【プロ解説】三菱 デリカD:5の安全装備を徹底解説!!

現行デリカD:5は2007年に登場したロングセラーミニバンですが、2019年2月に行ったビッグマイナーチェンジで安全装備が一気にアップデートされました。ここでは、デリカD:5に装備されている運転支援システムについて紹介しましょう。
文/写真・萩原文博
衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
危険を判断しブレーキ制御を行い、衝突被害を軽減するのが衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]です。レーザーレーダーとカメラそして電波式レーダーを採用した衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]は前方車両や歩行者と衝突する危険性があると判断したときにブレーキを作動させます。デリカD:5衝突被害軽減ブレーキは前方車両に対しては自車速が約5~180km/h、歩行者に対して自車速が約5~65km/hの時に作動します。
衝突の危険を検知した場合は、表示と警報音によってブレーキ操作をドライバーに促します。そして衝突の危険性が高まったと判断した場合は、やや強めのブレーキを作動させます。さらに衝突が避けられないと判断した場合は緊急自動ブレーキを作動させ、衝突被害を軽減、回避行為を行います。この衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]は停止保持機能がないため、停止後約2秒でブレーキは解除されます。もし停止を続ける場合は、ブレーキペダルをドライバーが踏む必要があります。
車線逸脱警報システム[LDW]
車線を外れそうになったときに警報で注意を喚起するのが、車線逸脱警報システム[LDW]です。フロントガラス上方に装着したカメラによって前方の車線位置を監視し、車線を外れそうになると警報によってドライバーに注意を促します。このシステムは車速約60km/h 以上で作動し、車線変更時などターンレバーをONからOFFにした後、約7秒間はLDWの作動を禁止します。また、狭い車線幅ではシステムの作動を一時停止することがあります。