トヨタ 10代目 カムリ の6つのグレードを徹底比較!

トヨタ 10代目カムリ

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トヨタ カムリは、1980年1月に発売されたトヨタ セリカのセダンモデルをルーツに持ち、後の1982年3月にトヨタ 初代カムリとして登場しました。

そして、トヨタ カムリは、2011年を境に、日本国内向けモデルをハイブリッドカーのみに絞り、その流れは現行であるトヨタ 10代目カムリ(AXVH75-AEXSB/AXVH75-AEXNB/AXVH75-AEXDB型)にも引き継がれています。そんな長い歴史を持つ10代目カムリのグレード展開はどうなっているのでしょうか。

また、カムリの4WD(4輪駆動)はトヨタ独自の4WDシステム「E-Four」を搭載しており、その中でおすすめのグレードについても併せてご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
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トヨタ 10代目 カムリ X グレード
トヨタ 10代目 カムリ G グレード
トヨタ 10代目 カムリ WS グレード
トヨタ 10代目 カムリ G“レザーパッケージ” グレード
トヨタ 10代目 カムリ WS“レザーパッケージ” グレード
トヨタ 10代目 カムリ WS“Black Edition” グレード

トヨタ 10代目 カムリ X グレード

まずは最下位グレードにあたる「X」からみていきましょう。そもそもトヨタ 10代目カムリはハイクラスセダンであるため、最下位グレードと言えど、その価格と性能は折り紙つきです。

パワートレインは、次世代を担うエンジンとなるダイナミックフォースエンジン2.5と、トヨタ独自のハイブリッドシステムであるTHS IIの両輪となり、納得の走行性能ながら、燃費はWLTCモードで2WD(前輪駆動)が27.1Km/L、E-Fourの4WDが21.6Km/Lと、安定しています。
ちなみに、動力用主電池は2WDがリチウムイオン電池で4Ahの容量、4WDがニッケル水素電池で6.5Ahとなっており、電力の積載量は4WDの方が多くなっています。

価格は、2WDが348万5,000円、4WDは368万3,000円と、ハイクラスセダンらしく、最下位グレードから軽く300万円を越える設定となっています。

トヨタ 10代目 カムリ G グレード

「X」では基本的なスペックにフォーカスを当てましたが、「G」ではどのような進化が見られるのでしょうか。

まずはエクステリア(外装)から。「X」では205/65R16タイヤ&16×6½Jスチールホイールが採用されていましたが、「G」では215/55R17タイヤ&17×7½Jアルミホイールとなり、材質、大きさともにパワーアップしました。

そのほか、フロントロアグリルがブラックから金属調塗装になったり、リヤコンビネーションランプがLEDに変更されたりと、細部に進化が見られます。
インテリア(内装)では、車内を照らすイルミネーテッドエントリーシステムが搭載され、近未来的な印象を与えてくれるでしょう。

さらに、8インチのディスプレイオーディオがセンタークラスターパネル一体型となり、スッキリしたデザインに。ハイブリッドカーではおなじみの充電用USB端子も標準装備となりました。

価格は、2WDが379万4,000円、4WDが399万2,000円となっており、「X」と比較して30万9,000円アップしています。

トヨタ 10代目 カムリ WS グレード

続いて紹介するのは、グレードとしては最上位に位置する「WS」です。

こちらも「G」に続いて、デザイン面での大きな変化が特長的です。まずは、「G」では金属調塗装であったフロントロアグリルがスポーツ仕様となり、全く新しい印象を与えるデザインとなりました。シートも、これまでファブリック素材のみでしたが、合成皮革を用いることで、座り心地と高級感がアップしています。
ちなみに、オプションでタイヤを18インチに変えることができ、最小回転半径が大きくなるなどデメリットは増えますが、どっしりと安定した走りとハイブリッド技術による滑らかな走行性能は相性バツグンと言え、4WDであればなおさらです。

価格は、2WDが393万7,000円で4WDでは413万5,000円となっており、「G」と比較して14万3,000円アップしています。

トヨタ 10代目 カムリ G“レザーパッケージ” グレード

こちらは「G」と、グレードは一段下がりますが、レザーパッケージという装備が施されたモデルとなっています。

レザーパッケージという名だけあり、シートが合皮ではなく本革になったことが最大の特徴でしょう。ミドルグレードながら、「WS」を凌ぐデザインと座り心地を提供してくれます。

