ホンダ N-ONE(エヌワン)の欠点(デメリット)は?

N-ONEの全体像

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ホンダは2017年12月にN-ONEをマイナーチェンジし、4つの新スタイルを設定しました。「いつまでも愛着が湧き続ける一台」という想いから開発。しかし、N-ONEには欠点があると感じました。今回は3つの欠点について述べていきます。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
広さが競合車にやや劣る
安全面で不安
後部座席がスライドできない

広さが競合車にやや劣る

N-ONEのライバルは多く存在し、室内の広さの面ではライバルにやや劣ります。N-ONEとライバル車の室内寸法は次の通りです。

N-ONE
室内長:2,020mm
室内幅:1,300mm
室内高:1,240mm(ローダウン&RSは1200mm)

スズキ ワゴンR
室内長:2,450mm
室内幅:1,355mm
室内高:1,265mm

ダイハツ キャスト
室内長:2,005mm
室内幅:1,320mm
室内高:1,245mm

軽トールワゴンの中で、広さの面でN-ONEは少しだけ劣っているようです。ただ、機械式立体駐車場に対応するようにわざと室内高を低くしており、生活環境などに考慮した設計になってます。

安全面で不安

ホンダのフリードやフィット、N-BOXに導入されているホンダセンシングが、N-ONEには未導入です。ホンダセンシングとは、ホンダが独自に開発した10つの安全運転支援システムの総称のことです。

N-ONEにも安全技術が導入されていますが、約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・軽減を、自動(衝突軽減)ブレーキで支援する「シティーブレーキアクティブシステム」と前席と後席対応の「前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム」の2つのみで、さらにグレードによっては装備されていません。

同じ軽トールワゴンでも最新の安全技術が搭載されているN-BOXを見てしまうと、N-ONEは安全面で不安が残ります。

後部座席がスライドできない

N-ONEは非常に優秀な荷室を備えており、後席を格納しフルフラットにすると奥行き1350mm×幅880mm×高さ880mmを誇る巨大な荷室が現れます。ゴルフバッグをそのまま収納できる大きさです。

一見、収納面では完璧であると思われますが、一つ欠点があります。それは後席がスライドできないことです。それにより荷物の積載を柔軟に行うことができなくなります。

荷室自体の大きさは、奥行き520mmと非常に優秀ですが、これ以上大きな荷物はフルフラットに変形し積む必要があります。荷物の大きさに応じて荷室を柔軟に操作できないことはN-ONEの欠点であると感じました。
N-ONEは今回のマイナーチェンジで内外装といったデザイン面で大きな進化を遂げました。しかし、広さや安全面、シートの機能性にはまだまだ改善の余地があると感じました。次回の改良では、今回の欠点が大きく更新することに期待が高まります。

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