日産 新型 キックス の特徴は?

日産キックス

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日産 新型キックス(P15型)の長所はどこにあるのでしょうか。新型キックスは、日本市場では実に10年ぶりとなった日産の新型コンパクトSUVです。同ブランドでは初のe-POWER搭載SUVであり、すでに販売され人気モデルとなっているトヨタのC-HRや現在国内で最も売れているライズ、ホンダの主力SUVヴェゼルと真っ向勝負する形となりました。

人気ジャンルに満を持して投入されたキックスですが、クルマとして一体どのような魅力を持っているのでしょうか。今回は、日産 新型キックスについていくつかの観点から長所をご紹介します。

文・PBKK
Chapter
新型キックスの特徴①|キックスは優れたパッケージング!
新型キックスの特徴②|パワーアップしたe-POWER!
新型キックスの特徴③|キックスは見た目以上にスポーティ!
新型キックスの特徴④|キックスのデザインはスタイリッシュ!

新型キックスの特徴①|キックスは優れたパッケージング!

日産 新型キックスが持つ魅力のまず1つめは、クラス以上の質を感じさせるパッケージングにあります。

ボディサイズを見てみると、日産 新型キックスの全長は4,290mm。日本では未導入となっている現行型F16系ジュークが全長4,135mmなので、両者を比べてみると日産 新型キックスの方が165mmも長いボディを持っています。この全長は、車内の居住性に大きく関わる部分。特に、リアシート(後部座席)の居住性に影響を及ぼします。

基本的に同じ全長のクルマであるなら、リアシートの居住性を確保するためにボディを長くしてレッグスペースを確保するか、リアウインドウを立てたデザインとすることでヘッドルームのクリアランスを取るか、ラゲッジスペース長(荷室長)を短くするのが基本となります。

実は、これが現行型F16系ジュークが日本に導入されたなかった原因となっているようで、フロントシートの快適性を追求した設計となっている現行型F16系ジュークは、リアシートやラゲッジスペースの広さは広くて使いやすいとは言い難いもの。
スタイリングを重視したクーペスタイルのSUVなので仕方のないことですが、車内の居住性という観点から見れば、日産 新型キックスと現行型F16系ジュークは雲泥の差があるといえるでしょう。

結果的に日産 新型キックスは、同クラスでもリアシートの居住性が高いとされるホンダのヴェゼルに迫るスペースを確保。リアシートのニールームはおよそ600mmの広さを持ち、ラゲッジスペースもリアシート通常使用時で423Lという大容量を実現。

さらに、60:40分割可倒式のシートを倒せば、積載能力はさらに向上します。日産 新型キックスが持つ、コンパクトサイズながら充分に実用的なパッケージングは多くの人を満足させてくれるのではないでしょうか。

新型キックスの特徴②|パワーアップしたe-POWER!

日産 新型キックスが持つ長所として、2つ目に挙げるのがパワーユニットです。日産 新型キックスに搭載されるパワーユニットは、日産が誇るハイブリッドシステムであるe-POWER

日産 新型キックスは、2グレードで展開していますが、通常のガソリンエンジンやディーゼルモデルはラインナップしておらず、e-POWERユニット搭載モデルのみラインナップしています。

実はこれ、過去にノートやセレナといった人気モデルにe-POWERを搭載してきた日産にとっても初めてとなるチャレンジ。e-POWERのみ、という限定的なラインナップとすることにより、他メーカーのライバル達と日産 新型キックスの差別化をしたいという日産の狙いがうかがえます。

e-POWERがどういったシステムなのか振り返っておくと、ガソリンエンジンを通常のモデルとは異なり、推進力を生み出すのではなく発電機の役割として電気を発生させることだけに集中させ、駆動力はモーターによって生み出すというハイブリッドシステム。

なので、PHEVなどとは違い日常的な充電を必要とせず、環境性能こそ段違いに高いけれど、使い勝手の部分では通常のガソリンエンジンモデルとなんら劣ることはありません。

さらに、日産 新型キックスに採用されているe-POWERは、ノートに採用されていたe-POWERをブラッシュアップしたシステム。カタログスペックではWLTCモード21.6km/LJC08モードでは30.0km/Lという優れた燃費性能を発揮します。日常的な足としても、日産 新型キックスは大活躍してくれるでしょう。

新型キックスの特徴③|キックスは見た目以上にスポーティ!