また、センタークラスターパネル一体型8インチディスプレイオーディオに加え、走行中にフロントガラスに情報が表示される近未来的なカラーヘッドアップディスプレイが追加されたことで、走行中の視線がぶれにくく、事故防止に一役買います。
ちなみに、「WS」ではオプション装備であった18インチのタイヤが、「G“レザーパッケージ”」では標準装備となっています。

価格は、2WDが433万4,000円で、4WDでは453万2,000円となっており、「WS」と比較して39万7,000円アップしています。

トヨタ 10代目 カムリ WS“レザーパッケージ” グレード

なぜ「G」にだけレザーパッケージモデルが...と思ったあなた。「WS」にもきっちりとレザーパッケージモデルは用意されています。価格も450万円に迫る勢いですが、「WS」の持つスポーティなデザインと、レザーパッケージモデルの高級感と先進的な装備の調和は、価格相応のスペックと言えるでしょう。
細かな違いですが、「 G“レザーパッケージ”」と比較すると、ホイールの塗装がこれまでシルバーだったものがブラックへと変更されました。無論、ホイールは「G“レザーパッケージ”」にならって18インチが標準装備となるため、「WS」と比較すると大きい印象を与えます。

価格は、2WDが445万円、4WDが464万8,000円となっており、「G“レザーパッケージ”」と比較して11万6,000円アップしています。なお、10代目カムリのグレード中では最高価格となります。

トヨタ 10代目 カムリ WS“Black Edition” グレード

2020年11月現在、トヨタ 10代目カムリには特別仕様車として「WS“Black Edition”」が用意されており、グレード名が「WS」ということもあって、「WS」のチューンナップモデルとなります。そのため、ここではベースモデルである「 WS」との違いを見ていきましょう。

「WS“Black Edition”」というだけあり、やはりカラーリングの変更が気になるポイントです。

まずはエクステリアですが、ホイールは、「WS“レザーパッケージ”」でも使用されているブラック塗装の235/45R18タイヤ&18×8Jアルミホイールが採用され、本体のブラックカラーは、「WS」でお馴染みの、スポーティなフロントロアグリルをより引き立てます。

また、LEDリヤコンビネーションランプが下位グレードと比較して、スモーク調になったことも、細かいながらデザイン面での変更点となっています。
続いてインテリアデザインでは、シートにレザーパッケージモデルと同様の本革を採用しており、カラーリングはレザーパッケージモデルと変わりませんが、特別設定を加えることで、赤色を加えたブラック×レッドのツートンカラーへと生まれ変わります。

このツートンカラーと本革の組み合わせは、まさにレーシングカーを思わせるデザインとなっており、非日常的な車内を演出してくれること間違いなしです。

今回の「WS “Black Edition”」といったように、特別仕様車として色の名前が付く場合は、そのカラーが基調となることが多いですが、大胆に赤色を入れることで、特別仕様車としても、ひと際目立つ存在感のあるモデルへとなっています。

価格は、2WDが420万8,000円で、4WDでは440万6,000円となっており、ベースモデルとなる「WS」と比較すると27万1,000円アップしています。
トヨタのセダンとしては、ハイクラスに位置するトヨタ 10代 カムリ。そのグレードラインナップは、最下位グレードである「X」から十分なスペックですが、グレードが上がるごとに、先進的な装備の追加や、他のクルマとは一線を画すデザイン性の向上で、ファンの心を掴んでいます。

昨今、SUVなど他のタイプのクルマの人気が向上していますが、近未来を先取りしたハイブリッドモデルであること、そしてロマン溢れるセダンタイプであることを有した10代目カムリは、これからも多くのクルマファンに愛されていくことでしょう。

また、注目の4WDモデルですが、やはりハイブリッドモデル、E-Fourとの相性を考えると、18インチのタイヤをオプション装備した「WS」、そしてそれ以降のレザーパッケージモデル、「 WS“Black Edition”」がおすすめとなります。

値段や装備をみると、やはりグレード中最高価格となる「WS“レザーパッケージ”」に軍配があがりますが、ドライバーの好みや、予算との相談で、徐々に引き算をしていき、自分に合ったベストモデルを検討するといった方法もベターと言えるでしょう。

※ 2020年11月現在
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