新型ホンダフィット公道初試乗!”生活に寄り添った道具”として更なる高みへ

HONDA FIT 宮越孝政

4代目となった新型ホンダフィット(FIT)。ホンダフィットは、ホンダに置いて、累計で269万台を販売するホンダの主力車種で、ホンダにとって大事なモデルです。4代目となったフィットでは、グランドコンセプトに「用の美・スモール」と掲げ、BASIC、HOME、NESS、CROSSTAR、LUXEと5つのグレード構成に再編されました。

今回は、HOMEとLUXEに試乗し、街中と高速道路でテストしました。新しいフィットは一体どんな感触なのか?斎藤 聡がレポートします。

文・斎藤 聡/写真・宮越 孝政

Chapter
4代目となった新型フィットは初代を思い出させる
強く印象に残ったのは新しくなったパワーユニット「e:HEV」」
新型フィットのサスペンションは走り良し、乗り心地良し
ガソリンエンジンは力強さはないものの”必要十分”
4代目フィットは「生活に寄り添った道具」として完成度が高い

4代目となった新型フィットは初代を思い出させる

4代目となるFITが登場しました。新型FITを一言でまとめると、「初代FITを現代風に作り直したクルマ」という感想を持ちました。コンパクトで取り回しが良く、荷物もたくさん積める便利なコンパクトカーというのが初代から続くFTIの特徴でしたが、4代目は、これをもう一度作り直し、安全性や快適性を現代コンパクトカー仕様にしているといったイメージです。

外観上の特徴は、大きくイメージの代わったフロントマスクですが、じつはシルエット見ると先代までのモデルと大きく変わっていないことも判ります。ボンネットを小さくしキャビンを大きく取ったFITのデザイン紺瀬ピとはそのまま継承されているわけです。

写真はHOME

もう一つ外観上の特徴の一つになっているのが細いAピラーです。本来Aピラーの機能を持ったピラーを後退させ、従来の位置にフロントウインドを支えるための細いAピラーが採用されているわけです。これによってフロント太いAピラーによる死角がなくなり、広い視界が広がっています。これは運転席に座ると最初に実感する独特の前方視界です。

さて、4代目となるFITが2020年2月に発売になりました。じつは、昨年末には発売される予定だったのですが、パーキングブレーキ回りに問題があり発売が遅れたようです。結局国内仕様も欧州仕様と同じブレーキシステムに変更することで問題をクリアしたのだそうです。

今回試乗したのは1.3L DOHC  i-VTECを搭載したHOMEとホンダがe:HEVと呼ぶ1.5LDOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド搭載のLUXE。

ちなみにグレード構成は、BASIC(ベーシック)、HOME(ホーム)、NESS(ネス)、LUXE(リュクス)、 CROSSTER(クロスター)の5グレードがあり、それぞれに1.3L DOHC  i-VTECと1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッドが用意されるという構成になっています。

強く印象に残ったのは新しくなったパワーユニット「e:HEV」」

ここではe:HEVを搭載したLUXEを中心にインプレッションしたいと思います。

FITに搭載されるハイブリッドエンジンはとてもユニークです。基本的には、エンジンは発電用モーターでバッテリーに電気を充電し、その電気を利用して駆動用モーターで駆動するシステムになっています。さらに、エンジンと駆動輪もクラッチを挟んで機械的につながっており、必要に応じでエンジンパワーで駆動することもできるようになっています。

街中や郊外路はモーター駆動で走り、エンジン駆動のほうが燃焼効率がいい高速道路ではエンジンと駆動輪の間のクラッチをつないでエンジンパワーで走るというシステムです。

出力は、エンジンが最高出力98馬力/127Nm、駆動用モーターの出力が109馬力/253Nmです。基本的にはモーター駆動になるわけですが、1.2トン前後の車重を、ガソリン車でいうと2・5ℓ並みの駆動トルクで駆動するわけですから、加速性能は十分に速く力強いものです。

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新型フィットのサスペンションは走り良し、乗り心地良し

斎藤 聡|さいとう さとし

モータージャーナリスト。車両のインプレッションはもちろん、タイヤやサスペンションについて造詣が深く、業界内でも頼りにされている存在。多数の自動車雑誌やWEBマガジンで活躍中。某メーカーのドライビングインストラクターを務めるなど、わかりやすい解説も人気のヒミツ。日本自動車ジャーナリスト協会会員、日本カーオブザイヤー選考委員。

斎藤 聡