三菱 デリカD:5のエクステリア(外装)やデザインを徹底解説!

デリカ D:5 2020年撮影

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ミニバンながらSUVに匹敵する悪路走破性を確保した唯我独尊系モデルとして安定した人気を誇る三菱デリカD:5。販売開始は2007年というロングセラーモデルですが、2019年2月にフルモデルチェンジに匹敵する改良を行いました。三菱のアイデンティティーである「ダイナミックシールド」を導入したデリカD:5の外観デザインについて解説します。

文/写真・萩原文博

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博
Chapter
三菱 デリカD:5のエクステリアデザインの印象
三菱 デリカD:5のフロントマスク
三菱 デリカD:5のサイドビュー
三菱 デリカD:5のリヤビュー
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三菱 デリカD:5のエクステリアデザインの印象

2019年2月に登場したデリカD:5のデザインコンセプトは「TOUGH TO BE GENTLE」

三菱車のアイデンティティーである「ダイナミックシールド」を取り入れると共に、オールラウンドなミニバンというデリカらしさを継承しながら、プレステージ性の高い車へと進化した新しいデリカを表現したものです。

ダイナミックシールドは、人とクルマを守る安心感、そして力強いパフォーマンスを表現した三菱車のアイデンティティーで、「形は機能に従う」という発想が貫かれたデザインの考え方です。人とクルマを守るプロテクターやバンパーのプロテクション機能、ハイパフォーマンス性能を表すエアインテークのモチーフからなるダイナミックシールドをデリカD:5に合わせて進化させています。

三菱 デリカD:5のフロントマスク

フロントマスクはデリカらしい基本フォルムをもとに、フロントバンパー周りを削ぎ落としてアプローチアングルを確保し、今にも動き出しそうな一つの塊に感じる造形を目指しています。中でもデリカD:5を象徴するデザインが、縦型のマルチLEDヘッドライトと横方向に伸びるポジションランプを施したフロントの灯火類です。このライトによって昼夜を問わず、縦横にクッキリとしたエッジをもたらすことで、逞しく且つ洗練された存在感を演出します。

そして標準車のボリューム感のあるフロントグリルは、幾何学的なハニカムパターンを持つ4本のラインで構成され、ダイナミックシールドのエレメントの一つとして高性能な機能を表現しています。一方のアーバンギアは、フロントの両サイドからバンパーの下回りまで低重心をイメージさせるフロントビューを採用。その中心にはソリッドかつクリーンなサーフェスをもったアーバンギア専用のメッキグリルを採用しています。

三菱 デリカD:5のサイドビュー

デリカD:5はSUVに匹敵する185mmの最低地上高を確保しているにも関わらず、サイドから見ると低重心に見えるような工夫が施されています。さらに悪路で障害物を乗り越えて走行できるように、21°のアプローチアングル、16.5°のランプブレークオーバーアングルそして23°のディパーチャーアングルを実現しています。

三菱 デリカD:5のリヤビュー

デリカD:5のリアビューは、フロントとの調和を重視して、縦と横のラインをすっきりと見せる造形を目指しました。縦のラインを形づくるテールランプには、ひと目でデリカD:5とわかる特徴的な導光タイプのLEDランプを採用。クランクを描いてから下方向へと伸びるバンパーの先にも赤いアクセントをあしらい、縦のラインを印象づける工夫が施されています。そして横のラインには左右のテールランプの光をつなぐイメージの赤いガーニッシュを施し、ワイドな幅広さを感じる造形としています。さらに、リアゲート一体感のあるリアバンパーはダイナミックシールドのエレメントの一つであるプロテクターのような演出が施されています。一方アーバンギアではフロント同様にリアビューでも重心の低さを感じられるように、リアバンパーやクリアライプのリアガーニッシュを採用しています。
アルファード/ヴェルファイアをはじめLサイズワゴンに求められるのは、押し出し感の強いデザインによる圧倒的な存在感です。今回のビッグマイナーチェンジによってダイナミックシールドと呼ばれる三菱のアイデンティティーを採用したデリカD:5の外観デザインは圧倒的な存在感を演出し、これまでのデリカユーザーだけでなく新しいユーザーも獲得できるでしょう。

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