【プロ解説】三菱アウトランダーPHEVを徹底評価…良い点や欠点などを試乗レビュー!

2018年に大幅アップデートを施された三菱アウトランダーPHEV。アウトランダーPHEVはエンジンを発電機のようなイメージで設置し、バッテリーをメインにクルマを走らせます。アウトランダーPHEVは、プラグインハイブリッドと三菱の長年の4WD技術、S-AWCが組み合わされたSUV。実際に走行してみてどんなクルマなのか?三菱アウトランダーPHEVを試乗レビューしてみました。

文・写真/萩原文博

Chapter
三菱アウトランダーPHEV...プラグインハイブリッドの魅力を解説(レビュー)
三菱アウトランダーPHEVの概要を改めて徹底解説(レビュー)
三菱アウトランダーPHEVの最大のメリットとは? 徹底試乗レビュー!
三菱アウトランダーPHEVの4WDシステムを徹底解説(レビュー)

三菱アウトランダーPHEV...プラグインハイブリッドの魅力を解説(レビュー)

PHEV(プラグインハイブリッド)の最大の魅力はエネルギーの地産地消ができることである。と考えている筆者にとってアウトランダーPHEVの最大の改善ポイントは、急速充電は必要ないということです。欧州ブランドのPHEVを見ると普通充電のみで、急速充電ができるのは国産車のみ。

高速道路などの充電スポットにPHEVが充電していて、電気自動車(EV)が待っているというシーンをよく見かけますが、本当に改善してもらいたいポイントです。

と、最初にネガティブな意見を書きましたが、これはアウトランダーPHEVの性能うんぬんではなく個人の考え方です。

しかし実際にアウトランダーPHEVに乗るとよりエネルギーの地産地消ができるPHEVの魅力の虜になるのは間違いないですし、このように書いていることも理解してもらえると思います。

三菱アウトランダーPHEVの概要を改めて徹底解説(レビュー)

今回試乗したのは三菱アウトランダーPHEV Gプレミアムパッケージで車両本体価格499万1800円です。シート表皮にはダイヤキルティング本革を使用し、スマートフォン連携ナビゲーションや510Wという出力のミツビシパワーサウンドシステムを標準装備した豪華仕様のグレードです。

現行型アウトランダーPHEVは2015年のマイナーチェンジで内外装の変更を行い、2018年の大幅改良、PHEVシステムが変更されたのがトピックスです。しかし、変更点はそれだけに留まりません。

2015年のマイナーチェンジでは操縦安定性と乗り心地を向上させるために、サスペンションの入力を受ける箇所を補強し、ボディ剛性を向上。またリアのショックアブソーバーのシリンダーを大径化することにより、走行安定性と乗り心地の両立など走りの質感を向上させています。

また、吸音材や遮音税、制振材そしてダイナミックダンパーなど30点以上の改良を施し静粛性を向上させています。 そして、2018年の大幅改良では前席と後席ドア、ならびにラゲッジルームの開口部やリアホイールハウスのボディパネル接合部に構造用接着剤を塗布し、パネル同士の接合面精を増やすことで車体剛性を向上。

さらにフロント、リアのショックアブソーバーをサイズアップし、同時に新型バルブを採用することで、モーター駆動ならではの走行感覚にマッチした上質な乗り心地と高い操縦安定性を両立させているのです。

すなわち、2012年のデビュー時は国産SUV初のPHEVとして主に先進性をアピールしたアウトランダーPHEVでしたが、改良を重ねることにより先進性だけでなく、走りや静粛性といった質感の向上を行っているのです。

三菱アウトランダーPHEVの最大のメリットとは? 徹底試乗レビュー!

実際に、アウトランダーPHEVに乗ってみるとPHEVシステムのバッテリーが十分に充電されている時はモーターのみで走行します。ヒューンという音とともにスッと滑らかに加速していきます。この加速フィーリングはガソリン車のものとは全く異なります。

とにかく車内は静寂に包まれていて、ドライバーや乗員に耳障りなノイズを発生することなく、加速そして走行するのです。アウトランダーPHEVは静かでクリーンにモーターのみで走行するEVモードをはじめ、エンジンで発電しモーターのみで走行するシリーズ走行モード。

そしてエンジンで走行し、モーターがアシストするパラレル走行モードとバッテリーの残量と走行シーンによってモードが切り替わります。

また、パドルシフトによって回生ブレーキの回生力を6段階まで選択可能。自分のフィーリングにあわせて設定できる上、充電量を変化させられます。

なにより、PHEVの魅力はエンジンを使用して走行している際に、システムバッテリーの充電が行えるバッテリーチャージモードがあることです。

EVモードで走行し、バッテリーが無くなったところで、バッテリーチャージモードへ切り替えると残量計ゼロの状態から80%近くまで充電可能バッテリーが充電できたら、再びEVモードで走行という様にエネルギーの地産地消が行えます。

三菱アウトランダーPHEVの4WDシステムを徹底解説(レビュー)

多少ガソリンは使用しますが、充電のロス時間を考えると、このバッテリーチャージモードを積極的に使用することこそ、PHEVのメリットを最大限に活かす走り方といえるでしょう。

アウトランダーPHEVはi-MiEVで培ったEV技術によって静粛性の高い快適な室内空間を実現し、ランサーエボリューションで鍛えた4WD技術であるツインモーター4WDとS-AWCにより、どんな路面状況においても安定感抜群の走りを実現しています。

国産SUVで唯一のPHEV車であるだけでなく、トップレベルの走行性能と静粛性を兼ね備えた最先端のSUVと言えるモデルではないでしょうか。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ

1970年生まれ。10代後半で走り屋デビューし、大学在学中に中古車情報誌の編集部にアルバイトとして加入。1995年より編集部員として編集作業に本格的に携わる。中古車の流通、販売店に精通し、「中古車相場師」として活動。2006年からフリーランスの編集者となり、中古車だけでなく、現在は日本で最も多くの広報車両を借り出して取材を行い、新車でもユーザー視点のバイヤーズガイドを中心に、人気車種の動向や流行りの装備の価値評価などを加味した、総合的に買いのクルマ・グレードの紹介をモットーとしている。

萩原 文博|はぎはら ふみひろ