に乗車できる利便性が欲しいという方にはぴったりなクルマです。

既に生産は終了している上に人気車種のため、相場は徐々に高騰しています。気になる方は、中古カーショップを覗いてみてはいかがでしょうか。

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