【日産 GT-R NISMO 歴史】新車価格の変遷までプロが徹底解説!!
更新日:2024.09.09
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初代GT-R NISMOが登場したのは2013年。以来、6年以上の年月をかけて進化してきました。
GT-R NISMOは2020年モデルも発表されており、速さの探求はとどまるところを知りません。
今回は、これまでのGT-R NISMOの歴史を振り返ります。
文・写真/萩原 文博
GT-R NISMOは2020年モデルも発表されており、速さの探求はとどまるところを知りません。
今回は、これまでのGT-R NISMOの歴史を振り返ります。
文・写真/萩原 文博
【日産 GT-R NISMO 歴史】初代は2013年に登場 車両本体価格は1,501万円
日産が誇るスーパースポーツであるGT-RにNISMOのノウハウを注入し、さらなるパフォーマンスアップを施したGT-R NISMOは、2013年11月に登場しました。
日産のモータースポーツを担っているNISMOの数十年にもおよぶレーシングテクノロジーをフィードバックしたモデルであり、レーシングカー譲りのファクトリーチューンが施されています。
日産のモータースポーツを担っているNISMOの数十年にもおよぶレーシングテクノロジーをフィードバックしたモデルであり、レーシングカー譲りのファクトリーチューンが施されています。
GT-R NISMOのフロント及びリアサスペンションには特注のビルシュタインダンプトロニックダンパーが採用され、極限状態でも路面に吸い付くようなグリップや正確なステアリング応答性を実現。
また走行中に3パターンのサスペンションモードが選択可能でした。
このサスペンションを最大限に活かすため、ワイドリムフロントホイール(20×10.0J)とサイズアップした専用の高剛性ハブボルト、そしてフロント255/40ZRF20・リア285/35ZRF20という専用タイヤを採用しています。
また走行中に3パターンのサスペンションモードが選択可能でした。
このサスペンションを最大限に活かすため、ワイドリムフロントホイール(20×10.0J)とサイズアップした専用の高剛性ハブボルト、そしてフロント255/40ZRF20・リア285/35ZRF20という専用タイヤを採用しています。
NISMO専用チューニングの3.8L V6 ツインターボエンジンにはレーシングカーのGT-R NISMO GT3にも使われている高効率大容量の専用タービンを採用。
気筒毎に最適な点火時期と最適な燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路を採用し、最高出力600ps・最大トルク652Nmを発揮します。
気筒毎に最適な点火時期と最適な燃料噴射量をコントロールするインジェクター駆動回路を採用し、最高出力600ps・最大トルク652Nmを発揮します。
エクステリアは、GT-R NISMOの空力性能を高める専用装備として、フロントにカーボン製バンパーとアンダーカバーのエアストレーキを、リアにはカーボン製のスポイラーを採用。
空力性能は、風洞での徹底的な実験や最新のシミュレーション技術を駆使して開発されました。
ダウンフォースは300km/hでプラス100kg。最適化された前後の空力特性は四輪の接地荷重変動を最小化し、車両の優れたバランスを確保。
空力性能は、風洞での徹底的な実験や最新のシミュレーション技術を駆使して開発されました。
ダウンフォースは300km/hでプラス100kg。最適化された前後の空力特性は四輪の接地荷重変動を最小化し、車両の優れたバランスを確保。
インテリアは、人間工学的に基づいて造形されたRECARO製NISMO専用カーボンバックバケットシートが乗員をしっかりと支え、ドライビングをサポート。
そして、NISMO専用カーボン調コンビメーターも装備。
メーターリッドにもアルカンターラを採用することで、クルマ全体にレーシーな雰囲気が漂っています。
メーターリッドにもアルカンターラを採用することで、クルマ全体にレーシーな雰囲気が漂っています。
【日産 GT-R NISMO 歴史】17年モデルは2016年8月25日に発表 車両本体価格は1,870万円
2017年モデルで大きく変わったのは外観デザインで、新形状のフロントバンパーが特徴です。
NISMO専用のカーボンファイバー製のフロントバンパーはカーボンファイバーシートを幾層にも重ねて成功に造り上げることで、理想的な強度を実現。
カナード形状のデザインがもたらす空気の流れにより、ホイールハウス周辺の空気を吸引し、大きなダウンフォースを発生させています。
NISMO専用のカーボンファイバー製のフロントバンパーはカーボンファイバーシートを幾層にも重ねて成功に造り上げることで、理想的な強度を実現。
カナード形状のデザインがもたらす空気の流れにより、ホイールハウス周辺の空気を吸引し、大きなダウンフォースを発生させています。
またインテリアでは、操作性にこだわったナビディスプレイは7インチから8インチへと拡大。
カーボン製のセンターコンソール上に配置したマルチファンクションスイッチにより、ナビを手元で操作することが可能となりました。
カーボン製のセンターコンソール上に配置したマルチファンクションスイッチにより、ナビを手元で操作することが可能となりました。
パドルシフトはステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできるようになっています。
加えてNISMO専用装備として、新デザインのダッシュボード上層部・ステアリングホイール・センターアームレストには高品質のアルカンターラレザーを採用しています。
加えてNISMO専用装備として、新デザインのダッシュボード上層部・ステアリングホイール・センターアームレストには高品質のアルカンターラレザーを採用しています。
【日産 GT-R NISMO 歴史】20年モデルは2019年4月に発表 車両本体価格は2,420万円と大幅に値上がり
2020年モデルの特徴は、車両重心点から遠いルーフ・エンジンフード・フロントフェンダー・バンパー・トランクリッドにカーボン素材を使用し、コーナリング性能を向上させていることです。
特にルーフにはカーボン素材との間に、より低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を採用し、さらなる軽量化を図り、これらの外装部品によって約10.5kgの軽量化を達成しました。
特にルーフにはカーボン素材との間に、より低比重の材質を挟み込むサンドウィッチ構造を採用し、さらなる軽量化を図り、これらの外装部品によって約10.5kgの軽量化を達成しました。
カーボン製のフロントフェンダーにはエアダクトを装着。
このエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げエアダクトの排出風によってフェンダー外表面の流速を下げる効果があります。
表面リフトを減少させることにより、フロントタイヤのダウンフォースを増す効果をもたらします。
このエアダクトは、エンジンルームからの熱を逃がすだけでなく、エンジンルーム内の内圧を下げエアダクトの排出風によってフェンダー外表面の流速を下げる効果があります。
表面リフトを減少させることにより、フロントタイヤのダウンフォースを増す効果をもたらします。
インテリアでは、新開発のレカロシートを採用。
車両とドライバーの一体感を一段と高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹・骨盤を安定して支えます。
さらに、カーボンシェルにコアフレーム構造を追加することで軽量化をしながら剛性を高めています。
車両とドライバーの一体感を一段と高めるために、ドライバーの肩甲骨から脇腹・骨盤を安定して支えます。
さらに、カーボンシェルにコアフレーム構造を追加することで軽量化をしながら剛性を高めています。
エンジンでは2018年のGT3レーシングカーから使用されている新型のターボチャージャーを採用。
NISMO用の新たなタービンブレードは、その枚数を減らすと共に最新の流体・応力解析を用い形状を徹底的に見直すことで、出力を落とすことなくレスポンスを約20%向上させています。
これによってコーナーの立ち上がり時などアクセルを踏み込んだ際の立ち上がり加速が向上しています。
NISMO用の新たなタービンブレードは、その枚数を減らすと共に最新の流体・応力解析を用い形状を徹底的に見直すことで、出力を落とすことなくレスポンスを約20%向上させています。
これによってコーナーの立ち上がり時などアクセルを踏み込んだ際の立ち上がり加速が向上しています。
エンジンの高出力化に伴い、新開発の世界最大級のサイズを誇る超高性能カーボンセラミックブレーキが採用されています。
世界トップクラスの制動性能はもちろん、サーキットにおける高速域での効きの良さと一般道などでのコントロール性を両立。
ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと新しい摩擦材のブレーキパッドを開発し、高負荷状況だけでなく日常的な仕様においても優れたコントロール性を実現しています。
世界トップクラスの制動性能はもちろん、サーキットにおける高速域での効きの良さと一般道などでのコントロール性を両立。
ブレーキローターの大径化に合わせて、ピストン配列を最適化した専用の高剛性キャリパーと新しい摩擦材のブレーキパッドを開発し、高負荷状況だけでなく日常的な仕様においても優れたコントロール性を実現しています。
日本が誇るスーパースポーツカー 日産 GT-Rのハイスペックモデルとして登場したGT-R NISMO。
レースシーンで培ったテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだ、「公道を走れるレーシングカー」と言っても過言ではないでしょう。
価格は当初は約1,500万円でしたが、最新モデルの2020年型は2,420万円へと約1,000万円値上がりしています。
ですが、その背景には贅沢に使用された高価なカーボンパーツ、高性能なカーボンセラミックブレーキ等、徹底的な走行性能の追求があるのです。
レースシーンで培ったテクノロジーを惜しみなく注ぎ込んだ、「公道を走れるレーシングカー」と言っても過言ではないでしょう。
価格は当初は約1,500万円でしたが、最新モデルの2020年型は2,420万円へと約1,000万円値上がりしています。
ですが、その背景には贅沢に使用された高価なカーボンパーツ、高性能なカーボンセラミックブレーキ等、徹底的な走行性能の追求があるのです。
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