ホンダ N-BOX(エヌボックス)カスタムの歴代モデルと現行モデルの違い

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ホンダが発売しているトールワゴン型軽自動車のN-BOXカスタムがフルモデルチェンジされ、2代目となって発売されてからも継続して販売数を伸ばしています。

フルモデルチェンジされてどう変わったのか、N-BOXカスタムの変更点をご紹介します。

吉田 恒道|よしだ つねみち

1980年代、大学卒業後ファッション・モード専門誌「WWD Japan」編集部勤務を皮切りに編集者としてのキャリアを積む。その後、90年〜2000年代、中堅出版社ダイヤモンド社の自動車専門誌・副編集長に就く。以降、男性ライフスタイル誌「Straight’」(扶桑社)など複数の男性誌編集長を歴任し独立、フリーランスのエディターに、現職。著書に「シングルモルトの愉しみ方」(学習研究社)がある。

吉田 恒道
Chapter
N-BOXカスタムは顔が変わった
N-BOXカスタムに標準装備されたHonda SENSINGってなに!?
N-BOXカスタムは室内がさらに広くなりました
新型N-BOXカスタムはライフスタイルに応じたモデルを用意!

N-BOXカスタムは顔が変わった

N-BOXカスタムを見てまず目を引くのが、大きく変更されたフロントグリルとライトの形状です。先代の力強さを残しつつ長く伸びたメッキパーツは、ヘッドライトと重なるようなデザインになったことで存在感が増しています。

また、新型N-BOXはヘッドライトは全てのグレードでLEDになり、中でもN-BOXカスタムは、軽自動車としては初めて「シーケンシャル(連鎖点灯式)ターンシグナル」が採用されました。シーケンシャルターンシグナルが装備されている軽自動車は他になく、差別化が図られている点がN-BOXカスタムの特徴の1つになっています。

デザインの変更といえば、テールランプが独立していたタイプから一体化した「フルLEDリアコンビネーションランプ」と呼ばれるものになりました。また、テールランプとは別に反射板が追加され、視認性が向上しています。

さらに、N-BOXカスタムは先代から引き続き装備されている大型テールゲートスポイラーに新たにテールライトが加えられ、こちらも後続車への視認性に一役かっています。

N-BOXカスタムに標準装備されたHonda SENSINGってなに!?

ホンダは、今回のフルモデルチェンジで「Honda SENSING」と呼ぶ安全運転支援システムを全てのN-BOXカスタムのモデルに標準装備しました。

対象の位置や速度の測定に強いミリ波レーダーと、対象の形や大きさの判識別に強い単眼カメラなどを融合した高精度な検知機能が装備され、安心・快適な運転を支援できるようになっています。

N-BOXカスタムに搭載するHonda SENSINGの機能一覧
・衝突軽減ブレーキ
・誤発進抑制機能
・ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>
・LKAS<車線維持支援システム>
・先行車発進お知らせ機能
・歩行者事故低減ステアリング
・路外逸脱抑制機能
・標識認識機能
・後方誤発進抑制機能
・オートハイビーム

安全運転支援システムの標準装備により、事故に遭わない社会の実現をホンダが目指していることがわかります。

N-BOXカスタムは室内がさらに広くなりました

室内はさらに広くなり、大人の男性が足を組んで後部座席に座れるようになっています。これはエンジンルームのコンパクト化とテールゲートを薄くすることによって実現されています。新型N-BOXカスタムは全高のみボディサイズが若干大きくなりました。

寸法

FFモデル
旧型:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780mm
新型:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,790mm

4WDモデル
旧型:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,800mm
新型:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,815mm


また、N-BOXカスタム・N-BOXカスタムターボに用意されている全仕様の車両重量が軽くなったことにより、燃費も向上しています。

車両重量

FFモデル
旧型ノンターボ:960kg・ターボ:980kg
新型ノンターボベンチシート仕様:900kg・スーパースライド仕様:930kg・スロープ仕様:960kg
新型ターボベンチシート仕様:930kg・スーパースライド仕様:960kg

4WDモデル
旧型ノンターボ:1,010kg・ターボ:1,030kg
新型ノンターボベンチシート仕様:970kg・スーパースライド仕様:1,000kg・スロープ仕様:1,020kg
新型ターボベンチシート仕様:990kg・スーパースライド仕様:1,020kg

JC08モード(走行燃料消費率)

FFモデル
旧型ノンターボ:25.6km/L・ターボ:22.0km/L
新型ノンターボ:27.0km/L・ターボ:25.0km/L

4WDモデル
旧型ノンターボ:23.6km/L・ターボ:20.8km/L
新型ノンターボ:25.4km/L・ターボ:23.0km/L

新型N-BOXカスタムはライフスタイルに応じたモデルを用意!

今回のフルモデルチェンジによってベンチシート仕様が2グレード、スーパースライド仕様が2グレード、そしてスロープ仕様の1グレードがそれぞれ用意されました。

新たに3つの仕様になったN-BOXカスタムはそれぞれシートアレンジが異なっています。ベンチシート仕様とスーパースライド仕様は、左右の後席を190mm前方にスライドすることで前席との距離や荷室長を別々に調節できるようになっています。ベンチシート仕様は後席のみスライドできます。

さらに、スーパースライド仕様車は、助手席のシートが前後にスライドできるようになっており、最大570mm前方にシートを移動することで、荷室の広さはそのままで他の仕様に比べ車内の移動や乗降などがしやすくなっています。必要に応じて後部座席を190mm後方にスライドさせることでさらに大きな空間になります。

もう1つのスロープ仕様は、後席を折りたたむことで車椅子や自転車などの乗り入れが可能になっています。またスロープを収納した状態でも、大きな荷物を積載できるようになっており、用途に応じて様々な利用ができるようになっています。

カラーはモノトーンが「プラチナホワイト・パール」「シャイニンググレー・メタリック」「クリスタルブラック・パール」「プレミアムグラマラスブロンズ・パール」「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」「プレミアムベルベットパープル・パール」の6色。

ツートンが「プラチナホワイト・パール&ブラック」「ミラノレッド&ブラック」「ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ブラック」3色の全9色から選択できるようになりました。
N-BOXカスタムは様々なニーズに応えられるように、新たに安全運転支援システムの標準装備や室内の拡張、または異なる3つの仕様が選択できることになり利便性が向上しています。
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