マセラティ 3代目ギブリのシートアレンジを徹底解説|後部座席の倒し方は?(MG30C/MG30D/MG30A/MG30AA)

マセラティ 3代目ギブリ

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イタリアの老舗スポーツカーメーカーであるマセラティが送り込む高級セダンのマセラティ 3代目ギブリ(MG30C/MG30D/MG30A/MG30AA型)。エレガントなエクステリア(外装)が存在感を放つ1台です。

エクステリアだけではなく、当然インテリア(内装)も随所にこだわりが感じられます。3代目ギブリのシートアレンジはどのようになっているのか、気になる人も多いのではないでしょうか?

この記事では、1966年に産声を上げたマセラティ ギブリの歴史を振り返るとともに、現在販売されている3代目ギブリのシートアレンジについて取り上げます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
マセラティ ギブリの歴史を振り返る
マセラティ 3代目ギブリのフロントシート
マセラティ 3代目ギブリの後部座席(リヤシート)

マセラティ ギブリの歴史を振り返る

まずはマセラティ 初代ギブリから振り返っていきましょう。初代ギブリはイタリアのデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインを手掛けて1966年に誕生しました。

注目すべきはロングノーズ、ショートデッキのエクステリアです。当時のスーパーカーブームの火付け役ともいえる1台であり、4.7LのV8エンジンを搭載し、爆発的な加速力が乗る人全てを魅了しました。

1992年に登場したのが2代目ギブリです。2代目ギブリは4人乗りの2ドアクーペでした。ノッチバックスタイルが採用され、見た目が初代から一新されたことが特徴のひとつです。2.8LのV6エンジンが搭載され、力強い走行性能とエレガントさを両立させた1台でした。

3代目ギブリは、マセラティの情熱と伝統を受け継ぎ、スポーツセダンとして2013年に登場しました。全長4,985mm×全幅1,945㎜×全高1,485㎜と初代や2代目よりサイズアップし、5人乗りの4ドアセダンとして進化を遂げた1台です。

3代目ギブリには3.0LのV6エンジンを搭載されています。エンジンはガソリン仕様とディーゼル仕様の2種類から選択可能となっていることが特徴です。ディーゼルエンジンが搭載されるのは、マセラティ史上初めてのことで、今後の試金石とも呼べる1台といえるでしょう。

マセラティ 3代目ギブリのフロントシート

マセラティ 3代目ギブリのフロントシート(前席)は12ウェイ電動調節式フロントシートと4ウェイランバーサポートが標準装備されています。シート位置の前後や高さ、座面などが事細かに調整できるようになっています。

上下や左右に調整が可能なランバーサポートが標準装備されていることも魅力的で、長距離のドライブでも快適に過ごすことが可能です。フロントシートの調節はメモリー機能が付いており、一度ベストポジションが決まれば、いつでも再現可能となっています。

ベースモデルである「ギブリ」と「ギブリ ディーゼル」には標準装備ではありませんが、オプションでフロントシートヒーターとフロントシートベンチレーションを選択できるようになっています。冬場はシートヒーターで暖かく、夏場はベンチレーションで熱のこもりを排出し、車内で快適に過ごすことが可能です。

マセラティ 3代目ギブリの後部座席(リヤシート)

続いては3人が乗車可能なマセラティ 3代目ギブリのリヤシート(後席)を確認していきましょう。リヤシートは60:40の可倒式分割シートとなっているのが特徴です。乗車する人がいない場合は、リヤシートを倒して、ラゲッジルーム(荷室)を広げることができます。ゴルフバックやスキー用品などの長尺の荷物も積載可能です。

3代目ギブリのリヤシートはフロントシートと異なり、位置調整ができない仕様となっています。フロントシート下部がえぐられていることで、レッグスペースが十分に確保されているので、調整しなくても快適に過ごすことが可能です。

リヤシート中央部にはアームレストが装備されています。このアームレストはドリンクホルダーと収納スペースが兼備されており、リヤシートに座る人も快適に過ごすことが可能です。またフロントシートと同様に、シートヒーターがオプション設定されています。
マセラティ 3代目ギブリは走行性能と車内の快適性を両立させた1台です。車内のシートアレンジは多用に設定可能で、オプション設定ながら、シートヒーターやシートベンチレーションも選択可能であることが嬉しいポイントといえます。まさに全ての乗員にとって、快適に過ごすことができる1台といえるでしょう。

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