シンガポールの車事情!カローラやマーチが1,000万円!?なぜシンガポールでは車がこれほど高いのか?
更新日:2024.09.09
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シンガポールでは自家用車の購入制限が厳しく、1台の価格でプリウス1,540万円、アコード1,300万円、カローラ1,000万円もの費用がかかるといわれています。その額は本当なのでしょうか?なぜそんなに高くなるのか、検証してみましょう。
(2017年2月17日)
(2017年2月17日)
- Chapter
- シンガポールのお国事情
- なぜそんなに高くなる?その内訳とは?
- 実際に計算してみると…
シンガポールのお国事情
シンガポールでは、新車の価格がべらぼうに高いです。その理由は、政府の交通政策にあります。
ご存じの通り、シンガポールはマレー半島の先っぽにある小さな国。約550万人が暮らしています。その550万人が全員自動車を所有したら、交通渋滞は明らかですよね。
そこで、自動車の購入に高い税金をかけて制限をし、公共交通機関の利用を促進しようというわけです。
シンガポールには産業としての自動車がないので、クルマはすべて輸入車になります。そのため、購入価格には関税や運賃などさまざまな費用がかかるのです。では、実際にどのくらいの税金がかかるのか、その内訳を見ていきましょう。
ご存じの通り、シンガポールはマレー半島の先っぽにある小さな国。約550万人が暮らしています。その550万人が全員自動車を所有したら、交通渋滞は明らかですよね。
そこで、自動車の購入に高い税金をかけて制限をし、公共交通機関の利用を促進しようというわけです。
シンガポールには産業としての自動車がないので、クルマはすべて輸入車になります。そのため、購入価格には関税や運賃などさまざまな費用がかかるのです。では、実際にどのくらいの税金がかかるのか、その内訳を見ていきましょう。
なぜそんなに高くなる?その内訳とは?
シンガポールでクルマを購入するには、まず車両購入権(COE)を取得しなければなりません。これは、シンガポール政府が車両を制限するために設けたもので、排気量や用途等によって4つのカテゴリーに分けられます。金額はそれぞれ異なり、有効期限は10年。
しかしこのCOEは、公開入札によって月2回のみ人の手に渡るもの。さらには政府が発行部数を抑えていることもあって、COEの価格は跳ね上がっているそうです。
また、車両価格には以下の項目なども加わり、それなりの価格となります。
・輸入税(関税)…車両本体価格×20%
・商品サービス税…(車両価格+物品税)×7%
・登録料…S$140
・追加登録料…車両価格×100%
後ほど還元されるとはいえ、車両価格は単純に2倍ほどの価格になってしまうわけです。この車両価格とCOEによって、カローラクラスでも1,000万円を上回るということになります。
ちなみに、上記の他にも、自動車保険・道路税・ナンバープレート代なども必要になります。
しかしこのCOEは、公開入札によって月2回のみ人の手に渡るもの。さらには政府が発行部数を抑えていることもあって、COEの価格は跳ね上がっているそうです。
また、車両価格には以下の項目なども加わり、それなりの価格となります。
・輸入税(関税)…車両本体価格×20%
・商品サービス税…(車両価格+物品税)×7%
・登録料…S$140
・追加登録料…車両価格×100%
後ほど還元されるとはいえ、車両価格は単純に2倍ほどの価格になってしまうわけです。この車両価格とCOEによって、カローラクラスでも1,000万円を上回るということになります。
ちなみに、上記の他にも、自動車保険・道路税・ナンバープレート代なども必要になります。
実際に計算してみると…
それでは、実際にかかる費用を計算してみましょう。排気量1,600cc、車両本体価格が16,000S$の乗用車を購入した場合です。
※新規車両登録権利書は2008年10月の第1回入札時の額で計算しています。
※S$1は約100円前後
・車両価格:S$16,000
・輸入税:S$3,200
・商品サービス税:S$1,344
・登録料:S$140
・追加登録料:S$16,000
・COE/カテゴリーA:S$55,200(2016年7月入札)
以上を合算すると、$16,000の乗用車は$91,884にまで跳ね上がります。これは簡単にいえば、日本ではカローラクラスの車両本体価格なのに、シンガポールではレクサスの上級クラスになる、ということです。
具体的な日本車で計算してみると、プリウスは$154,000(1,540万円)、アコードは$130,000(1,300万円)となり、超高級車のような価格に跳ね上がっています。
このような結果から、自家用車を持つ人はセレブが中心で、高級車が非常に目立つそうです。シンガポール全体での自動車の所有率はわずか15%とのことですので、抑制効果は出ている、といえそうですね。
※新規車両登録権利書は2008年10月の第1回入札時の額で計算しています。
※S$1は約100円前後
・車両価格:S$16,000
・輸入税:S$3,200
・商品サービス税:S$1,344
・登録料:S$140
・追加登録料:S$16,000
・COE/カテゴリーA:S$55,200(2016年7月入札)
以上を合算すると、$16,000の乗用車は$91,884にまで跳ね上がります。これは簡単にいえば、日本ではカローラクラスの車両本体価格なのに、シンガポールではレクサスの上級クラスになる、ということです。
具体的な日本車で計算してみると、プリウスは$154,000(1,540万円)、アコードは$130,000(1,300万円)となり、超高級車のような価格に跳ね上がっています。
このような結果から、自家用車を持つ人はセレブが中心で、高級車が非常に目立つそうです。シンガポール全体での自動車の所有率はわずか15%とのことですので、抑制効果は出ている、といえそうですね。