メルセデス・ベンツの中古価格|なぜ"小金持ちの社長"は中古ベンツに乗るのか?

お金持ちの社長が持っているものというと何を思い浮かべますか?多くの人は”高級車”が頭に浮かぶのではないでしょうか。新車で買った高級車に乗り、飽きたら次に乗り換える。そんなイメージですね。

しかし、実際にお金持ちが乗っているのは”中古のベンツ”が多いです。ベンツは確かに高級車ですが、なぜ”中古”?という疑問が浮かびます。お金持ちはなぜ”中古のベンツ”を好むのでしょうか?

また、ベンツの中古車市場はどうなっているのでしょうか。

Chapter
オーナー社長は"中古のベンツ 4ドアセダン"を好む?
ズバリ、その理由とは?
高級車を経費で買う?意外と知らない経費の仕組み。
なぜ"中古"のベンツ?
中古の中でも"4年落ち"が最も人気?
なぜ"ベンツ"?それも、なぜ"4ドアセダン"?
ベンツの『認定中古車』と『中古車』の違い
メルセデス・ベンツの各モデルの中古価格
ベンツの中古車情報まとめ

オーナー社長は"中古のベンツ 4ドアセダン"を好む?

メルセデス・ベンツ Cクラス 2015

フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなど、お金持ちに限らず一度は乗ってみたい高級車はかなりの車種があります。お金持ち、それも社長ともなればそんな高価なクルマに乗っているのかな?と思いがちですが、実際はそうでない場合の方が多いようです。

「お金持ちは高級車」という時代の兆候はバブル時代こそ見られたものの現在は落ち着いている印象を受けます。最近では低燃費且つ高性能のクルマも多く発売されてますので、お金持ちの社長でも”プリウス”を好むという傾向も見られます。

そんな中で昔と変わらず、"お金持ちのクルマ"というイメージであり続けているクルマがあります。それが"ベンツ"です。それでは、なぜベンツが現在においてなおオーナー社長から寵愛を受けるのか。そして、なぜ"中古のベンツ"なのでしょうか。

ズバリ、その理由とは?

先に結論を言ってしまうことになりますが、社長が"中古のベンツ"を好むのはズバリ"節税"のためです。

確かに、「経費で高級車を買う=節税」という考え方は一般に広く知れ渡っていることと思いますが、実際の社長さん、または経理の方以外は"経費"でクルマを買うイメージが湧きにくいのではないでしょうか。そこで、まずは経費の仕組みについてご説明します。

高級車を経費で買う?意外と知らない経費の仕組み。

ベンツ Eクラス

会社経営に重くのしかかる税金。なるべく節税したいのが社長さんの本音です。法人税は会社の利益に準じて課税されるため、事業主はなるべく利益を小さくみせるようにします。

その方法は①売上を小さく申告すること、②コストを大きく見せることの2通りがあります。経費で高級車を買うというのは②のコストを大きく見せるという方法に分類されることになります。

例えば、1,000万円のベンツを購入し経費で2年かけて落とすとすると、1年間で500万円の経費を生み出すことができます。そうすれば、経費(コスト)を高めに申告可能なので節税になるんですね。

なぜ"中古"のベンツ?

ベンツcクラス

それではなぜ"中古"なのでしょうか。その理由はクルマ購入の経費はその後の推定耐久年数によって決定するため、新車より中古の方が”経費”で落としやすいからです。

例として新車で500万円の車を買った場合と中古で500万円の車を買った場合で比較してみましょう。新車の場合、新しいのであと5年乗れると判断されたとすると「500万円÷5年間」で1年間で落とせる経費の額は100万円になります。

反対に、中古の場合、あと2年しか乗れないと判断されたとすると「500万円÷2年間」となり1年間で、250万円を経費として申告できます。このように、推定耐久年数が少ないほど1年間のコストが高く算出できるんですね!

中古の中でも"4年落ち"が最も人気?

メルセデスベンツ・Cクラス

ここでもう一歩踏み込んでみましょう!

では、中古車とはいっても実際どの程度の中古が良いのでしょうか。ここで考えなければいけないのが車の「減価償却」です。車は乗れば乗るほど価値が落ちていくものですが、大体以下のような基準で決まります。

1年落ち=5年償却、2年落ち=4年償却、3年落ち=3年償却、4年落ち=2年償却、5年落ち=2年償却、6年落ち=2年償却

こう見ると4年落ちが最も買い時の中古車ということがわかりますね!

4年後以降は減価償却(=推定耐久年数)が2年で続いていますが、3年落ちだとあと3年は乗れると判断されてしまうわけです。そうなるとコストを大きく見せて節税することはできませんね。

なぜ"ベンツ"?それも、なぜ"4ドアセダン"?