日産 新型キックスの魅力として、e-POWERの良さを伝えましたが、このハイブリッドシステムが生み出す軽快なフットワークも魅力の1つとしてご紹介しなければならないでしょう。

日産には、e-POWER搭載モデルとしてノートとセレナがラインナップしています。そのため、e-POWERの良さ自体は既に知っている方も多いかもしれません。日産 新型キックスは、ノートとプラットフォームを共通しています。前述したように、e-POWER自体もノートに採用されていたe-POWER。

ですが、「kicks」には英語で「刺激的」という意味があるように、日産 新型キックスのe-POWERはノートと比べて、よりエネルギッシュな味付けとなりました。バッテリー出力が14%アップし、エンジン出力自体も4%向上

総合的に見ると、最高出力は174PSから177PSへ4PS上がり、モーターが発生させる最大トルクも254Nmから260Nmへ6Nmパワーアップしています。わずかな性能向上とはいえ、このクラスのモデルにおいては決して馬鹿にできない数値です。

日産 新型キックスにおいてはより日常的に使うことになる速度域、つまり低~中速度域でのレスポンスと加速性がアップしていることになります。これにより高速走行時にもそれは感じることができ、車速が100kmに到達するまでの中間加速のなめらかさをドライバーが体験できるようになっています。

また、日産のe-POWERはトヨタのハイブリッドシステムであるTHSⅡとは異なり、モーターだけで駆動力を発生させるので、エンジンとモーターの良さを活かしながら走るトヨタのハイブリッドシステムよりもアクセルレスポンスに優れる傾向があります。

さらに、システムの制御方法を見直すことで、車内の静粛性も向上しました。より繊細で緻密になったパワーユニットの制御により、快適性のアップにも繋がっているのです。アクセルを踏めば即座に静かにe-POWERが応える、そんなドライブフィールの良さも日産 新型キックスは持っています。

新型キックスの特徴④|キックスのデザインはスタイリッシュ!

これまで、日産 新型キックスが持ついくつかの魅力を紹介してきましたが、やはりデザインが優れていなければ現在の自動車業界では見向きもされないでしょう。そういった面でも日産 新型キックスはとても優れたモデルです。パッと目を引くのは、日産のキャラクターアイコンとなっているフロントフェイスのVモーショングリルです。

Vモーショングリルとは、日産が2010年ごろから採用を始めた車種間で共通となるフロントグリルを指します。採用が始まった頃こそ、日産エンブレムを取り囲むだけのごく控え目なデザインとなっていたVモーショングリル。

しかし、2017年に販売されたEV・ZE0系現行型リーフでは大きく拡大。グリル全体を囲むような大きなデザインへと変更されました。日産 新型キックスにも、大型化したVモーショングリルがかなりハマったデザインとなっており、SUVらしいたくましさや力強さを的確に表現しています

同時に、鋭いヘッドランプを組み合わせることでスポーティさも感じることができ、キリリとして整った顔立ちは上質さも感じさせてくれます。もちろん、全体的なプロポーションとしても実用性の高さとスタイリングの良さを両立させたモデルとして上手くバランスが取れているといえます。

グレードX と、上級グレードにあたるX 2トーンインテリアエディションで、合計4つのツートーンと9つのモノトーン。合計13のボディカラーが用意されているのも、ユーザーが個性を出しやすいポイントではないでしょうか。
日産 新型キックスの洗練度は、エクステリアだけではなくインテリアに関しても同じです。ダッシュボードを中心に、ドアトリムやエアコンの吹き出し口横の小さな部分にまで合皮をあしらうことでクラスを超えた高級感を生み出しました。

X 2トーンインテリアエディションともなれば、シート表皮全体にも合皮が用いられ、オレンジのタンカラーとブラックというカラーコーディネイトにより、ポップでカジュアルな車内空間を演出しています。
日産 新型キックスは、これまでご紹介したようにいくつもの魅力的なポイントを備えています。競合ひしめくコンパクトSUV市場においても、人気モデルとなる可能性は高いといえるでしょう。

ただし、カタログを眺めるだけでは日産 新型キックスの本当の魅力を感じ取ることはできません。日産 新型キックスは運転してみて楽しいクルマ。カッコよく仕上がっているエクステリアも、高い質感のインテリアも、パワフルになったパワートレーンも、全て実際に触ってみて真価に気が付くことができます。

日産キックスを飯田裕子さんと徹底解説!日産にとって約10年ぶりの新車となったキックスの実力は?e-POWERの性能は?使い勝手は?キックスの性能に迫ります!

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