【プロ解説】トヨタ RAV4のインテリア(内装)と荷室を徹底解説!!〜SUVに求められる使いやすさが魅力〜

機動性を表現した外観デザインに対して、インテリアはシルバーのパーツを採用し、骨太なタフさと機能性の高さを追求しているのがRAV4の特徴です。一体どのような部分に機能性を追求しているのか紹介しましょう。
文/写真・萩原文博
トヨタ RAV4のインパネの特徴
RAV4のインテリアはシルバー加飾によって縁取りされたセンターパネル、そしてセンターコンソールにより、運転席と助手席が独立した空間となっています。インストルメントパネルは異なる色に塗られたパーツが幾層にも重なったデザインを採用。そしてエアコンの吹き出し口などに施されたシルバー加飾のパーツによって上質感を演出しています。
スイッチ類は極力減らされシンプルでスッキリとしたデザインですが、エアコンの操作パネルの両側に装着されたスイッチとセンターコンソールに配置されたマルチテレインセレクトスイッチには回転式を採用。これは手袋をしていても確実に操作できるようにインテリアデザイナーが考えてこの形状となりました。こういった部分にもSUVらしいワクワク感を感じられます。
トヨタ RAV4のフロントシート周り
RAV4はドアミラーの取り付け位置を最適化してドア付けとしています。この結果、三角窓を設定し、斜め前方の視界を確保しています。また、360°どの方向でも見晴らしの良さを実現するために、Cピラーに手を加え、リアクォーターガラスを拡大しつつ、シートンベルトアンカーをリアクォーターガラス下に移動することで、視界に有効な下辺を長く取ることが可能としています。
そしてメーターパネルの中央には様々な情報が表示されるTFTカラーインフォメーションディスプレイを採用し、視認性を高めています。シート表皮はグレードごとに変わりますが、形状はホールド性の優れたタイプを採用。中でもアドベンチャーはよりサポート力を高めたスポーティタイプのシートを採用しています。
RAV4の運転席は電動調整式のパワーシートを採用しているグレードもありますが、助手席はすべてマニュアルでの調整式となります。Gグレード以上には快適温熱シートを装備し、寒い日の朝などは背もたれや座面が暖かくなるので、エアコンで室内の温度が上がる前でも寒さが緩和されます。さらにアドベンチャーにはオプションですが、ベンチレーション機能も設定されていますので、暑さ、寒さに関わらず快適に乗車することが可能です。
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