ベンツ C217

オーナー社長が持つベンツは”4ドアのセダン”が多い印象を受けます。なぜでしょうか。

その理由は「豪華過ぎるクルマを買うと、余計な出費と考えられて経費が落ちないからです」。あくまで"事業用のクルマ"として申告するため豪華さは無駄なものと判断されてしまうんですね。2ドアクーペなどは事業用のクルマとしては認められにくいということです。ベンツが好まれる理由もBMWやAudiなど他の外車に比べて事業用と認定されやすく経費として承認されやすいからとのこと。

更にボディーカラーもブルーやレッドなどの派手目な色もボディタイプと同じ理由からNGとされています。なるべくホワイト、ブラック、グレーなどの事業用に向いた色合いのクルマを選定する必要があるんですね。

なぜベンツが事業車として認定されやすいのかは定かではありませんが、さすがにSクラスを購入したりすると審査に通らなそうですが…。「経費でクルマを買う」というのも簡単な話ではなさそうですね…。

それではベンツの中古車市場はどうなっているのでしょうか。

ベンツの『認定中古車』と『中古車』の違い

よく中古車には『認定中古車』と普通の『中古車』という区分けがあります。

この『認定中古車』というのは、その車の正規インポーターやディーラーが『認定』した中古車ということになります。

もちろん、『認定』というメルセデスからの公式な証拠がつくだけあり、メルセデス・ベンツの厳しい基準に合格した車両だけが認定中古車を名乗れます。ちなみに、ベンツの認定中古車の制度は「サーティファイドカープログラム」と言い、2種類のカテゴリーがあるのをご存知でしょうか。

1つは、「サーティファイドカー」、もう1つが「サーティファイドカーバリュー」です。

サーティファイドカー

こちらは、初度登録5年未満でかつ、走行距離6万キロ未満のもの。保証期間は2年で走行距離無制限保証。

サーティファイドカーバリュー

このカテゴリーは初度登録5年以上10年未満で走行距離は無制限、もしくは初度登録から5年未満で走行距離が6万キロ以上のもののいずれかであれば該当します。保証期間は2年で走行距離無制限保証。


また、これらの認定車には最大100項目にも及ぶ点検整備項目が設定されており、厳しいサービス基準に適合した充実の設備を備えたサービス工場と、メルセデス・ベンツに精通したスタッフにより点検整備が実施されるのです。

このような認定中古車は、普通の中古車に比べると若干価格は高めのことが多いですが、手厚い保証がうけられますので、中古車は少し心配だと言う方にも安心して購入いただけるようになっています。

筆者はいくつか輸入車の中古車を購入した経験があり、その中で数多くの中古車を見てきましたが、明らかに認定中古車の方が内外装ともに綺麗で、程度が良いものが多かったように思います。また、認定中古車であれば保証期間中は何ら心配することなく乗れますので、精神的な意味でも余計な気を遣う必要がありませんので、これは大きなメリットだと感じます。

メルセデス・ベンツの各モデルの中古価格

ベンツ Aクラスの中古価格

ベンツ C63 AMG

ベンツのAクラスが日本に登場したのは1998年が最初ですので、その頃のものから中古車はあります。その後、2005年に2代目、そして2012年に発売されたのが現行型。

当初、初代Aクラスが出た頃、海外のメディアが行った『エルクテスト』という、道路に出てきた大型動物を避ける動きの試験で転倒の危険を伴うケースがあり、当時はベンツらしからぬ安全性ということで、それがニュースになったことを記憶されている方も多いと思います。この問題はその後、改良が加えられESP(横滑り防止装置)の標準装備という対策が行われこの問題は収束しています。

全モデルの平均中古車価格は約100万円。初代の最終モデルでおおよそ50〜90万円前後の個体が多く、2代目になると80-170万円くらいと程度やグレードにより幅が出てきます。

そして非常に人気が出た現行型だと、最上級モデルのA45 AMG 4マチックなどは450万〜と非常に高価、そしてA250で300万円台、ベースグレードのA180でさえ約250万円〜というような状況です。

総じて見ると、やはりダントツで現行モデルが人気ですね。少々価格は高いですが、売れている分、タマ数も多く選択肢が多いのでオススメです。

ベンツ Bクラスの中古価格

メルセデス・ベンツ Bクラス

こちらはAクラスの上という位置づけですが、プラットフォーム的にはAクラスと共通化しており姉妹車になります。Aクラスとの違いは、ホイールベースが延長されており、全高もやや高い。どちらかというとファミリーユースを念頭に置いたパッケージングとなっているのが特徴。

日本では初代は2006年から、現行の2代目は2012年から発売されています。平均価格は約138万円。初代は約80万円〜130万円前後のゾーンが多く、現行型はB250で300万円〜、B180で約180万円〜というのが多いようです。Aクラスと比較すると、同じ年式でもややBクラスの方が安く、お買い得な車種と言えるでしょう。

ベンツ Cクラスの中古価格

無題

ベンツの中核車種であるCクラスは、古くは190Eなどを先祖に持つコンパクトセダン。コンパクトながらも高い安全性と高品質な走りから、BMWの3シリーズと双璧をなす人気輸入車セダンです。

歴史は古く、初代は1993年にまで遡ります。2代目は2000年、3代目は2007年、そして現行の4代目は2013年から発売されています。主な価格帯としては初代はさすがにタマ数も少なく、10万円〜50万円、2代目は40万円〜90万円、3代目は120万円〜250万以上のものまで、こちらは年式により大きく差があります。

