ホンダ 初代N-VAN(5BD-JJ1/5BD-JJ2型)のリアシートの使い勝手はいかに

ホンダ 初代N-VANは、数ある軽自動車ラインアップの中でも、ユーザーから多くの支持を得ているホンダ N-BOXをベースに開発されたNシリーズ初の軽バンです。N-BOXの性能を引き継いだスペックから初代N-VANの実用性を検証します。

たくさんの荷物を積載しても力強い加速と低燃費を両立するDOHCエンジンのスペックを見ていきましょう。最高出力39kW(53PS)/6,800rpm、最大トルク64Nm(6.5kgf・m)/4,800rpmです。

ターボ車両は、最高出力47kW(64PS)/6,000rpm、最大トルク104Nm(10.6kgf・m)/2,600rpmとなっています。通常のエンジンとターボエンジンでは、最高出力で約8kW、最大トルクで約40トルクの差があります。

ホンダ 初代N-VANは、軽バン初となるCVTを搭載しています。最適な変速比を走行時に選択して、騒音の原因となるエンジン回転数を自動的に低く抑えます。走行中のハンズフリー通話もストレスなくできるほどの静粛性を実現しています。

車両サイズは、全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,945mmとコンパクトながら、ラゲッジルーム(荷室)の空間をしっかりと確保しつつ、リアシートには大人2人が座ってドライブできる実用的な仕様となっています。

ホンダ 初代N-VANは、軽バンならではの広い積載スペースを確保するため、リアシートが車両床面の深くまで収納されるダイブダウン機構を採用しています。

フラットで使い勝手の良いラゲッジルームを確保して、荷物の出し入れが行いやすいレイアウトとなっています。

ホンダ独自の技術センタータンクレイアウトの採用で、燃料タンクを前席の下に配置、ラゲッジルームの床を低くすることでリアシートを床面深くまで収納できます。

リアシートを収納した際のラゲッジルーム長は1,510mm、ラゲッジルーム高は1,365mmです。ラゲッジルームの床面が低く、天井が高いためタテのスペースをフル活用して、すみずみまで使える四角い積載空間を実現しています。

初代N-VANは軽バン初となるピラーレス仕様を採用しています。車両左側に大きな開口部を作り、ラゲッジルームへのアクセス向上に成功しました。高い衝突安全性能を確保するために、ピラー機能はスライドドアと助手席ドアに内蔵しています。

ホンダ 初代N-VANは、積載スペースの確保とともに、軽バン初となる6速マニュアルトランスミッションの採用で、すぐれた駆動力と耐久性を実現しています。

たくさんの荷物を積載するために、軽貨物車両の最大積載量にあたる350kgを確保しています。

ホンダ 初代N-VANは大人4人が乗車してもラゲッジルームに十分な余裕があります。エンジンを車体の前方へレイアウトしたことにより、さらにコンパクト化したことでラゲッジルームの十分な確保に成功しています。

余裕のあるラゲッジルームを確保しつつ、リアシートに人が乗車する際に窮屈にならないように快適な居住性も目指しています。

荷物の大きさや量、乗車人数による車内での過ごし方に会わせて、リアシートのシートレイアウトをアレンジできるのも、使い勝手の良さのひとつと言えます。

ドライバーや同乗者への配慮として、車内を快適な室温に保つフルオート・エアコンディショナーを全タイプ車両に標準装備しています。PM2.5対応高性能集塵フィルターで、人体への影響が懸念される有害物質にも、高い集塵性能を発揮して車内の空気を清潔に保ちます。

初代N-VANをさらに使いやすくするディーラーオプションの存在も押さえておきましょう。リアシート後ろのラゲッジルームを、2段に分けて効率良く荷物を出し入れできるマルチボードや、リアシートに乗車した人がリラックスしてドライブを楽しめるリアピローなどがあります。

ホンダ 初代N-VANは商用軽自動車としての積載能力を重視した実用性と、タウンユースとしてドライブを楽しめるようリヤシートの快適な居住性も目指した、使い勝手の良い軽バンと言えるのではないでしょうか。

※ 2021年3月現在