メルセデス・ベンツ 初代 GLCの荷室の広さはどれくらい？

ラゲッジルームについて触れる前に、メルセデスベンツ 初代GLCとはどんなモデルなのかを、簡単に説明します。

初代GLCは、Dセグメントの4ドアセダンであるCクラスのSUV版として2015年に誕生し、日本には2016年に輸入が開始されました。

ドイツ本国では2WD(2輪駆動)仕様も販売されていますが、日本市場には走破性に一日の長がある4WD(4輪駆動)モデルのみが輸入されています。搭載エンジンはディーゼルとガソリンエンジンがあり、輸入されているモデルには全て9速ATが搭載されています。

初代GLCには、最先端機能としてMBUX(メルセデスベンツ ユーザー エクスペリエンス)も装備されています。自然対話式の音声認識機能や直感的に操作できるタッチインターフェースなどの機能により、ドライバーは運転に集中することができます。

もちろん現代の乗用車に求められる安全性にも、初代GLCは優れた性能をもっています。メルセデスでは、衝突時の被害を軽減するパッシブセーフティと、危険を未然に防ぐアクティブセーフティを高次元で統合した統合的安全性を追求しています。

それを可能にするのがインテリジェントドライブの機能で、自動運転を目指すメルセデスの最新技術が詰め込まれた一台になっています。

メルセデスベンツ 初代GLCは、ダイムラーベンツ社が満を持して市場に登場させたSUVとして優れた使い勝手を実現させており、それは広々としたラゲッジルームにも形となって現れています。

ラゲッジルームの容量は、リヤシート(後席)を立て5人がフル乗車した状態でも、550Lというスペースを確保しています。またラゲッジルームのフロアもフラットなつくりで、使いやすいものになっています。広い開口部も特徴のひとつで、荷物の積み下ろしがしやすく、ガンガン荷物を積んで出かけたくなります。

もちろん充分なラゲッジルームを確保した上で、ヘッドルームからレッグルームに至るまでゆとりのある乗車スペースが広がるため、乗り降りもスムーズに行えます。

初代GLCならではの機能としてはEASY-PACK自動開閉テールゲートがあり、運転席のスイッチなどでテールゲートを電動で開閉することが、テールゲート部のスイッチでゲートを閉めることが可能です。

リアバンパーの下側に足を近づけることでテールゲートを開閉できるフットトランクオープナーも全車に標準で装備され、荷物を持ったままでも荷物の積み下ろしができます。

さらに後述するシートアレンジの機能も使えば、初代GLCトのラゲッジルームは多彩な使い方もできるようになります。

それでは、メルセデスベンツ 初代GLCのラゲッジルームを拡大するための、シートアレンジ機能について紹介します。

初代GLCも他のSUVと同様、リヤシートを前に倒すことでラゲッジルームを拡大することができます。分割可倒式シートを採用するモデルでは2分割を採用するモデルが多い中、初代GLCでは40：20：40の3分割で倒せるのが特筆すべき点です。

乗車人数に応じたアレンジができるのは、分割可倒式シート共通の特徴ですが、初代GLCではそのパターンがさらに広がります。特に4人乗車時にも長尺物を同時に積めるというのは、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむにも最適です。

リヤシート全体を倒せば、ラゲッジルームの容量は1,600Lに広がるため、緊急時には大量の荷物を運ぶこともできます。

初代GLCはメルセデスベンツというバッジをつけた乗用車という側面だけでなく、SUVという名前の由来となるユーティリティ・ビークルとしても優れた使い勝手を誇ります。

メルセデスベンツ 初代GLCはメルセデスの名を冠するモデルとして、またSUVというジャンルの乗用車にふさわしい、高い走行性能とクルマとしての実用性を特徴としています。

そのこだわりはラゲッジルームにも凝縮されており、乗員と荷物を安全に目的地へ運ぶという役割を果たすのに充分な性能を誇ります。

初代GLCはスポーティさと高級感を両立させたSUVとして、様々なシーンで満足度の高い使い方ができるモデルです。乗用車としての視点だけでなく荷物の積載性にも改めて注目することで、特徴をフルに活かし実用的に使えるでしょう。

※ 2021年3月現在