また各モデルともワゴンタイプの『ステーションワゴン』がありますが、こちらの価格帯はセダンとほぼ同じか、やや高いといったところです。そして、AMGとなるとC63 AMGクーペなどは800〜1000万超え、一方、2代目のC55などは150万円前後からとお買い得な値段で手に入れることも可能。

ベンツ Eクラスの中古価格

ベンツ Eクラス

ミドルサイズセダンであるEクラスは日本では最も売れている車種です。

W124型と言われる型式が初代Eクラスになり、登場は1985年になります。この代はベンツが「最善か無か」とのコンセプトで作られた最後のモデルで、まさに質実剛健。重いドアに頑丈なボディで今でも程度の良いものは高価格で取引されています。特にポルシェのバイザッハ研究所が開発を担当した500E(E500)というモデルなどは「ポルシェが作ったベンツ」とも言われ人気があります。

そして、丸目ヘッドライトが物議を醸した1995年に登場した2代目Eクラス、2002年に登場した3代目Eクラス、そして現行Eクラスは2009年に登場した4代目になります。

初代Eクラスはやはり500Eが人気で、今でも程度の良いものは約300〜460万と年式にしてはかなりの高価格帯で取引されています。2代目Eクラスになると、丸目ヘッドライトの好みや、コスト削減の影響が色濃く出たモデルということで不人気なようで20〜60万円代のゾーンが多いようです。3代目Eクラスは安いものだと50〜80万円、高年式のモデルでは200〜300万円とこちらは幅広い価格帯が特徴です。

そして現行Eクラスとなると、250万円〜という価格帯で高年式のものは500万〜600万のものが多いようです。

特に2013年のマイナーチェンジ後の後期型は人気のようです。

ベンツ Gクラスの中古価格

Gクラス

ベンツ GクラスはもともとNATO軍の軍用車両であった『ゲレンデヴァーゲン』を民生用にアレンジさせた車種で1979年登場と非常に息の長い車種。過去、幾度かマイナーチェンジをしていますが、内装とエンジン以外のエクステリアなどはほぼ初代モデルのままという珍しい車です。

金庫のような重いドアは、今では珍しい金属音を響かせながら閉まり、まさに剛性の塊のような車体が特徴で芸能人にもファンが多く存在します。ほとんどデザインが変わらないため、いくら古くても一定の値段以下にはならず、150万円〜という中古価格がついています。

また80年台や90年初頭くらいの個体では値段は「ASK」表示となっており、もはやプレミアものになってることがわかります。

もちろん、高年式の最新モデルやAMGモデルになると、1000万以上、2000万を超えるものまで存在しています。この車種は長く乗っても価格が落ちにくいので、ある程度資産としても価値がありそうですね。

ベンツ Sクラスの中古価格

無題

これぞベンツと言われる最高級車種がこのSクラスです。フルサイズのセダンとして世界中のメーカーがベンチマークし、常に最新の装備と快適性、そして安全性能を実現しているフラッグシップモデルです。

こちらも歴史は古く、古くは1951年に登場したタイプ220 (W187) を先祖に持ち、"Sクラス"という名称が付くようになったのは、1972年に登場したW116が初代Sクラスとなります。その後、1979年のW126型、日本でもよく見かけるようになった3代目SクラスのW140、1998年登場のW220、2005年にはW221型となり、2013年に現行SクラスのW222型が発売されています。

初代Sクラスはもはや現存する車体は『ASK』表示、もはやクラシックカーの域です。2代目Sクラスも100万円から程度の良いものは300万前後します。

3代目Sクラスは90〜300万円までくらいが相場となっており、4代目Sクラスは逆に50〜80万円と低価格なものと、後期型になると250〜500万円くらいの車種までと大きく差があります。そして、ひとつ前の5代目Sクラスはさすがにまだ高価で、前期型の230万円くらいから高年式であればあるほど高く、500〜1000万ほどする車体まであります。

現行Sクラスは多くは1000万円以上のものがほとんどで、中古車と言えども高価な車であることが分かります。もちろん、AMGになると高年式はさらに高価になってきますが、少し前のAMG S55Lなどになると100万円台からあったりしますので、この辺りは狙い目かもしれません。(ただし維持費に注意)

いずれもそれなりに価格は高価ですが、新車の値段からするとかなり安く、値落ちが激しいことが分かります。これはこれほどの高級車になると維持費がかかるのと、サイズ的にも所有できる環境を持つ方が限られることが要因の一つと考えられます。

一方、考え方を変えればSクラスは新車価格と比べればかなり安い値段で手に入れることができるため「お得」とも言えるでしょう。

ベンツの中古車情報まとめ

ベンツ S65 AMG

今回はベンツの代表的な車種についての中古車市場についてまとめてみました。

車種によってはかなり低価格でベンツを手に入れることは出来ます。日本車の新車価格も出せば、相当程度の良いものも買えます。

日本車も良いですが、ぜひベンツの中古車も検討してみてください。そこには輸入車でしか味わえない魅力が詰まっていますので一度経験されてみるのも良いでしょう。