トヨタ 初代ピクシス バンの荷室(ラゲッジスペース)の広さはどれくらい?

トヨタ 初代ピクシス バン

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今回は、トヨタ 初代ピクシス バンのラゲッジスペース(荷室)の広さやその使い勝手を紹介します。

初代ピクシス バンは、トヨタから発売されている軽セミキャブオーバータイプの貨物車です。ダイハツ ハイゼット カーゴのOEM車にあたり、セミキャブオーバーならではの広いラゲッジスペースを特徴とします。

そのラゲッジスペースは実際どのくらい広いのか、そのスペースを有効に活用するにはどうすればいいのかを掘り下げることで、ピクシス バンを便利に使いこなす方法を探っていきましょう。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
トヨタ 初代ピクシス バンとはどんな車なのか?
トヨタ 初代ピクシス バンの荷室はどのくらいの容量があるの?
トヨタ 初代ピクシス バンの荷室は荷物が積みやすい!
トヨタ 初代ピクシス バンの荷室はシートアレンジでより広く!
トヨタ 初代ピクシス バンの荷室をより便利に使えるオプション装備

トヨタ 初代ピクシス バンとはどんな車なのか?

トヨタ 初代ピクシスバンはダイハツからOEM供給されているキャブオーバーの軽貨物車で、メーカーのバッジ以外はベースとなるダイハツ ハイゼット カーゴとほぼ共通しています。グレード展開もハイゼット カーゴと同様、「クルーズターボSAⅢ」「クルーズSAⅢ」「デラックスSAⅢ」「スペシャルSAⅢ」の4グレードで構成されています。

ハイゼット カーゴには、派生モデルとして乗用車のアトレーワゴンが用意されていますが、初代ピクシス バンに乗用モデルの設定はありません。

初代ピクシス バンを乗用で利用するには、上級グレードである「クルーズターボSAⅢ」か「クルーズSAⅢ」が適しています。これらのグレードのリアシート(後席)には乗用タイプが採用されており、一般的な乗用車と変わらない快適性を特徴としています。

トヨタ 初代ピクシス バンの荷室はどのくらいの容量があるの?

トヨタ 初代ピクシス バンは、セミキャブオーバーの軽貨物車なので、乗用車タイプである他の軽自動車と比べ、ラゲッジスペースは圧倒的に広いです。

ルーフの高さは、標準ルーフとハイルーフがあり、選択できる高さがグレードにより異なります。ハイルーフではラゲッジスペース高が1,210~1,235mm、標準ルーフでも1,115mmあります。

またラゲッジスペース長は、グレードにより多少違いはありますが、リアシートを立てた状態でも860~955mmと、一般的な乗用タイプと比べても十分な長さがあります。さらにリアシートを倒せば1,755~1,860mmと、車中泊もできるくらいの空間があり、そのスペースはビールケース36ケース、みかん箱なら65個、畳も8枚積める大容量です。

貨物車として最大積載量200~350kgという性能をもつことで多くの荷物を積むことができます。

初代ピクシス バンを乗用車的に使用する場合、ターゲットとなるグレードは「クルーズターボSAⅢ」、及び「クルーズSAⅢ」が主となりますが、これらのグレードはハイルーフ・乗用タイプのリアシートになりますが、「デラックスSAⅢ」や「スペシャルSAⅢ」といったグレードでは、ハイルーフにベンチシートが組み合わされます。

トヨタ 初代ピクシス バンの荷室は荷物が積みやすい!

トヨタ 初代ピクシス バンのラゲッジスペースは、大容量だけでなく使い勝手にも優れているという特徴があります。ボディ形状はスクエア状になっているため、空間の四隅まで効率よく使えます。

またバックドアは、開口高1,155mm、バックドア開口幅最大1,335mmという大きさも特徴のひとつで、635mmという低いフロア高も手伝って大きな物や長尺物も積みやすくなっています。

さらにバックドアだけでなく左右のスライドドアから荷物を出し入れすることもできるため、様々な状況下でもスムーズに積載可能なのが大きなメリットとなります。

トヨタ 初代ピクシス バンの荷室はシートアレンジでより広く!

トヨタ 初代ピクシス バンは、シートをアレンジすることでより大きな荷物も積めるようになるのが大きなメリットです。

リアシートのシートバックを倒すことで荷室長が倍近くになり、最大積載量の範囲内でガンガン荷物を積むことができます。「クルーズターボSAⅢ」や「クルーズSAⅢ」に標準される乗用タイプのリアシートでは、シートバックが分割で倒せるため、3人乗車+ラゲッジスペースという使い方が可能です。

初代ピクシス バンはリアシートだけではなく、フロントシート(前席)もアレンジができます。「デラックスSAⅢ」や「スペシャルSAⅢ」に採用されている助手席の前倒し機構を使えば、荷室長が2,630mmとさらに長くなり、6畳相当のカーペットまで積めるようになります。

トヨタ 初代ピクシス バンの荷室をより便利に使えるオプション装備

ここまで触れてきたように、トヨタ 初代ピクシス バンはそのままの状態でもラゲッジスペースの広さは十分確保されていますが、ルーフ部分を上手に活用することで、より多くの荷物を積めるようになります。

オーバーヘッドネットやハンガーパイプは、頭上空間を有効に使うことができ、フロアのラゲッジスペースの使い方に幅が広がります。

初代ピクシス バンのラゲッジスペースを便利に使うためのオプションは、ほかにも豊富なラインアップがあり、荷室上部やベルトライン部のユースフルナット部にユーティリティフックを取り付けることで、1個あたり1.5kgまでの小物をぶら下げることができるようになります。

荷室ボードはスペースを上下2段に区切ることが可能で、ボード上にも7kgまでの荷物が積めるため、より大量の荷物を積載できます。

さらにフロアを守るためのオプションとして、デッキマットやラゲッジトレイなどがあります。デッキマットはラゲッジスペースに敷くことでボディが傷つくのを防ぎ、ラゲッジトレイを置けば、濡れた荷物や汚れたものの気にせず積めるようになります。

マット類やトレイは、ほかにも素材の異なるものが用意されており、積載する荷物にあったものを選ぶことができます。

またシートに装着するオプションとしてはシートマルチバッグや買い物フックなどがあり、これらを使ってシート部分に小物を入れることで、ラゲッジスペースをより有効に使えます。
ここまで、トヨタ 初代ピクシス バンのラゲッジスペースについて紹介してきました。4ナンバー登録の貨物車ならではの広さを誇るのが初代ピクシス バンのラゲッジスペースですが、詳細を知ることでより便利な使い方が可能です。

ピクシス バンの購入にあたっては、他の軽貨物車や軽乗用車とも比較し、使い勝手のよさをあらかじめしっかりと理解しておきたいところです。

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